僕は今日もいつも通り…ではなく、今日は珍しく朝っぱらから、同じ学校の子らに混じって登校していた。
ドンッ
「ッ痛あ!?」
え、な、何?
少し動揺したが、突然の痛みに 顎がジンジンする。
淡い柑子色であり 横流しの髪の毛をし、瑠璃色の蒼い瞳をした、自分より遥かに身長が低い子供に突撃されたのだ。
「ッ手前!何ぶつかってくれてンだ!!」
「…何?其方からぶつかって来たんじゃあないか。」
間も無く怒鳴られ、僕の所為にされてしまったので 直ぐ様反論する。
小さいのに態度だけは大きい様で。
「あ~あ、君の所為で気分最悪だよ、全く。」
「あァ?そりゃあ此方も最悪な気分だぜ。」
気付くとその子供は隣で歩いていた。
「ちょっと、何並んでるの。離れてくれる?」
「手前ェが離れろや細木小僧が。」
「身長的には君の方が小僧だけれど。」
細木って…。
まぁそりゃあ僕は人並み以上に細い体質だけれど。
細木はなくない?
いつもと違く、確り朝に家を出たため、眠いも相まって なんなら苛々してきた。
こんな名前も知らない子供、放って先に行こう。
そう思い、僕はその子供と同じ速度だった足を速めた。
「今日は転入生が来ている。」
一年A組、僕の組の担任の織田作之助、通称織田作…まぁ、これは僕が勝手に呼んでいるだけだけれど。
織田作がそう告げると、教室内は女子やら男子やら、性別関係なく騒ぎ出した。
「皆、静かに。…中原、這入ってくれ。」
織田作が入室を施すと、ガラガラ…と音を立て、扉を開き 這入って来る。
僕は驚いた。
這入って来たのは──
──這入って来たのは、今朝突撃して来たチビっ子だったのだ。
「…あ!手前ェは今朝の細木野郎!!」
彼は教室内を見渡し、私を見かけると直ぐ大声を上げた。
組仲間達が一斉に私を見る。
あー、あー。君が声を荒げた所為で、皆 僕と君とを直視しているじゃないか。
「太宰、中原とはもう会っていたのか。」
「違うよ織田作!このチビ、朝突撃して来たんだよ!!」
織田作がそんな風に云うもので、思わず立ち上がって反論する。
「突撃なんかして無ェ!手前ェが前見ないでトボトボ歩いてっからだろーが!!」
「そんな事云ったら君だってそうでしょうが!!」
「二人共、皆が困惑している。もう止めろ。」
織田作が静止を施し、直ぐ様口を閉ざした。
が、織田作が云った様に、組仲間達は困惑していた。
「…悪ィな。」
今朝の子供は組仲間達に謝る。
はあ?僕には謝らなかったのに、何なのこのチビ。
蛞蝓の自己紹介が終わり、席は私と同じ列。
然も、知り合いと認知されてしまい、学校案内をするよう織田作に云われてしまった。
何で僕が…と思ったが、これは好都合。
このチビ、中々僕好みの顔立ちをしている。
…医務室は最後にしよう。
(色々面倒臭くなっちゃったので 一気に飛ばします)
午前の授業が全て終わり、昼休みになったので いつも通り医務室で寝ようかと思い、席を立とうとする。
ちなみに転入して来たチビの名前、中原中也と云うらしい。
「ッ痛!」
が、後ろからシャープペンシルが飛んで来た。
「おい。学校案内。織田に頼まれてたろ。」
不機嫌な顔をし、学校案内を施される。
あー、忘れてた。
「…はぁ。全くもう…。」
うんざりしつつも 今度こそ席を立つ。
少し伸びをして、教室から出る。
「おい、何処行くンだよ。」
中也は小走りで此方に駆け寄って来る。
「何って、学校案内。行くんでしょう。」
一通り各教室の紹介は終わったが、未だ我が医務室に行っていない。
最後にしようと思っていたのだよね。
「…最後、此処が医務室。体調不良とか、怪我したら此処に来ると善いよ。」
「……手前は、いつも此処来てンのか?」
「まぁね。此処寝台あるから昼寝にぴったりだし。」
「…ねぇ、此処を最後にした理由、解るかい?」
「解ンねェ。」
「……そう。」
僕達は音を立てて医務室へ這入る。
「え、おい。先生居ねェのに、勝手に這入って佳いのか?」
「ああ、大丈夫大丈夫。なんなら此処、ほぼ僕の部屋だから。」
爆弾発言をすると、中也は固まってしまった。
理解が追い付いていないのだろうね。
一部の人しか知らないけれど、この学校の学長は、僕の養父 森鷗外である。
ああ、一部の人しか知らないって云うのは、学長が僕の養父って事。
前の学長の時、森さんは医務室の管理人、この学校の専属医者だったんだ。
先代の学長が亡くなり、やむを得ず 森さんが学長になったってワケ。
とは云っても 未だ医務室の管理人の座は存続している。
けれど学校の事で色々忙しいので、普段は居ない。
僕が常に居座っているから、体調不良とか怪我人は僕が対応してる。
つまりだよ?
医務室は僕の部屋って事。
「却説、何をするか…もうお分かりだね?」
中也にそう云い、医務室の鍵を閉め 彼の腰に手を当て、寝台へと導いた。
【太宰の後日談】
中也は意味が分からないと云いたげな顔をしていたが、何となく反抗していた。
けれど、厭々云っているのを無理矢理してやるのが最高に唆るよね。
読んで頂きありがとうございます。
しゅーせーです。
最近サボってて本当すみません。
いやぁ、猫の日ネタ書こうと思ったんですけどね。
予定が…詰め詰めすぎて…時間が無かったんですすみません。
でも書いてて楽しいので、もっと書いていきたいとは思っているんですけど…。
ネタが…ネタが無いんじゃ。
なので気軽にリクエストとかしてください。
てかしろください。お願いします。(土下座)
初期の方と大分書き方変わったんですけど、気付かれた方いらっしゃいますかね?
ちなみに今作の年齢軸は15、16歳辺り…高校一年生ですね。
俺学パロ大好きなんですけど、時間軸がよく分かんなくて書けないんですよね。
にょたも書きたいとか思ってるんですけど、地雷の方が居るかもしれないので…。
実は俺百合が大好きです。生意気受可愛いですよね。
今作の事の八端は、えー…27日、昨日にですね、俺のクラスに転入生が来まして。
もう卒業寸前なので「今ァ!?」ってなったけど、それをネタにできるかな~~って考えてて…。
「え、これ太中でワンチャン書けるくね?🐶」と思って直ぐ書きました。
ちなみに俺は原作派です。
35先生の絵柄が大好きなんですよね。
推しはだざい、ぽさん、ごごりです。
てっちょさんとてるこさんも何気に推してます。
でも福地以外なら嫌いじゃないです。
云い方悪いですね。でも同担拒否の方とかいらっしゃったりするので…。
あぁ、あと年齢操作も書きたいですね。
てか今下書きに年齢操作と現パロが埋まってるんですけど、中々書くのが下手すぎて。
ボツですね。ふふ。
マジで語彙力無くて爆発します。
あとこの連載の4話くらいでしたっけ、だざいの顔が大好きなちゅやのあれ。学パロありましたよね。読んでない方すみません。
あれ他と比べてちょっと長めですよね。
ファミマフィアもいいですよね、書きたい。
で6話。朝チュンのやつです。
あれ実は1時間で書いたんですよね。
構成とかなんにも考えてない所為でよく分かんない感じになってます。
中原幹部、壊滅任務あるとか云ってるのに寝ちゃったり()
あとから読み返して「ええッ!?これ変じゃねッ!?」ってなりました。
あれ事後太中書きたかったんですけど、朝チュンみたいになっちゃいましたね。
あとがきクソ長くてすみません。
皆さんの感想とか聞きたいので、気軽にコメントください。
修正点でも大丈夫です、てか欠点とか教えてください。
読んでくれてありがとうございました。
また読んでくれると嬉しいです。
コメント
4件
いや...もう....好きッ!! 生意気受けいいですよね! 百合私は全然好きです