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r18
仕事終わり。
緋八家へと来た伊波はただいま、と出迎えてくれた緋八に言う。
「おかえり…って、どうしたん?……っん」
玄関のドアを後ろ手で閉め、鍵がかかったのを確認するとおもむろに緋八を抱き締めてキスをしてきた。
両手で頬を包むようにして啄むように口づける彼。
外気で冷たくなった唇の当たる感触。
こうして2人で会うのが久々だからもしかしたら、と緋八は思案していた事があった。
肩を押して唇を離す。
「…っん、…待って」
「待てない」
伊波の熱を孕んだ真っ直ぐな目を見て
あぁ、やっぱり。と彼の心情を察する。
急かす彼をたしなめるように額を軽くとん、と弾くとポリポリと頭を掻きながら言い訳するように零した。
「…久々だから早くしたくて」
「せっかちやな。急がんでも俺は逃げへんよ」
「じゃあここでさせて」
ぐっと壁に追い詰めるようにして肩を押してそのまま再びキスをしてきた。
彼の余裕のない表情に緋八は心の中で首を捻る。
彼と久々に会うと大体の時、体を重ねることになるからそれは想定内だった。
ただ、 ここまで彼が熱烈に迫ってくることはこれまでにあっただろうか。
いや、ない。
記憶の中ではこんなにも求めてきたことはなかった。
そんな緋八に考える隙を与えるまいとしてか、舌を絡めてくる彼。
酸素が足りなくなって彼の肩を押す。
「っはぁ…えらいがっつくやん」
「……会えなくて寂しかったから」
「ライがそんなん言うの珍しいな……そんなに?」
「……うん」
真っ直ぐそう言われて頬が熱くなった。
いつになく素直で照れてしまう。
「今日は俺の好きにさせてくれない?」
「……ええよ。ただ続きは……ベッド行ってからにしよ」
可愛らしい容姿の割に漢らしい誘い方する。以前からそうなのだが、今日は一段とそういう雰囲気がして緋八は目を泳がせた。
背面から彼の中を突く。
始めは四つん這いだったが、力が入らなくなったのか、猫が伸びをする様な姿勢で彼はされるがままになっていた。
一度果てた彼のくたっとした腰を掴んで緩くピストンを再開する。
「はぁ…マナの中、狭くて熱くて気持ち良い」
「はぁっ、はぁっ、あっ…あっ」
か細く掠れた声が中を擦り上げるたびに聞こえた。
伊波は緋八の白い背中を見下ろしながら目を細める。
「ここ気持ち良いとこだもんね」
「あッ、んんッ…」
こくこくと頷く緋八を見てそこを責めた。
優しく腰を撫でつけながら抽送していると快感に震えた声で名前を呼ばれる。
「らい、らいぃ」
「ん?」
「だめ…そんな、そこばっかり……」
「ふふ、もっとってこと?」
「はンッ…だめ、だめになる…からぁ」
「…そんな事言われたらもっといじめたくなっちゃう」
奥に押し付けるようにして腰を動かせばベッドに顔を埋めて眉を寄せて鳴く彼の横顔が見えた。
「ひっ、はッ…いやぁ」
「駄目になっちゃうマナ見てみたいな」
ぐりぐりと奥を押せばそれだけの動作で腰がびくんと跳ねた。
逃げようとシーツを掴んだ彼に覆いかぶさるようにして両手首を掴む。
「ふっ、うぅっあっ」
「優しくするから大丈夫だよ」
彼が綺麗な涙を流したのを見て満足気に笑う。
背中にそっと口づけてまた単調なピストンの動きを開始した。