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軍人に子育ては無理がある!

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軍人に子育ては無理がある!

23 - 第23話(リクックエスト)

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210

2024年06月16日

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お、遅れてすいませんでしたぁぁぁぁ!!

他のリクエストもどんどん消化していく予定です!!本当にすいません!!!!!

_______________________

ht「そうだ!ゾム、一緒にいいところへ行かない?」

zm「いーところ?」

ht「そそ、きっとゾムも喜ぶ場所だよ」

zm「いくー!」

暇そうにしていたゾムを連れて例の場所へと向かう。

普段こっちの方にはこないせいなのか珍しそうにあっちを見たりこっちを見たりと忙しそうに頭を動かしていた。

ht「ほら、ついたよ」

そう言ってもいまいちピンと来ていないのか、首を傾げてこちらを不思議そうに見ていた。

ht「ふふ、ここはねいろんな動物と触れ合える場所なんだよ」

zm「どーぶつ、!」

ht「そうそう、うさぎとかもいるよ」

zm「うさぎさん!」

本来は軍で保護したさまざまな種類の動物を管理する場所なのだが、最近になってふれあい場としても機能するようになったのだ。

??「わふ!」

zm「!!!?」

ゾムがひよこたちと戯れていると白銀の狼がゾムの目の前に現れた。

ht「あ、この前の狼さんじゃん。元気そうでよかった〜」

なんて呑気なことを言ってやればその節はありがとうございました、とでも言っているかのように頭を下げてきた。

この狼知能たかっ!?

zm「う、ぁ……らんらっ……!」

急に現れた大きな生き物に驚いてしまったのかそれとも犬が苦手なのかはわからないが半泣きの状態で俺の後ろへ隠れてしまった。

これトントンが見たら俺ヤバくね?

想像するだけでも生きれる未来が思い浮かばず若干冷や汗が出てしまう。

とりあえず、プルプルと震えながら隠れて俺の名前を呼ぶゾムを抱き抱えてあやす。

ht「大丈夫、この子は狼って言ってとっても賢くて優しい動物なんだよ」

チラリと狼の方を見ればまるで俺の言葉に対して肯定するかのように頷いている。

ゾムが狼の方を見ればいかにも優しい狼ですよーとアピールするかのように目をキュルキュルとさせてくぅーん、と鳴いていた。

その行動も怖かったのか今度は普通に泣き出してしまった。

zm「ら、らんらぁぁ〜」

それを見た狼も悲しかったのかくぅーんと鳴きながらとぼとぼと寂しそうにどこかへ行ってしまった。

ht「あ、行っちゃった…」

狼の背中を見ながらゾムを泣き止ますためにトントンの所へ連れて行った。

_______________________

tn「寝てくれたみたいやわ」

ht「そっかよかったぁ…」

tn「にしてもゾムがあんなに泣くなんて珍しいな」

なんかあったん?とベッドですぴすぴと眠るゾムの頭を撫でながらトントンが聞いてくる。

実は…と先ほどあった一連の流れを説明してやればああと納得したように頷いた後羨ましい、と妬まれた。

ht「じゃあ俺はもう行くよ、ゾムのことよろしくね」

tn「おー」

さっきの狼の様子が気になったため、トントンにゾムを任せて狼の元へ向かうことにした。

_______________________

ht「ここら辺かな?」

狼がいそうな場所に向かえば予想通りそこにおり、丸くなって寝ていた。

しかし俺が来た気配を感じ取ったのかはたまた匂いで気がついたのか少し眠そうにしながらこちらを見た。その姿はさながら拗ねているようにも見える。

ht「狼さん、さっきのこと相当根に持ってる?」

「くぅん」

ピスピスと鼻を鳴らしながら悲しそうな顔をしていた。

これは…根に持ってるというよりか

ht「相当ショックだったんだね…」

せめて励ますように頭を撫でて持っていたおやつをあげる。

すると少しだけマシになったのか尻尾をパタパタと振りながら嬉しそうにしていた。

_______________________

zm「らんら!ぞむ、うさぎさんあいたい!」

ht「ん?ああ、いいよ行こっか」

しばらく経ったある日、ゾムから動物小屋に行きたいと言ってきた。

ht「狼さんまたいるかもしれないよ?」

大丈夫なのかという意味を込めてそう聞けば迷いがありながらもコクリと頷いていた。

ht「そうだ、今日はトントンも連れて行こっか」

zm「とと!ぞむがよぶ!!」

そう言ってキュムキュムと音を鳴らしながらトントンのいる所へ危なげに走って行った。

世間一般的に見ればまだまだ身長も小さいし、言葉も拙いがここにはそれをうるさく言う人も比べられる子供も居ないので安心してのびのびと成長してくれたらな、と常日頃思ってしまう。

??「くぅーん」

ht「え?あれ、狼さん?」

ゾムが帰ってくるのを待っているとどうやら半開きだった小屋と繋がっている扉からあの時の狼が入ってきたらしい。

zm「らんらー!!」

本当に知性が高いことには驚きが隠せない。

そんなことを思いながら狼を撫でているときゅむきゅむという音と共にゾムがトントンを連れて帰ってきたようだ。

??「!わふ!!!!」

ゾムがある程度の距離まで近づいた途端、それまで伏せていた狼が急に目を輝かせながら立ち上がりゾムへ飛びついた。

当然、ゾムより体の大きい狼をゾムが受け止められる訳もなくゾムは後ろへひっくり返った。

幸い、地面に頭をぶつけることはなく寸前でトントンが手を入れていた。

狼は尻尾を振りながらゾムへ会えたのが相当嬉しかったのかゾムの周りをクルクルと元気よく回っている。

当の本人は何が起きたのか分かっておらず、目をパチクリとさせて頭にハテナを浮かべていた。

tn「これが言ってた狼?随分元気なんやな」

ht「うーん、確かに元気だったけど飛びつくほどでは無かったよ」

zm「????????」

??「わふ!!」

tn「ゾム、狼やで」

zm「おーかみ、」

ゾムがそう言えば、狼は立ち止まり目をキラキラとさせ尻尾を振りながらわん、とないた。

zm「!おーかみ、」

??「わん!」

zm「おー、かみ?」

??「わふ!」

zm「おーかみ!」

??「ワン!!」

名前?を呼ぶたびに反応する狼が面白いのかゾムが笑っていた。

内心、ほっとしつつトントンの方を見れば無言で動画を回していた。

本当にブレないな…親バカなところ。

zm「らんら!おーかみ!!」

ht「うん、そうだよなでなでしてみる?」

zm「うん!!ぞむなでなでしたい!」

ht「いいよ、じゃあまずは優しく背中を撫でてあげようか」

zm「…こー?」

狼はさりげなくゾムが撫でやすいような体制になっているが、本当にこの狼は元野良なのか疑った。

野良でこの知性なら軍用に訓練したらよさそうとかグルッペンが言いそうだな…

_______________________

gr「ヘックショイッ!」

os「…風邪?やめてくれめう」

gr「いや…誰かに噂された気がしたんだが…」

os「どうせキ○ガイ3歳児ッペンとか思われてるめう〜」

gr「なっ…!」

_______________________

ht「ゾムーそろそろご飯食べる時間だよ」

zm「おーかみとあそぶの!」

tn「でも狼もお腹空かせとるで?ゾムもお腹空いたやろ、食べようや」

zm「んー…はぁい……」

ゾムが遊ぶために使っていたボールなどを片付け始めると狼も寂しげにくぅーん、とないた後徐に倉庫からタオルを持ってきて自分の足を拭いていた。

tn「……はい??????」

ht「えぇ……」

拭くというよりはタオルを踏む、の方が正しいがそれでもその行為は十分足を拭いているのだと伝わった。

ht「トントン…この狼、訓練したら絶対凄いよ」

tn「…兄さんに言っとくか、」

ht「そうした方がいいよ、きっと」

グルッペンに後で報告しとくか…

まあどうせ、ゾムのお願いって言ったらなんでもokになりそうだけどなぁ…

ht「ゾム、ご飯食べたら狼と一緒にグルッペンの所に行こうよ」

zm「ぐる?」

tn「狼がここでゾムと一緒に居れるようにお願いしに行くんやで」

zm「!!いく!!!」

ぴょんぴょこ飛びながら目を輝かせているゾムの隣で同じく嬉しいのか尻尾を振りながら目を輝かせている狼がいた。

いや本当にこの狼中に人でも入ってんじゃないの…?

_______________________

おまけ

ut「んで、イフリートがゾムさん専用の軍用犬になったっちゅうわけやね」

shp「はえ〜…そうだったんすね」

cn「なんかゾムが狼見て泣くとか想像出来へんわ…」

ut「僕らも最初はびっくりしたもんやで」

庭では任務明けで帰ってきたゾムとゾムを寂しく待っていた狼…イフリートが楽しそうにじゃれあっていた。

cn「でも狼の寿命ってそんなに長かったっけ…?」

ut「それは……確かに」

shp「さらに謎が深まりますね…彼女、」

太陽に照らされ輝く彼女の毛が、笑顔が、どことなく不気味に感じたのは気のせいなのだろう。

_______________________

おわり

※書き方を変えて書いております

気がつけばリクエストの数が12個…超人気作品へとなりましたね…! いつも見てくださりありがとうございます(*´ω`*)

これからも応援よろしくお願いしますᕦ(ò_óˇ)ᕤ



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