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その夜、すちの家。
シャワーを借りたみことは、少し緊張した面持ちでリビングに戻ってきた。
大きめのパーカー、でも今日は、 首元はゆるくて、鎖骨のラインが見える。
「……おかえり、みこと」
ソファでスマホを見ていたすちは、ふと視線を上げて固まった。
「……その格好、どうしたの」
「えっ、すちが貸してくれたやつだけど……」
パーカーの袖をくいっと握って、みことがきょとんとした顔をする。
「……ちょ、っと……。可愛すぎない?」
すちの声が低く、どこか余裕を失っていた。
「……すち」
みことは、そっとすちの隣に座る。
そして、小さく袖を引っ張って、顔を覗き込むようにして言った。
「今日ね……えっと……その……」
「?」
「……したい、」
「っ……」
すちはその一言で完全に動きを止めた。
「俺……理性、自信ないかも」
「……だめ、……?」
その囁き声が決定打になった。
すちは深く息を吐き、みことの頬を両手で包むと、そっと唇を重ねた。
「……可愛すぎ。俺を試すの、やめて」
「試してないよ……俺、ほんとに、すちのことが……好きで……」
甘く囁くみことの瞳は潤んでいて、すちは耐えきれず抱き寄せた。
唇を何度も重ねながら、すちはみことの腰に手を回し、そっと抱きしめ続けた。
薄暗い部屋の中、みことはすちの胸にそっと顔を埋めたまま、震える声で囁いた。
「俺、知ってるんよ……。まだ、すちの全部、入ったことないんやろ…?根元まで、全部、欲しい……」
指先でそっとすちの腰を撫でながら、じっと見上げるみことの瞳は真っ直ぐで、いつもより少しだけ大人びていた。
「すちの全部、受け止めたい。嫌やない?」
すちは一瞬言葉を失い、ぎゅっとみことを抱きしめた。
「……そんなこと言われたら、理性が壊れそうになる……」
みことはすちの耳元に息を吹きかけ、甘く笑った。
「お願い…。だめかな、すち?」
「……ダメなわけない……みことがそんな風にねだるなら……全部、中に入れるよ」
そう言いながら、すちはみことの腰に力を込め、ゆっくりと深く、体を重ねていった。
すちはゆっくりとみことの中に入り始めた。息を整えるように、「ゆっくり吐いて」と優しく促す。みことは震える声で「はぁ……はぁ……」と従い、深呼吸を繰り返す。
中が少しずつ緩んだ瞬間、すちは奥深くまで、結腸の入口まで押し込んだ。
「あっ……ああっ……!」
その瞬間、みことの体は強烈な快感に襲われ、大きく跳ねる。圧迫される感覚に声が漏れる。
すちは微笑みながら囁いた。
「全部入ったよ。」
しかしみことは視界がチカチカし、意識が揺らぎ始めていた。頭の中がぼんやりとして、わけがわからなくなりつつも、すちの存在だけが確かに感じられていた。
すちは結腸の奥でゆっくりと出たり入ったりを繰り返した。
「あっ…あっ…んっ…!」
そのたびにみことの体が大きく震え、思わず嗚咽のような喘ぎ声が自然と漏れてしまう。
後ろから責めていたすちは、ふとみことの顔を見たくなり、そのまま挿れたまま優しく体を回転させ、対面の体勢に変えた。
「んっ、ああっ…すち…っ」
みことは中でかき混ぜられるような刺激に耐えきれず、先端から熱が溢れ出すのを感じる。
「あぁっ…ゃぁっ…んっ」
揺さぶられるたびに快感が溢れ続け、蕩けきった柔らかな表情を浮かべたみことに、すちは優しく唇を重ね、そっと抱きしめた。
「ああっ…もうだめ…限界…っ」
みことは強すぎる刺激に体が震え、涙をこぼしながらも切なげに声を漏らした。
「俺を煽ったんだから覚悟してたでしょ」
すちは冷静に微笑みながら囁き、容赦なく動きを止めることなく、さらに深く激しくみことを責め続けた。
みことは涙を拭いながらも、逃げられずに声を震わせて喘ぎ続けるしかなかった。
「まって、だめ…っ……ゃぁっ…きもちぃ……っょぃ……っ!」
みことは圧迫感に胸が苦しくなりながらも、次第にその強い感覚に心が溶けていくのを感じていた。呼吸は乱れ、声はうまく出せず、途切れ途切れに喘ぎ続ける。
その甘く切羽詰まった声だけで、すちは理性を失いそうになる。何度もみことの唇に深く優しく重ね、息が苦しくなるのも構わず、全身でみことを包み込んだ。
みことの中にすちが満ち溢れていく感覚に、身体も心も幸せで満たされ、ただただその瞬間に溺れていった。
___
朝の光を感じたすちは先に目を覚まし、隣で眠るみことの寝顔を静かに見つめていた。寝乱れた髪をそっと撫で、指先で頬をやさしくなぞる。
みことは小さくまぶたを震わせてから、ゆっくりと目を開ける。視界に入ったのは、自分を優しく見つめるすちの顔。
「…おはよう、すち…」
そう言って、みことはふにゃっとした笑顔を見せた。少し眠たげな表情のまま、すちの胸元に顔を寄せる。
「おはよう、みこと。よく眠れた?」
すちは柔らかく笑いながら、みことの髪にキスを落とした。
「……ねえ、みこと。」
すちがみことの髪を撫でながら、穏やかな声で問いかけた。
「昨日さ、ずいぶん大胆だったよね。」
みことはぽかんとすちを見つめたが、すぐに昨日の出来事を思い出して、頬がぱあっと赤く染まった。
「そ、そんなこと……ない、と思う……」
「いやいや、あった。あんなふうに“全部欲しい”なんて言われたら、俺でもさすがに理性持たないって。」
すちは苦笑まじりに言いながら、みことのほっぺたを指先で軽くつついた。
「で、どこでそんな誘惑技、習得したの?」
「……っ!」
みことは目を泳がせながら、毛布をぎゅっと握りしめた。
「えっと……ネ、ネットで……?」
「ネットで、ねぇ?」
すちは口元をにやりと歪め、明らかに信じてない顔でみことを見つめる。
「本当だよ……!」
みことはしどろもどろになりながらも必死に答えるが、耳まで真っ赤に染まり、視線は泳ぎっぱなしだった。
すちはくすっと笑い、みことの額にキスを落とす。
「まあ、何でもいいけど……みことにそんな顔されて、あんなこと言われたら、誰だって我慢できなくなるよ。」
そう囁かれると、みことはまた顔を真っ赤にして、すちの胸に顔を埋めてしまった。
リビングにてすちとみことは並んでのんびりと朝食をとっていた。トーストをかじりながら、みことがぽつりと口を開く。
「ねぇ、すち。同棲のことなんだけど…」
すちはフォークを置き、にこやかに頷いた。
「俺の家に住まない?広いし、生活もしやすいから丁度良いと思うんだけど。みことがよければ、だけど」
みことは微笑みながら、
「うん、ありがとう。すちの家でなら、安心して暮らせそう。」
テーブル越しに手を取り合う二人の間には、静かな幸福感が漂う。
その後、みことは誰にも言わず、こっそりスマホを取り出した。
画面にはいるまとらんのチャット画面が映し出されている。
「誘惑成功した。ありがとうね」
みことは短く感謝のメッセージを打ち込み、送信ボタンを押した。
そのメッセージにすぐ、2人からの返事が来た。
「みことが幸せそうで何よりだ」
「良かったな」
みことはにっこり笑い、今日も新しい日が始まったことを感じた。