渚side
今日は転校生が来るらしい。鷹岡先生や、寺坂君の事でみんな疲れていたが、皆んな転校生の話題で持ちきりの様子ですっかり元気な様だ。
茅「渚、転校生、女の子かな?可愛い子が良いな〜。」
潮「でも、この時期に来るってことは、暗殺者かもね。」
赤「あー。それ?俺も気になってんだよねー。面白い奴が佳いなー。」
潮「はは…そうだね。」
ガラッ
殺せんせーが入ってきた。
殺「皆さん。席について下さい。今日、転校生が来ることは知っていますね?なのでHRの射撃は無しです。」
岡野「はーい。女の子ですか?男の子ですか?」
殺「それが、未だ、会えていなくてですね。分からないんですよ。」
赤「遅刻ってこと?初日からおもしろそーな奴だね。」
初日から遅刻は大丈夫なのだろうか?そんな事を考えていると
ガラッ
誰かが入ってきた。烏間先生だ。
烏「今日の転校生についてだが、未だきていない。すまんが、もう少し待っていてくれ。」
10秒経過…
1分経過…
3分経過…
全然来ないよ!?
杉「全然来ねーよ。殺せんせー。」
殺「おかしいですねぇ。まさか、事故とかじゃ無いですよね?!大丈夫なんですか?!」
そう云い、慌て出す殺せんせー。流石に慌てすぎじゃ無い!?そんな事を皆んなが思っていると、廊下から声が聞こえて来る。
?「手前の所為で遅刻じゃねぇか。」
?「はぁ?僕の所為じゃないし、中也が歩くの遅いだけでしょ!アァ、そうか、身長が低くて足が短いから早く歩けないんだ!!」
?「あ”ぁ”?手前糞太宰死なすぞ!!」
?「やってみ給えよ!どうせ出来なんだから!蛞蝓!」
?「マジで死なす!!青鯖!!」
?「素敵帽子!!」
?「自殺願望!!」
?「帽子置き場!!」
?「包帯の付属品!!」
?「脳筋ゴリラ!!」
?「社会不適合野郎!!」
転校生だろうか、どうやら2人のようだ。よくもまぁ、あんなに互いを罵る言葉が、ポンポンと出て来るものだと、感心していると。
ドガッ
鈍い音がして、ドアから何かが飛んでくる。
?「痛い!!何するの中也!!」
全身包帯だらけ、黒髪の美人寄りのイケメンが、そう叫ぶ。すると、中也と呼ばれた、此亦、別のタイプのイケメンが出てきた。オレンジの髪に青の瞳。どう見ても、外国人の見た目だ。
中「手前が、五月蝿えからだ!!糞太宰!!手前が、佳い川だね。とか云って入水しようとするわ!佳い木だね。とか云って、首吊りしようとするわ!回収するこっちの身になりやがれ!!」
太宰と言われた黒髪イケメンが、少し頬を膨らませ乍ら云う。
太「はぁ?!普通佳い川があったら、入るでしょ!」
中「普通は入らねぇよ!手前の普通はどうなってやがる!!」
太「て云うか、中也は時間を守るような、佳い子ちゃんだったの?」
中「人としてのモラルを守りやがれつってんだよ!」
殺「あのぉ、すみません。貴方達が転校生ですか?」ガタガタ
殺せんせーが会話に入っていった。誰もあの空気に入らなかったのに!!と云うか、
E組((めっちゃ震えてる!!))
転校生2人が殺せんせーを睨む。
殺「ヒィ!!すみませんすみません!!」
((怯えすぎだろ!!))
多分この場に居る全員が思っただろう。どうしてこうもこの人は、勢いに弱いのだろう。国家機密なのに。
中「アァ、すまなかったな。そうだ。俺達が転校生だ。」
中也と言われる人は、多分佳い子だ。太宰と言われる人は納得の行かないようで未だ、頬を膨らませている。男子の僕から見ても多分可愛い人だ。きっと。
人は外見で判断してはいけないとはこのことだろう。そんな事を考える。
殺「そうでしたか!では、自己紹介をお願いしてもらっても佳いでしょうか?」
中「アァ、分かった。
俺は中原中也だ。好きな物は、帽子と音楽と太宰だ。嫌いな物は、太宰、此れだ。宜しくな。」ニカッ
笑顔が眩しい。
((イケメンだ!!))
全員が思った。好きな物と嫌いな物が、同じってどう云う事!?
太「一寸!!人の事此れで。説明終わらせるの辞めてくれない!!」
中「手前は此れで十分だ!!」
太「はぁ?!最低すぎない!!そんなだからいつまで経ってもチビなんだよ!中也は!!」
中「んだと!!手前、死なすぞ!!」
殺「太宰さん?も自己紹介を…」
太「アァ、すまなかったね。
僕は太宰。太宰治だ。好きな物は自殺と蟹と味の素。其れから、中也だ。嫌いな物は犬と、中也。宜しくね。」ニコッ
此れ亦綺麗な笑顔だ。て云うか、今
E組((自殺って言った?!))
イケメンだ。とみんなも思っただろうが、そんな事を考える暇なんて無かった。自殺!?自殺が好きな人がいるんだ。こっちもこっちで、好きな物と嫌いな物が同じだし!
殺「な、何か、悩んでいる事でもあるんですか?」ガタガタ
あー亦怯えちゃったよ。本当にこの人は月をやった国家機密なのだろうか。まぁ、こんな反応するのも無理はない。
太「?別に無いよ。何故だい?」
E組((自殺が好きってどう云う事だよ!!))
赤「自殺が好きなのは死にたいって事でしょ?なんか悩んでんの?って聞いたんだよ。殺せんせーは。」
太「アァ、趣味なんだからしょうがないよね。はい。此の話は終わり。」
あれ、終わった。中也君が呆れた顔をしている。中也君も大変だなぁ。
殺「そうですか…何かあれば云って下さいね。それから、太宰君達の席はカルマ君の両脇です。」
太中「「分かったよ/分かった。」」
烏「その前に他の教員にも会わせておきたい。ついてきてくれ。」
そうして、3人が教室から出ていく。そして、
殺「太宰君達が戻ってきたら、何を質問したいか、考えておいて下さいね。次の時間は質問タイムです!」
E組「イェーイ/やったー!」
何を質問したいか…質問する事は皆んな同じだろう。だったらありきたりな質問をしても佳いのだろうか。皆んなが、質問を考える。
to be continued
コメント
1件
…これを見てカルマで反応してしまった人います?