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私にとっての “友達” は、
えとさんだけだったから。
私が “友達” って思ってても
“親友”って思ってても
どれだけ大切だと思っていても
相手はそう思っていなかったことも多かった。
いつの間にか
グループの輪から外されて
いつの間にか
私のことを避けていて
いつの間にか
距離を置かれるようになっていて
いつの間にか
私の周りに 誰も居なくなっていた。
私を虐める人は居なかった。
誰も絡んで来なかったから。
1人 教室の隅で
静かに過ごしていた。
いつも寂しかった。
自分から声をかけることもできたけど
どうせ、また避けられるから。
どうせ、すぐに離れていくから。
すぐに捨てられるから。
あの時と同じ悲しみを
もう二度と味わいたくなかった。
たまに話しかけてくれる人も居た。
仲良くしようとしてくれた人も。
でも、
私はもう期待しない。
誰も信じない。
全ての人と、一線を保って関わってきた。
そうすれば、相手も少しずつ距離を置いてきて、
私の事は好きじゃなくなっていって
私も相手を好きにならなくてよくて。
「面白くない」
「仲良くしたかったのは私だけだったんだね」
そんな言葉は山ほど聞いてきた。
でも、
なにも辛くなかった。
悲しくなかった。
だって
その人の事は、何一つ信じて無かったから。
好きにならなかったから。
結局私の予想通り、
みんな離れてって
いつの日か
学校に私の居場所は無くなっていた。
学校で少し虐められるようになってきて、
毎日 帰ったら 布団に潜って 涙を流していた。
誰も私の味方なんてしなかった。
“のあが悪いんでしょ”
と、ずっと言っていた。
みんなみんな、
ほんの最初だけ仲良くしているように見せておいて、
すぐに捨てるんだ。
ずっと仲良くしてくれる人なんて1人も居なくて
そんな醜く、生きにくい場所で
精一杯生きていた。