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sh「……?」
目を開けるとそこは知らない場所だった。カーテンの仕切りがあり、周りが見えない。自分を見ると綺麗なベッドに布団…となにか管のような物が手に繋がっていた。
sh「ここ…なんだ?」
不安に辺りをキョロキョロしていたら、仕切りのカーテンが開く。
?「あ!目覚めた?」
sh「え…」
?「ちょっと待ってて!」
金髪の同じ歳ぐらいの子がカーテンを締めてまた出て行ってしまった。 俺は訳も分からずあの子が戻ってくるのを待つ。
しばらく待っていると、またカーテンの仕切りが開き見知らぬ大人達が入ってくる。
?「目が覚めたみたい……キミ、その目…。」
?「なに?どうした?……!?」
恐らく初めに入ってきた大人は医者なんだろう。その奥から顔を出した大人はわからないが大人達は皆、俺を見ると嫌な顔をする。
?「良かった!目覚まして!ね?父さん。」
?「krお前は外に行ってなさい。」
kr「え!?なんで?俺も話したいのに!」
kr父「いいから!」
大きな声にビックリしたkrと呼ばれる子は急足で出て行ってしまった。
?「…体調は良くなったか?悪いがその点滴が終わればすぐに出ていってくれ。」
kr父「まさか…緑の目の子供とは…。」
?「…言うんじゃない。お前も息子を連れて早く帰れ。」
kr父「あぁ、そうする。何もなければいいがな。」
そういってkrの父親であろう大人が俺を睨みつけて外へと出て行く。俺は下を向いて布団を力一杯に握る。
?「…点滴が終わったら…っ!?」
sh「っ!!」
俺は医者の話は聞かずに点滴を無理矢理外す。ベッドから降りて医者を押し外に走っていった。
知らない場所をただひたすら走る。裸足のせいで石が足裏に食い込み痛みが走る。
けど、止まるわけにはいかなかった…通り過ぎる度に周りの大人達の嫌な声が聞こえるからだ。
『うわっ!あの子目が…』
『嫌だ…私目が合ったかも…。』
『最悪だ。今日は良くないことが起きるぞ。』
sh「俺が何したって言うんだよ…」
俺は痛みと涙を我慢しながらひたすら人のいない方へと走った…。