テラーノベル
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※世界線渋滞(🪷🐉、学パロ)
🎤 →「」
🦈→『』
🎤視点
未蓮を不安そうに抱える彼。
繋いだ手が強く握られた。
「ねぇ、シャークん」
『…ん、?』
「来世では、絶対一緒に幸せになろうね」
現代(🎤視点)
15回目の春。
風に吹かれた桜が砂を巻き上げながら舞っている。
自分のクラスを確認すると、どこか見覚えのある名前があった。
校庭で賑わう同級生達を掻き分け、足早に教室へ向かう。
物心ついた時からぼんやりとあった記憶。
所謂前世とかいうものだろう。
深緑の髪、翡翠色の目。
俺より少し低い背丈。
たぶん、家族みたいな大切な存在だった。
でも、離れ離れになった。
前世の俺が死んだ後、一度会っているはず。
そうでないと、俺が彼と交した約束だけ鮮明に覚えていることに説明がつかない。
彼も覚えているんだろうか。
息を切らしながら階段を駆け上がる。
慣れない校舎を、ただひたすら走る。
教室に着くと、ドアは開いていた。
汗を拭い、息を整え、足を踏み入れる。
『よぉ』
そこには、彼がいた。
髪は短くなっているものの、変わらぬ無邪気な笑みを浮かべている。
「…シャー、クん?」
『うん』
『…きんとき』
窓にもたれかかっていた彼が、腕を広げる。
『…約束』
『今度は、絶対離すなよ』
彼を両腕で抱きしめる。
変わらない匂い。
華奢な体。
…次こそは、絶対に守ってやるから。
完全に衝動書きです。1回書き始めると止まりませんねこれ
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