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この国ではある言い伝えがあった。

“緑の眼を持つものは災いをもたらす”

誰が決めたのか、誰が始まりなのかはわからない。そんな古の言い伝えを未だに守っているのだ。

災いなんて起こるはずもないのに…





ギィ…


子供の俺では少し重たくて硬い扉を開ける。中に入ると日差しが差し込みステンドグラスがキラキラと輝いていた。


俺は一番後ろの席に座り残り物のパンをかじる。今日も“教会”は誰もいない…。


sh「…美味しい。」


俺はパンを食べ終えて腰掛けていた椅子に横たわり目を閉じた。




?「…風邪ひいちゃうよ。」


ぼんやりと誰かの声が聞こえた気がした。夢の中だからだろうか、その声はとても近く感じ、不思議と少し体が暖かくなった気がする。俺は体を丸めて、また夢の続きを見ることにした。




sh「ん…。」


しばらくして目が覚める。起き上がろとした瞬間、体に毛布がかかっているのに気づく。 辺りを見渡すが誰かがいる気配はない…。


sh「…あったかい。」


俺は体を起こし、かけてくれていた毛布で体を包む。暖かいせいなのか、体に力が入らず目を閉じればまた眠ってしまいそうだ。


sh「…なんでだろ。なんか、眠たい…。」


そう思った瞬間、入り口とは違う左奥の扉が開く。ゆっくりと足音が近づいてくる。


sh「…だめだ、動かなきゃ…また殴られる…」

?「…殴んないよ。てか、大丈夫?」


近付いてきた足音は俺の横で止まり、誰かが話しかけてきた。だけど俺は答える気力も無くそのまま声のする方に倒れてしまう。


?「うわっ!だ、大丈夫?…てか、キミ熱あるじゃん!」


支えてくれたのだろう声が耳元で聞こえる。その声が少しだけ頭に響き俺は顔をしかめる。


?「あ、ごめん。しんどいよね。ちょっと待ってて!」


俺を寝かせると足音が遠くなっていく。扉が開き中に入っていたのだろう。その瞬間、教会が一気に静かになる。


sh「……寒いな。」


俺は意識が朦朧としだして、ゆっくりと目を閉じた。




俺たちが作り上げたもの

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