fwhr
⚠ 喫煙表現有
以下名前伏せません 。
それでも良い方のみどうぞ ⬇
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
1 : 43 a.m.
鼻先を掠る 、 何処か煙たい匂い 。 其んな重たい空気に起こされ 、 恐らく匂いの出処であるベランダを覗く 。 少し寂しげな恋人の後ろ姿から 、 一筋の紫煙が立ち上っている 。 嫌な事が有ると 、 僕に隠して煙草を燻らす彼 。 カタ 、 と音を立てて窓を開ければ 、 直ぐに此方に気付いた 。
「 … また煙草ですか 、 不破さん 」
『 んは 、 … 』
其の笑いが 、 何を意味しているのか知っているから 。 左手に抱えたボックスから煙草を一本くすねて 、不破さんの煙草から強引に火を奪う 。
『 … 吸えんの ? 』
「 … 吸えませんけど 。 」
不服そうに其う言えば 、 けらけらと愉しそうに笑う彼 。 すぅ 、 と軽く肺まで吸い込み 、 口からゆっくり紫煙を出す 。
『 お 、 上手い 』
「 要らないって 、 こんな才能 」
煙草を灰皿へ向かわせた後 、 ぐしゃ 、 と僕の頭を撫でてくる 。 仕事帰りに直ぐ煙草を吸うのは 、 大抵甘えたな日 。 彼が撫でやすいよう 、 少し屈んで其れを受け入れる 。
『 … 綺麗やねぇ 、 星 。 』
「 … 死なないでね 、 アニキは 。 」
遠くを見つめる不破さんが 、 何処か手の届かない所へ行ってしまいそうで 。 考えるより先に 、 口が動いていた 。
『 … 死なない 、 って 、 保証は出来んかなぁ 。 』
心地の良い風が 、僕達を通り抜ける様に吹く 。 生暖かい 、 夏特有の風 。 風に靡いた不破さんの髪が 、 煌めきを放っていて 。 表情も相俟って儚くて 、 それでいて綺麗だから 、 別次元にすんでいる様で 。 拠り所の無いこの感情をどうすればいいのか分からなくて 、 縋るように呟く 。
「 … お願い … 。 」
其う呟いた僕の声は 、 誰かの耳に届く筈も無く 、 夜空へと溶けて行った 。
____𝑒𝑛𝑑?
コメント
2件
わ〜!!👶🏻🎀めちゃめちゃエモエモだしなんかもう色々と解釈一致すぎて...🤦🏻♀️💞