〜 side 小柳 〜
俺はキッチンへ向かい鍋を手にした
ふと冷蔵庫の奥の壁にあるものに目がいく
この前料理してた時に使おうとしたエプロンが壁に掛けてある
昔一緒に暮らし始めた時にふざけてローレンさんが買ったフリフリの水色のエプロン
「‥‥何してんの?」
「これ‥‥昔買ったと思って‥‥」
買ってから初めて着てみる
「ほら、懐かしくないですか?」
「‥‥ロウ」
名前を呼ばれ目の前に立たれる
「ローレンさん?」
「‥‥裸に‥‥」
「言わないで下さい」
手でローレンさんの口を塞ぐ
その手を取られて抱きしめられる
「ちょっ‥‥何ですか?」
「今のはお前が悪いよ?」
「へ⁈何で?」
「こんな姿見たら襲いたくなっちゃう」
おでこや頬、首筋にキスをされながら体を後ろへ押されて行く
俺はなすすべなく後退りする
あっという間に寝室まで連れてこられた
「ご飯っ‥‥どうするんですか?」
「後にしよ?今はお前がいい」
「後って、ん‥‥んんっ‥‥」
スルスルと服を脱がしたあと、エプロンだけを付けられた
「嫌ですよっ‥‥恥ずかし過ぎる‥‥」
「恥ずかしがってんの込みでエロ過ぎるかも」
「‥‥絶対この為に買いましたよね?」
「だって男のロマンだろ?」
「知らないですよ‥‥もう‥‥」
ベッドの上、裸体の男がフリフリエプロン‥‥
俺は自分の格好が恥ずかし過ぎて手で顔を隠した
これって女の人がやるから良いのでは‥‥
ローレンさんの手がエプロンの裾から太ももを撫でる
「‥‥!‥‥っ‥‥」
「‥‥ロウ、そんなに恥ずかしい?」
「んっ‥‥恥ずかしっ‥‥」
「嫌?」
「‥‥恥ずかしい‥‥だけ‥‥けど、次はしないっ!」
ローレンさんがクスクスと笑う
「俺のために恥ずかしいけど我慢してくれんの?可愛い」
「あやぁっ!‥‥ぁん‥‥ロレさ‥‥ああっ‥‥」
エプロンの中に顔を入れ、後ろを開かれ指が蠢く
何で裸でいる時よりも布1枚ある方が淫靡に感じるのか‥‥
俺はエプロン越しのローレンさんの頭に触れるとローレンさんに腕を掴まれる
ローレンさんは足を投げ出して座り、俺の腰を掴みながらそこに膝立ちにさせた
向かい合いながら見上げる目は自分で入れてみてと言わんばかりだ
俺はローレンさんのものに手を掛け、自らを近づけてローレンさんを飲み込んでいく
「‥‥っあ‥‥くっ、ん‥‥」
「ねぇロウ‥‥エプロンの裾を両手で持ち上げて俺たちの繋がってるところ見せて?」
「え⁈‥‥っ‥‥ 」
どこまで俺にやらせる気なのか
でもローレンさんが見たいなら‥‥
おずおずとエプロンの左右を指で摘み、ゆっくりと捲り上げる
「‥‥もうロウは素直で可愛いし‥‥やらしくて本当に‥‥」
「だってロレさんがやれって‥‥ああっ!待ってっ‥‥ああっ、あっ‥‥」
捲り上げてた手をローレンさんの首へ回す
急に突き上げられ身体が支えられない
ローレンさんが頭に手を回し深く口付けをする
必死に応えようとするも、意識がフワフワしてされるがままになってしまう
「ロウ‥‥もう出すよ‥‥」
「‥‥っあ‥‥あんっ‥‥んぁ‥‥」
声にはならなくて、しがみついた肩に頷きで返す
気付くと俺の髪を撫でてこちらをローレンさんが見ている
「また疲れてんのにご飯も食べさせずやっちゃった」
「‥‥フフッ、本当ですよ」
いつのまにかエプロンは取られ、ローブが着せられている
「最後の薬、残ってたけど持ってこようか?」
「大丈夫、もう痛くないです」
「お前近頃救急隊に世話になり過ぎだろ?」
「俺スランプなのか弾が当たらなくて‥‥」
「え‥‥目の前にめっちゃ上手い奴居るのに。言いに来いよ、練習付き合うから」
「じゃあ時間ある時‥‥次のデートの時でも教えてもらおうかな」
「デートで射撃って‥‥ヤダヤダ、デートはイチャイチャするもんだろ?」
鼻先を小突かれる
まぁ、デートで射撃は流石に色気が無いか
「あ、俺デート行きたい所あるんですけど」
「ん?何処に行く?」
「指輪の直せるところ。やっぱり揃って着けておきたい‥‥‥です」
そして署のみんなにも伝えよう
この指輪はローレンとの誓いの指輪だと‥‥
END.
コメント
4件
めっちゃ良かったです! さいこーです!