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★ Wakai Hiloto side
「元貴ぃ〜…」
涼ちゃんのレコーディング中。
ギターに飽きて暇だな〜と言う感情に陥る
鼻歌を歌いながら同じく暇そうだった元貴に引っ付いて
ぎゅうう、と抱きしめる
え?待ってコイツ細くね?……え?細…
こんなに痩せてたっけ…?
なんて、元貴の体が想像の100倍細くて困惑する
こんなに痩せてたか?と記憶を探るも記憶にはない。
「うわ、ちょ…」と引き気味だったがそれは気にしない
『若井、離れろって』
元貴が俺の体をどんと押して離れる
やべ引かれた。なんて焦っていれば
涼ちゃんが戻ってくる
『若井次だよ〜』
「あ、了解」
レコーディングの部屋へ入った
だが俺の頭の中はギターのことよりも元貴の体の細さで埋め尽くされていた
いやなんか気持ち悪いけど…本当に細い
有り得ないくらいに細い。
服の上からでも細くなっていたのはわかるが
元貴に聞いても「いや、別に。」なんて言って認めないし
絶対に痩せたよな…あんな細くなかったって……
後で元貴に聞いてみよう。そう思って、レコーディングに集中した
★ Fujisawa Ryoka side
『…隈やば』
元貴がスマホのカメラに自分を写して
ぼそっと呟いた。
元貴を見ると、隈がひどく…それも日に日に酷くなっている気がする
会う度に体調が悪くなっているように思えて、 すごく心配だ
「最近隈酷そうだね」
『酷いんだよそれが〜〜……』
助けて涼ちゃん〜〜…と嘘泣きの演技をしている元貴
嘘泣きなのバレバレだぞ。なんて思いながら
元貴の頭をぽんと撫でる
『涼ちゃん?』
元貴に無理をして欲しくない。ただひたすらにそう思った
元貴は昔から溜め込んでしまう癖があった
悩んで悩んで、苦しんで…
そんな元貴の変化に気づけない自分に怒りが増していった
フェーズ1は元貴の体調や個々のやりたいことを優先したい。ということから終わりを告げた
今見返せば、あの時の元貴は酷く痩せ細っていて、顔も骨が見えてしまうほどこけていた
元貴の変化に気づけなかった僕を、誰よりも恨んでいる。
「…無理しないでね。」
『…うん…?』
なんで急にそんなことを?とでも言うかのような表情の元貴
元貴の苦しんでいる顔は見たくない
元貴に一番似合うのは笑顔だし、笑っていて欲しい。
忙しい今、一番溜め込んでしまう時期だと思っている
元貴が無理をしないように、きちんと最年長として支えないといけない。
…あ、もちろん若井も支えないとだけどね。
『ありがとう』
そう言って笑った元貴の顔は少し切なそうに見えた。