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ドイツ帝国首都ベルリン
「皇帝陛下、お時間でございます。」
「…そうか、もうそんな時間か。」
「国会に集まった皆の衆!良くぞここまで足を運んでくれた!
今から私は演説をする、その後国会を開いてくれ!」
皇帝初の演説が始まる。
民衆も議員も、誰もが飲み込めないような唾を飲み込んだ。
「我らが同盟国オーストリア・ハンガリー帝国は現在イタリアと戦闘中であり、
これによって同盟条約第20条である「戦争介入」及び第21条「防衛参戦」が使用可能となった。
その為我が国は、イタリアへと宣戦布告する!これには、大英帝国連邦も参戦する!」
まだまだ続く演説の前に誰もがざわついていた。
「我らはファシストではない!君主による統治を正義とし、民衆による選択の自由を守り、
軍による国を守ることを国の指標とする!今ここに苦しむ仲間を助けようではないか!」
パチパチパチパチ…
拍手が国会に響いた。
泥に泥を追加するようなものなのだろうか?
それとも、泥を乾かす太陽となるのだろうか?
地中海
「こちら、ロイヤルネイビー・地中海艦隊。イタリア艦隊を確認。
規模空母1、駆逐艦6、巡洋艦20の主力艦隊と見られる。
対応を求む。」
「こちらヴェレリー。空母による飽和攻撃後、魚雷及びミサイルで撃沈してやれ。
適宜命令はそちらに任せる。王へ悲報を知らせることがないように。以上!」
イギリス空母[エリザベス二世]
「全機発艦!」
エンジンの音が鳴り響く。
今日は曇り、レーダーのお陰で随分快晴に見える。
「全機照準合わせ!」
「ファイア!」
ヒューーーーー…
小さな音が小さくなる。
イタリア空母[ヴェネツィア]
「報告、レーダー内に現在所属不明の飛翔体を確認。」
「直ぐ様所属を確認しろ。これが敵なら今頃爆弾でも投下している。」
「…しかし全資料を見ても謎の飛翔体について情報が乗っていません。どうされますか?」
「なんだと…なら撤退だ、ここに居ても埒が
ドガァァァン!
爆弾は機関室にて爆破。
近くにあった弾薬庫に誘爆し
更に被害が増えた。
近くにいた駆逐艦一隻が中破し、さらに空母ヴェネツィアは撃沈。
更に戦いは狂い始めた。
地中海はイギリスが手に取ったのである。
とある歌にこうある。
「恐怖のパレードが来る」と。
まさにこれがパレードであると言えるだろう。
日に日に、軍靴はオーケストラを奏で始める。