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熊野光一
今、なにか音がしなかったか?
確かこっちらへんで。
そう思った俺は、音がした方へと近づいた。
ーガサガサ
「やっぱりだ。何かあるのか?」
何かあるのか確かめようと身をかがめようとした瞬間。
ーグワッ
「え?」
得体のしれないナニカに飲み込まれた。
「うわぁあ!なんだ、これ!」
全身が、焼けるように痛い。まるで塩酸の中に入っているかのように。
しかし、その痛みも一瞬で次の瞬間には何事もなかったかのように
その場にはなんの痛みもない俺しかいなかった。
「何だったんだ、今の」
体には特に外傷はない。
夢だったのか?
だが、こんな道端で突然夢を見るようなことがあるか?
それに、あの痛みは本物だった。
「一旦、家に帰るか」
♢なうろーでぃんぐ♢
「ただいまー」
まあ、この家には俺しかいないんだけど。
さて、あの痛みの正体について考えないとな。
十中八九、俺のことを飲み込んだナニカが原因なんだろうが。
「そもそも、あれは一体何だったんだ?」
考えてもわからんな。
『お昼のニュースをお伝えします。世界最高水準都市「アビシティ」にて
朝方、奇妙な見た目の生物が現れたと報告があり、国の防衛機関が対処しました。
国はこの生物を「クリア」と名付けました。国はクリアについて調査を進めることを表明しています。次のニュースです』
「ふーん、テスト中に出た生き物についてか」
こいつが、絡んでそうだな。
ま、今はひとまずいいか。
〜つづく〜
あとがき
熊野くん、なぜそのまま病院に向かわない・・。
最近、神話にハマっています。
正直、あまり詳しくはありません。