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呼び捨て注意
「さようならー」
最初の1日が終わり、のあは 下駄箱へと向かう。
「のあさんっ!一緒帰ろ〜」
のあの後ろから、えとが話しかける。
「あ、うん!」
あれ、えとさん、 距離置いてたんじゃ…
「どうしたの…?」
と、えとが心配そうに聞く。
「ううん!なんでもない!帰ろ〜」
「うん! 」
「新しいクラス楽しみだね!」
えとの言葉に、のあが続ける。
「うんうん、でも、先生怖そう…笑」
「それはそう…」
と、
いつものように
いつもと同じ道を
いつものように
くだらない、何気ない話をしながら、
ただ歩いていた。
それでも、えとさんの話し方、
表情には何か違和感があった。
家
「ただいま〜」
部屋に行って、ベッドに飛び込む。
ぼーっと天井を見て、目を閉じる。
「はぁー、なんかえとさんいつもと違うかったな…」
「私、やっぱり何かえとさんに…」
ずっと、
そんな事ばかり考えていた。
私にとっての “友達” は、
えとさんだけだったから。
そんな 大切な人を失うのが怖くて、
嫌われるのが怖くて、
ずっと、
隣に居てほしくて、
夜中になっても眠れなかった。