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また 目を開ける 。
ゆっくりと 体を起こす
目の前は 、 また 何も無いセカイだった 。
誰も居ない 、 暗くて静かなセカイ 。
『 …また 、 だ…… 。 』
泣きたくなるのを グッと堪えて 。
再び歩き出した 。
untitled 、 悔やむと書いてミライを 止める事も出来ないから 、 ただ私は 歩くしか無い 。
( …一生セカイに居なきゃ行けないの… ? )
『 そんなの …ッ……! 』
ポタポタと 涙が垂れて 、 床に小さな 水溜まりが出来る 。
『 ……誰か …、 』
すると突然 、 目の前が光出した 。
『 …えっ 、 !? 何 …? 』
そして光が消えて __
「 …絵名、いらっしゃい 。
来るのが 遅くなっちゃって ごめんね 。 」
目の前に居たのは 、 見た事が無いリンだった 。
いつものセカイのリンとは違って 、 優しくて暖かい声色 、 姿で 。
『 り 、 リン…なの 、 ? 』
「 うん、そうだよ 」
『 ね 、 ねぇ …此処は何処 !? 』
「 絵名の想いで出来たセカイだよ 」
『 え …元のセカイは !? 』
嫌な予感がした 。
「 ……消えた 」
『 え … ? 』
「 …絵名の存在はセカイから消えたよ 」
『 は…? 何 、 言って…… 』
「 ……だから絵名は もうずーっと此処に居るしか無いね 。 」
リンは にやっと微笑む 。
『 や 、 矢駄 … 消えたくない…… ! 』
「 そんなの駄目だよ ? …もう消えたんだから 、 私と一緒に一生このセカイに居ようよ 」
リンは私に向かって 手を伸ばす 。
「 ……此処なら 、 誰も来ないよ? 」
コメント
2件
絵名のセカイが出来たって事は、何か想いが揺らぐ出来事があったって事だよね… 絵名、何があったんだろ?