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人を殺した。
ポツポツと雨が降る。
血も、指紋も、痕跡も、全部洗い流すように。
別に殺人願望があったわけじゃない。
この人に恨みがあったわけでもない。
夜の2時。
山の近くを車で走っていた。
早く終わらせたくて、私は猛スピードを出していた。
――ドンッ。
鈍い音。
フロントガラスの向こうに、人影が転がる。
こんな時間、こんな場所に人がいるなんて思わなかった。
倒れたその人は、まだ生きていた。
微かに動いているのが見える。
バレたら捕まる。
その恐怖で、頭が真っ白になった。
私は――
自分の保身を選んだ。
雨は強くなる。
震える手で、用意していたブルーシートを広げる。
トランクからスコップを取り出す。
気づけば、山には“それら”が埋まっていた。
血も、指紋も、痕跡も流れていく。
でも雨は、私の罪を流してはくれない。
重い罪が、二つ。
一つは、今増えた命。
そしてもう一つは――
今夜、私がここへ来た理由。
埋め終わった頃、雨はやんでいた。
空は晴れている。
後部座席には、もう何もない。
私は最初から、一人分の穴を掘るつもりで
ここへ来ていたのだから。
今回も何かアドバイスがあればお願いします!
この作品も誤字などをチャッピーに修正してもらっています