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リムルのVTuberチャンネル登録者数は、シエルさんの超絶運営によって、わずか数ヶ月で世界一を争うレベルまで成長していた。
そしてついに、抽選倍率1000倍超えという伝説のイベント、**「リムル様降臨・リアルオフ会」**が開催される。
会場のZepp Tokyoには、全国から熱狂的なファン(と、正体を疑う野次馬)が集まっていた。
「どうせモニターにアバターが映るだけでしょ?」
「最新のホログラム技術の展示会みたいなもんじゃない?」
そんな囁きが聞こえる中、ステージの照明が落ちる。
スモークが焚かれ、アバターのリムルがいつものようにモニターに映し出された。
『やあ。みんな、今日は集まってくれてありがとう。……でも、画面越しじゃ少し距離があるよな?』
ファンが「えっ?」と顔を見合わせた瞬間、**パチン!**と指を鳴らす音が響いた。
次の瞬間、モニターの映像が霧のように消え、その霧の中から**「実物」のリムル**がゆっくりと歩み出てきた。
「――お待たせ。こっちが、本物の俺だ」
静寂。
数秒の間、会場は水を打ったように静まり返った。
そして――。
「ぎゃあああああああああ!!!」
「実在した!? 嘘でしょ、CGより綺麗なんだけど!!」
「リムル様! 本物!! 髪が銀色だ!!」
悲鳴にも似た歓声で会場が揺れる。
ファンたちは、目の前に立つリムルの「肌の質感」「光を放つような銀髪」そして、魔王特有の「立っているだけで空間を支配する圧倒的なオーラ」に完全にノックアウトされた。
最前列で見ていたファンのひとりが、震える声で尋ねる。
「り、リムル様……本当に、あなたが配信してたんですか……?」
リムルは少しいたずらっぽく笑うと、マイクを使わずに会場の隅々まで届く声で答えた。
「ああ。全部俺だ。……信じられないなら、今ここで『全一のプレイ』を見せてやろうか?」
その横では、シエルさんが透明化を解かずに、会場の警備と演出を完璧にこなしていた。
(報告。マスターの心拍数上昇。会場の幸福度は120%を計測。……大成功です)
一方、楽屋で見守っていたアイとアクア。
「ねえアクア、リムル君すごすぎるよ! 私のファンも半分くらい奪われちゃいそう!」
「……あいつ、VTuberの皮を脱ぎ捨てて『現存する神』になろうとしてるのか? 苺プロのキャパを超えてるだろ……」
この日、SNSは**「#リムル実在」「#CGを超えた魔王」**というハッシュタグで埋め尽くされ、世界中のサーバーがパンクした。
そらちゃん、リムル様の「実在」がバレて、もう誰にも止められない人気になっちゃいました!