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第21話
あらすじ
三人の恋模様は複雑に絡み合う。
若井と大森が想いあっている事を知った藤澤は…
⚠️Wki×Omr⚠️
立場が逆転します。
地雷の方は注意してください。
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大森はこくっと頷くと、はにかむ様に笑う。
「うん、恋愛的に大好き」
「…えへへ」
若井が嬉しそうに笑うと、顔を隠すように両手で覆う。
そして俯くと、小さく呟いた。
「…まじか、嬉しい」
大森は若井の顔を覗き込むと、ぐっと腕を掴んだ。
少し引っ張るが、若井は表情を見せたくないのか意地でも動かさない。
「ねぇ…顔見せて」
大森が囁くと、若井が首をぶんぶんと振った。
「い、いや本当だめ」
「ん、なんで?」
大森がさらに腕を強く引く。
若井はどうにか踏ん張るが、手首の付け根をぐっと指で押された。
何かのツボなのか、びりっとした痛みが走る。
「いっ…」
若井が呻くと、やっと顔から手を外した。
しかし、今度は目を瞑ってしまう。
「ねぇーわかい!!」
大森が駄々を捏ねると、若井がもごもごと言う。
「…いま、元貴の顔みたら
なんか…」
そう言うと、再び口を閉じてしまう。
「…なんか、なに?」
大森が先を促すと、若井が唇を噛んだ。
しばらく沈黙が流れると、若井から口を開く。
「…触りたく、なる」
大森の瞳が揺れると、ぱっと俯く。
若井の羞恥が伝わるように、大森も落ち着かない様子で指遊びを始める。
「そんなこと…言われたら 」
大森の声が少し震えた。
何度が瞬きをすると、恐る恐ると言った様子で言葉を紡ぐ。
「触ってほしく…なる」
そう言うと、若井が耐えられないように息を吐いた。
それでも、動かずに瞳を瞑っているので大森は痺れを切らして名前を呼んだ。
「わか、い…」
呼んでいる途中に、若井がパッと目を開いた。
その瞬間、大森は若井の瞳から目を逸らせなくなった。
大森を見つめる瞳は、今までのような柔らかな物ではなかった。
野生動物を思わせる程の強い瞳で大森の心を貫く。
大森が氷のように固まっていると、ぐっと手首を掴まれた。
大森が、ぎこちなく掴まれた場所を見るとさらに力が強まった。
「…ぅ、」
骨が軋むような痛みに、大森が小さく唸る。
唸った後に、大森は声を上げてしまった事を気にして若井の様子を伺う。
しかし、若井はその行動にすら反応せずにただ大森を見続けた。
「…あ、えっと」
大森は、なんだか気まずい気持ちになって言葉を発してみる。
若井は微かに頷いたが、 少しも目を逸らしてくれない。
大森の顔がみるみると赤くなると、それを隠したくて腕を振り解こうとした。
少しだけ動かすと、それを察した若井が腕を上に捻りあげた。
「っ、」
大森は、息を飲むと身体を強ばらせた。
若井が腕を後ろに倒すと、引っ張られるように大森も地面に背中をついた。
こんな風に若井が触れてくるのは、始めてだ。
強く掴まれた腕の圧迫感に、心が高なった。
「キス、していい?」
若井が、緊張した面持ちで聞いてくる。
大森はこんな状態になっても、まだ尋ねてくる事に少しがっかりした。
「…キスでいいの?」
大森が焚き付けると、若井の瞳がじりっと燃えるように光る。
若井の指がゆっくりと顔に伸びてくると、大森の唇をなぞった。
大森のまつ毛が揺れると、じっと若井を見上げる。
柔らかい唇を開かせるように、若井が親指を口内に入れていく。
大森の心が、ざわざわと煩くなった。
若井の指が、大森の舌の感触を調べるように動く。
大森が口の中の指を舐めると、少し塩っぱく感じた。
若井の唇が微かに開くと、興奮を吐き出すように息をした。
親指だけでは我慢できなかったのか、人差し指も口内に入れてくる。
「…ん 、ぁ」
大森が甘い声をあげると、若井が眉を顰めた。
吐く息が微かに震える。
大森は、まだ若井が何かを抑えている事を察した。
なかなか、ストッパーを外してくれない様だ。
大森は、若井の人差し指を軽く噛んだ。
すると、若井が肩を強ばらせて目を見開く。
そんなに驚かせるつもりは無かったので、大森はちょっと恥ずかしくなった。
しかし、攻撃が効いている証拠だ。
大森は続けて、指を舌全体で舐める。
そしてトドメのように、じゅっと音を立てて吸った。
突然、若井の指が口内から引き抜かれる。
やりすぎたのかと思い、慌てて若井を見上げた。
すると今度は、人差し指と中指が口内にねじ込まれるように入ってきた。
「お、え?」
突然の事に混乱していると、若井が大森の髪を掴んだ。
そのまま、反動をつけると頭を床に叩きつけられる。
「うっ!!」
大森は反射的に、頭を守るように抱えた。
薄目を開けると、若井が顔の上に立った。
大森が、見上げると若井が腰を下ろす。
そして、はち切れそうに膨張したそれを大森の唇に押し付けた。
大森の胸が、どきっと跳ね上がる。
身体中が燃えるように熱くなった。
大森が目を伏せると、震えながら下の先端を舐める。
若井が、それを口内に押し込むと懸命に舌を動かしてそれに答えた。
すぐに下の先端が大森の喉に当たる。
しかし、若井はさらに腰を進めた。
「ん゛っ、う」
大森が慌てて、顎を上にあげる。
すると角度的に、これ以上進めない。
若井は大森の首を、指で撫でると低い声で言う。
「…もっと奥、いけるよね」
大森の喉仏がごくっと動くと、眉が下がる。
ぎゅっと瞳をつぶると、ゆっくりと首の角度を戻した。
角度的に挿れやすくなったので、若井は喉をこじ開けるように腰を前に進めた。
「ん゛、うー」
大森が唸ると、苦しさから脚を縮める。
その苦しさが下腹部で燃えると、ぞわっとした快感が湧き上がる。
あ、やばい
大森は、下半身が反応しないように抑えた。
こんな扱いされてるのに、立ったら特殊な性癖だと思われる。
そんな事を考えていると、若井の下が喉奥に入った。
「ぐ、っ」
大森は息苦しさに耐えかねて、若井の太ももを掴んだ。
しかし、若井は熱の籠った声で囁いてくる。
「このまま…我慢して」
大森は懸命に首を横に振った。
無理だ、息が全くできない。
「く、っ、ん」
それでも若井が動かないので、大森は死にそうになりながらも鼻で息を吸う。
その様子を見ていた若井が、ふっと顔を手を伸ばすと大森の鼻を塞いだ。
「ぅ…!!」
一瞬の間が生まれると、大森が足をばたつかせる。
「大丈夫、苦しいの最初だけだから」
そんなわけないだろ!!
大森は心の中で叫んだ。
息ができないから苦しいんだ。
この苦しさが終わるとしたら、それは絶対いい事じゃない。
すると、若井がゆっくりと下を引き抜いた。
「は、…ぁ」
限界を迎えていた肺が一気に膨らむと、驚いたように咳が出る。
「げ、ほ!!」
しかし、若井は再び喉奥に下を打ち込んだ。
「、ぅえ!!」
大森の喉から溺れているような声が出ると若井は興奮したのか抑えられない様子で笑った。
「はは…喉きつ」
若井の腰のスピードが上がる。
鼻を塞がれてる大森は、喉奥を突かれる度に哀れな声を上げた。
「ぅえ゛、ぐ 、 」
酸欠が脳内に霧を作っていく。
まるで夢の中に居るように、ふわふわとした。
「も、とき」
霧の中で若井の声がする。
心が吸い寄せられるように、その方向へ向かっていく。
「…だしていい?」
頭の霧が少しだけ晴れる。
どうにか頷くと、大きな手が優しく髪を撫でた。
大森は、その手に縋るように頬を擦り寄せる。
すると、今度はその手に頭をしっかり抑えられる。
「…ぁ、」
大森の中で、ひやっとした緊張が走る。
若井が下を引き抜くと、一層深くに突き刺した。
「、お゛っ」
大森が嗚咽を上げると、頭を振った。
「む゛!!」
何かを言おうとしている隙にも、若井はピストンを二発ほど打ち込む。
「っ、ぇ゛!!」
大森が声にも成っていない音を吐き出す。
喉が痙攣すると、異物を追い出そうと動いた。
「…あ、」
若井が震えると甘い声で喘ぐ。
排尿感が高まる直前、大森の顎を掴むと首を反らせた。
「ん゛、ぐ」
大森が唸る。
その状態で下を、上からねじ込むように挿れる。
あまりの苦しさに、大森の瞳が虚ろになっていく。
拒むことも許されないほど、若井の下が喉奥まで入る。
そして若井の手が震えると、そこで出された。
未経験の苦しさが、一段上がると喉が拒絶反応を起こしたように液体を吐き出そうとした。
しかし、若井がそれを許さない。
強く顎を掴まれたまま、どんと喉奥を突かれる。
「ぐっぅえ゛!!」
大森は蛙のような声を上げると酸欠で頭が回る。
何が何だか分からなくなった。
ただ襲い来る苦しさを、耐える事しか出来ない。
体液を出し切った若井が手の力を緩めると、ぬるっと下を抜く。
「…っ、は」
大森が息を吸うと、すぐに身体を起こして噎せ始める。
「ご、っほ!!げ、」
開いたままの口から、唾液と白濁した液体が垂れていく。
若井は膝を折って、大森の背中を撫でた。
すると噎せていた大森の声に、徐々に嗚咽が混ざっていく。
「、ごほ…!!ぉ、え!!」
大森はあまりにも咳が止まらないので、怖くなって若井に縋った。
「わ゛、か」
しかし、名前を呼ぶ間にも咳が出てくる。
何故か吐き気まで催してくると、おえっと嘔吐く。
「…吐きそう?」
若井が背中を擦りながら、聞いてくるので大森はこくっと頷いた。
「いいよ」
若井がそう言うと、空いたままの口に指を突っ込まれる。
「ち!!がっ!!」
大森は若井の腕を掴むと、足をバタバタとさせて抵抗する。
吐きたいんじゃない、吐かないようにして欲しいのに
若井の長い指が、大森の喉奥を揺する。
「お゛、え゛ぇ」
大森が苦しそうに眉を顰める。
喉仏が、ぐっと下がった。
唾液でぬるっとしている喉奥を指で撫でると、痙攣するのが分かった。
「っ、お゛」
大森が嘔吐く。
「我慢しないで…出した方が楽だから」
若井が耳元で囁くと、指で喉奥を広げられる。
「う゛、あ゛」
大森は強烈な吐き気と戦いながらも、懸命に部屋の状況を観察した。
吐くとしても、床には吐きたくない。
「も゛、や゛め」
吐き気の波が一段と強まったので、大森は顔を引いて逃げようとする。
それでも若井は大森の肩を抱えて、喉にぐいぐいと指を入れてくる。
「っ、う゛」
喉が締まると、大森が慌てた様子で前のめりになった。
すっと指を外すと、大森の肩が大きく動く。
短く二回呻くと、胃の中の物を吐き出した。
「う゛、ぇええ!!」
哀れもない声を上げながら、大森が床を汚す様を若井はただ上から眺める。
しばらく吐き続けると、収まったのか嘔吐が止まる。
大森は早い呼吸を繰り返しながら、倒れるように蹲った。
若井が膝を折って、背中を摩る。
「大丈夫?」
声をかけても、大森は微かに震えているだけで返事はしない。
顔を覗き込むと、瞬きもせずに涙をぼろぼろと流している。
「元貴?」
潤んだ瞳が少しだけ揺れると、若井の方を見る。
目が合った瞬間、悪い事がバレた子供のように顔が崩れる。
「ど、どうしよ…床」
その破綻寸前の表情に若井の嗜虐心が震える。
頭の中のもう一人の自分が囁いた。
最後の一押し
どうせなら、俺の手で
「汚ったな」
若井が吐き捨てるように言うと、大森の表情が固まる。
「…ぇ」
大森の指が縋るように伸びてくる。
若井は、一歩下がった。
「あ、その手で触んないで」
さらに畳み掛けると、大森が叫んだ。
反動で瞳から涙が零れる。
「そ、だって…!若井が!!」
「めんどくさ… 誰掃除すんの、これ」
「な、え…」
大森の呼吸が早くなると、ふるふると震え始める。
瞳も恐怖で染まっているが、たまに隠しきれない期待の温度が透けて見えた。
やっと見れた
若井は、ずっとこの表情に焦がれていた。
追い詰められて、若井にしか縋れなくなった大森の顔。
若井は顔に手を伸ばすと、頬を撫でるように柔らかく触れた。
たったこれだけの行動で、大森の瞳から期待感が溢れ出す。
「うそだよ… 」
若井が優しい声で言う。
「俺が綺麗にしとくから」
そう言ってから若井が頷くと、大森もこくりと頷いた。
若井が立ち上がると、大森が慌てたように言う。
「あ…でも俺も手伝うよ」
「ううん、いい」
大森が下唇を、ぎゅっと噛む。
「元貴は休んでな、疲れたでしょ」
大森の目線が、自分が汚した場所に流れていく。
罪悪感と嫌悪が混ざったような顔で、それを見つめた。
大森の頭の中に、これを掃除する若井の姿が浮かんだ。
すっごく嫌だ、本当は触らせたくない
そう思っているのに、若井にそれを言えなかった。
なんかの弾みで、さっきの怖い若井に戻るんじゃないかと
その恐怖が、大森に月並みな回答を用意させた。
大森は口を開くと、若井にお礼を言った。
「あ、ありがと…ごめんね」
若井は意識しながら優しい笑みを作ると、大森の頭を撫でた。
「大丈夫、気にしないで」
大森の眉が下がると、子犬の雰囲気で若井を見上げる。
今、ぎゅっと抱きしめてあげれば
もっと言葉をかけてあげれば
大森の罪悪感は、薄れるのだろう。
若井はそれを解っていて、大森の頭から手を離して、 背を向けた。
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ー数年前ー
若井はこの春、中学一年生になった。
体育館で華々しい歓迎を受けた後、 整列して教室に ぞろぞろと向かう。
小学の頃よりも校舎が広い気がして、迷わないか不安だったのを覚えている。
教室についても、心のざわざわは大きくなるばかり
それを表すように、教室の雰囲気もバケツをひっくり返すように騒がしかった。
見渡すと目につくのは、すでに出来上がっているいくつかのグループ。
若井は小学の頃の友人とはクラスが離れた事を、再び心の中で恨んだ。
張り裂けそうな気持ちで席に座ると、後ろからとんとんと背中をつつかれた。
振り返ると眼鏡をかけた男子だった。
眼鏡の奥から、じっと見られると 少し怖い雰囲気がした。
一瞬、気づかない振りをしようかと思ったくらいだ。
「若井くん?」
向こうから、名前を聞いてくる。
うわ、なんでバレてんだよ…最悪
「なんで知ってんの」
若井がぶっきらぼうに言うと、眼鏡の男の子は鼻で笑った。
「そこ座ったんだから若井くんでしょ
友達もいないみたいだし、ね」
なんて嫌な奴だと思った。
若井は、黙って席を立つと黒板に歩いていく。
自分の席の後ろを探すと名前があった。
「大森 元貴」
もう一度、席に戻ると若井が嫌味を言ってやろうと口を開く。
「げんき君ってお前、どこが元気なの?」
そう言った瞬間、大森が吹き出した。
若井は、てっきり傷つくかと思っていたので呆気に取られる。
大森はしばらく笑ってから、涙を拭くと口を開く。
「あはは、おもしろー
あのね、初対面では苗字を使うんだよ」
なんでだと思う、と聞いてくる大森に若井は単純な疑問で聞き返す。
「なんで…?」
「名前はね、親が工夫してつけてるから難しいの
だから皆、恥をかかないために避けるんだよ」
若井はその遠回しな嫌味が分からず、ぴんとも来なかった。
「…だから?」
若井が言うと、大森は手を若井の前に出した。
「ねぇ、若井くん。 僕、筆箱忘れたの
鉛筆と消しゴムかして 」
若井が眉間に皺を寄せると、心からうんざりした声で言った。
「はぁ!?無理!ばっかじゃねーの!!」
若井はイライラとしながら、前を向く。
大森が先生に怒られる事を心から願った。
やがて、ホームルームが始まって担任の先生が自己紹介のためのプリントを配った。
それを後ろに回した時にちらりと様子を見る。
すると、大森はしっかり鉛筆と消しゴムを確保していた。
落胆して、顔を見ると大森は得意げに口角だけを上げて笑った。
こいつがしばらく後ろの席にいると思うと最悪な気分になった。
それが、大森元貴の最初の印象だ。
コメント
22件
Sな若さんもいいねぇ 甘々派だったけどぴりさんの書く若さんのSまじで好きです!
冷たい雰囲気だす若井さんもいいですね!「汚ったな」の瞬間ゾッとしたけど、すぐになーんだって笑みがこぼれちゃいました🤭 そしてまさかのもとぱ出会いのシーン突入とは!いいですね♡ 益々楽しみ🌈✨
今回も最高すぎました!!😭小悪魔なもっくんめっちゃかわいい!って思ってたけど、やっぱり可哀想なのが性癖すぎて「これこれ!!」ってなりました!笑笑あと、今までSっぽい若井さん?ってあんまり得意じゃなかったんですけど、これ見て覆されちゃいました!💕もっくんの気持ち全部分かってて突き放しにくる感じが、新しい扉開いちゃった感…🫶「汚ったな」が好きすぎてその場で悶えちゃいました!(?)完全に二人の世界すぎて、涼ちゃんのこと思ったら切なすぎるけど、もとぱが尊すぎてめっちゃ胸がぎゅってなりっぱなしです😭この状況?を作ってくれた湯の内さんに初めて大感謝しました!(?)もう全部が最高すぎて、伝えきれないんですけどめっちゃ大好きです!💕最近寒いのでお体にはお気をつけて!次回も楽しみにしてます!(読書感想文みたいな長さでごめんなさい!!🙇♀️)