コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
野島崎に話を聞いて俺達は城ヶ島の元に来ていた。
「城ヶ島〜!会いに来たよ!」
観音埼がいつもの様に話しかけに行った。
「何〜?観音埼。ってブラントンの奴もいるじゃん。」
「あっ!剱埼のことかな?」
ヴェル二ー灯台は、観音埼と品川以外ブラントン灯台に対抗心を抱いている。まぁ俺がいたら速攻に気づかれるだろうけど。しかもご近所さんなのに…。と思っていたら城ヶ島がこんなことを言ってきた。
「剱埼って僕のご近所さんじゃあないか。ほかの奴だったらほんと怒鳴るとこだった。」
「良かった〜。また犬吠埼の方に行っとけって言われるかと思った。最近喧嘩したばっかだから良かった。」
俺が一息ついていたら”あの”質問をした。
「ねぇ城ヶ島。羽根田と品川って今どこにいるの?」
その質問に城ヶ島は答えた。
「羽根田はともかく。品川は、今この世には居ないよ。羽根田の事は他のブラントン灯台に聞いてきな。」
「品川ってもう居ないんだ…。」
観音埼は、悲しむようにそういった。まぁそれは事実だししょうがない事だ。
「他のブラントン灯台に会いに行って羽根田の事を聞いてみるか……。」
「そうしてきた方がいいよ。きっといつか答えが見つかるから。」
「わかった行ってくる!あ、そういえば野島崎が城ヶ島に会いたがってるよ!」
「そうだね。最近会ってなかったし久々に顔出しに行ってくるよ。じゃあ、羽根田のことが分かったら教えてね。」
そうして、城ヶ島の声は聞こえなくなった。
こっからが旅の本番だとはこん時の俺は思いもしなかっただろう。