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27
유노
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『遊戯だぁ?』
事が始まったのは数時間前。
太宰からのある提案から、中也は酷い目に遭っていた。
無論、太宰からの提案とすると、よく無い所か、死んだ方がまし。といったようなところだろうか。
何かと人が絶妙に嫌なところをねちっこくついてくるのがあの男である。
「そう。遊戯さ。」
「君は毎回私に負けているのだから、難しいかもしれないが…」
『余計なお世話だ。負けた覚えもねェし、そもそも手前と遊戯なんてしたくねェ』
「…君が勝ったら。私が今日、君の書類仕事を全て行っても良い。」
『!』
「でも、私が勝ったら…君は、煙草を辞める。」
此奴が何か賭けをしてくるとは思っていたが、こうくるとは。
俺が勝ったときの報酬は納得いくが、如何しても、彼奴が勝ったときの報酬が腑に落ちない。
どう考えても利がない。彼奴ならもっと俺が本気で嫌がることにする筈だ。ほぼ百の確率で裏があるだろう。
だが、書類仕事を全て押し付けられるのは割が良い。
『…乗った。早くやろうぜ』
「あぁ。始めるとも。」
賭けの内容を言った時の太宰の顔は、何処か複雑な表情であった。
怒っているような、悲しいような。
それでいて、、楽しいような。
そもそも、太宰が表に容易く感情を出す。と言う方が、珍しい。
太陽が丁度空の1番高く深い所を登った頃、2人の遊戯…賭けが幕を開けた。
肝心な遊戯内容であるが、それは何とも奇妙なものであった。
2人が首に縄を掛け、宙に浮いた状態になる。
勿論、異能力の使用はなし。
先に、根をあげ、縄を解いた方が負け。と言う簡単ではあるが、奇妙なものであった。
『なぁ、此れ。手前の方が有利じゃねェか。』
「…確かに。私は首吊り自殺法を試した事はある。」
「ならば、私が三秒ほど先に始めるとしよう」
『其れなら反論はねェぞ。』
自分でも何で此奴の馬鹿見てェなものに付き合っているのかが分からなかった。
だが、勝てば良いのだ。勝てば。
自殺と称してる首吊り。何故態々遊戯としたのか。
正直、青鯖の考えてることなど分かるはずがない。考えるのを放棄して、準備中の太宰を凝視する。
そんなこんなで、首吊り自殺…ならぬ、首吊り遊戯が始まった。
「では、私から。三秒後に君は始めて。」
太宰は辛くも無さそうに宙に浮き始める。
まるで寝ているかのように感じた。
三秒は短く、自分も始める。
勿論、異能力は無しであり、一発真剣勝負だ。
宙に浮いて、分かったこと。其れは、想像より苦しい事だ。水の中に深く沈むのとは、また別の様で。身体が鉛のように重くなって行く感覚とは随分と違った物だった。かなり緩く作られた首吊り用の縄であっても、である。
首元が締め付けられ、息が出来なくなる。其れから少し経てば意識が朦朧としてくる。
まだ三十秒程しか経っていない筈だが、こんなにも苦しいとは。
直ぐに限界が来てしまい、宙から地に戻る。
荒い息を吐き続けながら、何とか元の呼吸に戻ろうとする。
「まだ十秒も経ってないけれど。」
そう言って、自身の縄を解き、中也の前に歩いてくる。三十秒と感じていたが、真逆、其れより短かったとは。
「賭けは君の負けだね。て、ことで。煙草辞めてね。」
『チッ。分かっ、たよ。辞めりゃ、ぁいいんだろ?、辞めりゃぁ。』
「蛞蝓が地面に這いつくばってたら、蛞蝓身が増すのだから、辞めて欲しいのだけれど。」
『五月蝿ェ。』
太陽がもう落ちようとする頃、ようやく遊戯が終わった。
中也は、煙草を禁じられ、仕事が終わってから、セーフハウスで、浴びる様に酒を飲んでいた。
勿体無い呑み方だ。と自覚しつつ、どこか怒りを感じてまた呑む。
そして空が白み始めた頃、転がる酒瓶を周りに置きながら、1人丸くなって、深く眠っていた。以前から小さかったその身体は、何故か幾分は小さく、細くなっているように感じさせた。
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こんにちは。或いはこんばんは。
空欄の凪です!
今回は、今までの中で最長!!ですので、目が疲れた方はゆっくりとお休みください。
毎回、沢山の❤︎も有難うございます!
モチベーションとなっていて嬉しいです。
そろそろ終盤となっていくかも知れませんが、引き続き宜しくお願いします!!