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コメント
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まじで好きすぎる(*^^*)こんな感じの大好き
「ん……、は、あれ、」
俺は目を覚ますと既視感のある部屋に居た。ここって、らっだぁの部屋?もしかしたら俺は今夢を見てるのかもしれない。夢を自覚するのは初めてだな、少しだけ。少しだけ歩いてみたい。
俺は好奇心に覆われ、らっだぁの家中を歩き回る事にした。
らっだぁの部屋はいつもと一緒だった。けれど、ひとつ違う点がある。いつ作ったのだろうか、1階へ階段で降りると、そのさらに下へ続く階段通路が蓋で塞がれていた。つまり、地下があると言うこと。
なにこれ、行きたいに決まってんじゃん…!夢だし、別にいいよね?
俺は重くずっしりとした蓋を時間をかけて開けた。中へ入ると、ガタンッ、と、蓋が閉まってしまった。出られないじゃん…。…、まあ、出る時に、その時に考えよう。俺はズカズカと先へ進む。
階段は長くて、この先にお宝でもあるんじゃないか、なんてワクワクしながら進むと、2つの扉があった。どちらも木製のドアだ。先に、左側のドアのドアノブに手をかける。
でも、鍵が閉まっているらしく、開かない。仕方がないので、最初に右側のドアを開けることにした。少し間を作ると、小さく水音と、ドアの軋む音がする。水の音?らっだぁがいるのか?俺は勢いよくドアを開けて、身を乗り出す
「 らっだ …ぁ、 」
「 あ。 」
「 え、いや、何それ…? 」
部屋の中にはらっだぁ。と、複数の血塗れになった野良猫等の死体があった。らっだぁにも、返り血が飛んでいて、今まさに 俺が殺しました って、そんなオーラ感じる。これはまずい?夢でもまずい?俺は悲鳴をあげながら来た道を戻る。らっだぁは焦ったように追いかける。
「 ひっ … や、来んな!! 」
「 ぺんちゃん、待って。ぺんちゃん。 」
俺の名前を何度も呼びながら早足で追いかけてくる。恐怖のせいで足が上手く動かず、とうとう転んでしまった。階段だから、転がり下ってしまった。そして俺は先程の左側のドアにぶつかり、らっだぁも降りてくる。最悪だ。俺も殺されてしまう。
「 ああ、なんだ、良かった。 」
「 なんで、猫なんか … … 」
「 ただの実験だよ。殺しなんかじゃない。 」
「 お前、怖いよ、俺家に帰りたい 」
「 ダメ。着いてきて。 」
らっだぁは俺の胸ぐらを掴んで、ドアの鍵を開けて俺を連れ込む。左側の部屋は普通。だと思ったが、少し先へ進むと、メスと思われるような物が複数。拷問器具のようなもんだ。
「 はぁ?!ちょ、無理無理!!お前何考えてんの!? 」
「 うるいってば、ほら、座って。 」
俺は椅子に座り、ロープで括り付けられてしまう。らっだぁは俺より身長が高い、そのせいであるか、力も強く、この括り付けられたロープも固く縛られてしまったので、解けように解けない。
「 ちょっと、ねぇ。何すんの? 」
「 なんでもいいでしょ。 」
すると唇に柔らかな感触、視界は覆われ、首には手を回される。
「 は、 」
「 ん 〜 、 ふふ 」
続 ___ .