何だか最近、後輩からの絡みが多くなった。
そう、ぺいんととしにがみくんとトラゾーからの。
いや、なんていうか…まじで毎日一緒だ。
保健室で勉強してたらみんな勉強しにくるし、
帰りも一緒に帰るし…。
…急にどうしたんだろう。
…でも、そうだな…。
……悪くは、ないかもね____________。
kr「…ねぇ、いっつも何で一緒に帰るの?」
pn「っえ、嫌でした?!」
sn「っえ?!ま、まぁ確かにしつこいかもしれませんけど!!!」
tr「あぁ、嫌なら嫌でいいですよ。」
3人が一気に喋ってくる。
ちょ、そんな聞き取れないよ!
kr「いや、嫌っていうか…その…いじめられちゃうよ。ぺいんと達も。」
pn&sn&tr「…」
pn&sn&tr「ぷっ…あははははは!!!」
3人は急に笑いだした。
え、なんかおかしなことした?
kr「な、何で笑うの?!」
pn「いや、だって…」
sn「いじめとか関係なく…」
tr「皆といたいからですよ!」
kr「っ!!!」
3人からそんなことを言われた。
俺と…皆と、いたいから…。
いじめとか関係なく…。
…ははっ。
kr「…変なの。」
俺がそのようにいうとぺいんとが自慢げに笑って見せた。
すると3人は息を吸って俺に声をかけてきた。
pn「…クロノア先輩!」
sn「良ければで大丈夫です!」
tr「だから…その………」
pn&sn&tr「友達になってください!!」
kr「…!」
…そんなことを言われた。
…なんだ、それ。
皆バカだなぁ…。
kr「もう友達になってるのに、何言ってんのw」
pn&sn&tr「!!!」
tr「そ、それって…」
sn「僕たち…」
pn「クロノアさんと友達…?!」
kr「そう言ってるじゃんw」
pn「…う、うぉぉぉぉぉ!きたぞ!!」
sn「やったーー!!やりましたね!」
tr「良かったなー!」
3人は大はしゃぎだった。
…俺は、確かにこの3人なんて
どうでも良かったし、友達に
なることなんてないって思ってた。
でも、違った_________。
相手は俺のためにたくさん時間を使ってくれた。
まぁ、そんなことがあってもいじめられたけど、
いじめられている俺に手を差し伸ばしたその3人の手を…つい________
____________掴んでしまったんだ!
いや、掴んだ!俺の意思で!
だから、これからも仲良くし続けてやる!
あれから11年が経った。
俺はもう30近くだ。時の流れは早かった。
あれから俺の親父の罪は冤罪だということがわかった。
そうしたらクラスのみんなが謝ってきた。
そこには先生もいた。
…でも、何でだろう。あの3人と一緒にいたからかな。
俺は許せない気持ちと面白そうだという気持ちで言ってやった。
「一生許さない」ってね!
そうして、今俺は椅子に座ってマイクを
口に近づける。
そうして会話をするのだ。
あの3人と。
あの3人とはいまだに仲良くしていて、
もう大親友だ。
そして、今からするのは___________
pn「はいおはようございますこんにちはこんばんはぺいんとでございますっ!」
kr「クロノアでございます!」
sn「しに…が…み…です。」
tr「…っあ、トラゾーです。」
pn「え、なんかねっとりしてるやついね?ww」
sn「wwwwwww!!!!!」
kr「はははwww」
撮影をしている。
中学から動画投稿をしていたぺいんと。
そこから日常組というグループを作り、
俺たちは撮影をして動画にしている。
なぜしているかって?そんなの簡単。
みんなに笑顔を、面白いを届けるために。
そうして俺は今日も撮影に挑む。
◯エピローグ
ヒトなんて嘘をついてるからこそ生きてる生き物で、
嘘を一回でもつかないと生きていけない生き物だと知ったよ。
この生きてきた中で。
それに、なぜヒトがいるのかもわからなかった。
必要性がないから。
でも、俺にはそれは必要に見える。
必要性とか関係ない。
ただ、人は……
仲間がいるから乗り越えられることもあるんだと。
人はやっぱり…人なんだな。って感じた。
誰かがいなくても生きていける。
外れた生き方をしたものがヒトだ。
でも俺が見つけた人は…
誰かと一緒に楽しく生きていく。
仲間といる生き方をしたものが人だと。
俺はこの人生で、人として生きていって、
理解できた。
だから、俺はちゃんとした人として
生きていこうと思った。
もちろん、人が必要なことも忘れずに、ね。