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「ほら、触らない方がいいのか、触って欲しいのか」
「……って」
「ん?」
「さ、触ってください」
震える唇で恥ずかしがりながら懇願するこの表情に身体の奥からゾクリと震える。もっと淫らに狂わせ、俺の事が欲しいと強請らせたい、そう思ってしまう。
「……はぁ。可愛すぎるのがいけないんだからな」
キュッと親指と人差し指で乳首を摘み乳房をてのひらで揉みしだく。
「あぁっ、やっ……んっ、んぅ」
「鏡に映ってる美桜が凄く淫らでいやらしくて綺麗だよ。こんなにも俺の手に合わせて形を変えて、いやらしい」
「まだ洗ってないここも綺麗にしてあげるからな」
左手は動かさずに胸に刺激を与え続け、右手をゆっくりと下へと動かす。まだ手を触れていなかった場所へと。
到着した時にはすでに滴るように濡れている。ヌルッとした水。美桜から溢れ出た蜜が溢れ出ている。
「あぁっ、やっ、だ……ふぁっ……やぁ、あっ」
「ほら、丁寧に洗ってるだけなのに、こんなにとろとろに垂れ流して。見てみな、美桜のここがヒクヒク動いて俺の指を飲み込んじゃいそうだよ」
「ちがっ! んぅっ……そんなことないも、ん」
「そうだな、違うよな。じゃあ泡流して薔薇風呂に入ろっか」
「え、あ、うん! そうだね!」
ぬちゅっと指を離し身体の泡を流していく。まだだ。まだ最後まではしない。ギリギリまで焦らして焦らして、美桜の淫らさをこの薔薇のように開花させ愛でたい。
「ふぁ〜夜景見ながら薔薇風呂に入れるなんて贅沢なだなぁ。ふふふ、あの二人と同じお風呂に入れるなんて、ふふふ、ニヤケが止まらないや」
二人で薔薇がたくさん浮かんでいる湯船に浸かる。肌にまとわりつくような薔薇の甘い匂いに包まれ、美桜を脚の間に引き寄せ隙間なく肌を密着させた。彼女の髪を片方に寄せ綺麗な頸を曝け出す。
「その美桜の言ってる二人は薔薇風呂でどんなことしてるのか教えてよ」
「いいよ〜っ、攻めが受けのために用意した薔薇風呂は自宅のお風呂だったから夜景はないんだけど、まさに隆ちゃんが用意してくれたのと同じく赤い薔薇と白、黄色、ピンクの四種類だったんだよね! 薄暗い照明もドンピシャだし、それでまぁ、うん、そのね」
「なんだよ?」
「や、うん。だから、その、二人はお風呂でイチャコラしましたよ、って事……です」
照れながら話す美桜の耳がカァーッと赤く染まる。
(あ〜、耳真っ赤にして可愛いなぁ。もっと意地悪したくなるな)
「イチャコラってどんな? もっと詳しく教えてよ」
「ふぇ!? これ以上……それは……」
「それは?」
「う……だから、キスして、っつ……」
美桜の顎を持ちクイッと後ろにむかせて唇を重ねる。
「キスして次は?」
「っつ……言わなきゃダメ?」
「ダメ。キスの次はなに?」
真っ赤な耳に優しく唇を合わせる。
「……せ、攻めが受けの身体をあれして、んんっ」
舌を尖らせクチュクチュとわざと音を立てて耳を舐め上げる。
「それで? 次はどうするの?」
舌の動きは止めずに。
「っあ、はぁ、だからお風呂でエッチするの! 立ちバックするの!」
「はい、よく言えました。じゃあそこまで再現しないとな」
「え? なっ……そんな急にっ、んんっ……」
彼女の口を封じ込め、薔薇をかき分け彼女の胸を水面に曝け出すと白い肌が薔薇の海の中に現れた。薔薇を避けながら柔らかな胸を揉む。それでも纏わりついてくる薔薇も一緒に揉みしだくとくしゃりと薔薇も胸も俺の手の中で形を変える。
赤く膨れ上がった先を優しく摘み上げると、声を抑えて可愛らしい喘ぎ声が美桜の口から漏れた。
――あぁ、もっと啼かせたい。
撫でるような甘えた声が耳に流れる度に身体がドクンと反応し、身体を流れる血液がものすごい速さで流れていく。身体の中が熱い。お湯の熱さと身体の中からの燃ゆるような熱さで額から汗が顎へ向かって流れ落ちた。
腰に手を回し美桜を立たせた。壁に手をつけさせ念のため窓際に用意してあった避妊具を素早く装着しズリュッと美桜の中に入っていく。
肉壁がぎゅうぎゅうと締め付けてきて背筋がブルリと快感で震える。余裕なんて最初からない。彼女を求めて身体が熱く、激しく動かしたい衝突に駆られる。それでもゆっくりと愛でるように頸にキスマークを残しながら俺は果てた。
「っつ、はぁ、りゅうちゃん」
「まだ足りない」
「え? ちょ、隆ちゃん!?」
息の整わない美桜をひょいと横に抱き抱えスイートルームの寝室へと足速に移動する。大抵ベッドメイキングでハート型の薔薇とかが施されていると思うだろう。もちろんプランにもそうなっていたが俺は無しにしてもらった。だって今から抱きますってなった時に邪魔だろ? 勿論薔薇の中に埋もれる美桜を想像しただけで綺麗でそれもそれでゾクリと身体が震えるが、風呂でも薔薇を堪能したからベッドの上では何もない状態で美桜だけを堪能したい。
まっさらなシーツの上に美桜の背をゆっくりと下ろす。恥じらってか身を捩り身体を隠そうとする美桜の両手を取り上から覆い被さる。
「は、恥ずかしいからあんまり見ないで」
お風呂上がりだからか、それとも一度行為をした後だからか、それともただ恥ずかしいからか、美桜の頬は真っ赤な林檎のように赤く染まり目は潤みすぎて瞬きをしたら涙がポロリと流れそうだ。それがまた俺の心を燻る。
「薔薇に包まれてた美桜も綺麗だったけど、真っ白なシーツの上で乱れてる美桜も綺麗だな」
額に、頬に、鼻に、そして唇に。
キスを繰り返しながらもう一度丁寧に彼女の身体を隅々まで愛撫を繰り返す。
「んんっ、隆ちゃんっ」
「なに?」
はぁはぁと息を乱しながら両腕を広げ俺を胸の中に閉じ込める。
「もう、隆ちゃんが欲しい。挿れて」
あぁ、なんて可愛いんだろう。自分から俺を欲っして強請るなんて。なら美桜の望み通りの演出をしよう。
ベッドフレームの頭上にある小さな引き出しから避妊具を取り、ふぅーっと息を吐いてゴクリと唾を飲む。徐に口元に持っていき端を犬歯で噛みピリッと破る。
(はぁ、成功した)
緊張しながらも美桜がして欲しいと言っていた口でゴムをビリっと開けることに成功した。
俺の下で美桜は目をギンッと見開きしっかりと見ていたようで、自分でやっておきながら物凄く恥ずかしい。
「あ、あんまり見るなよ……」
「はっ、ごめん! ついここはリアルなのか、それとも二次元に迷い込んでしまったのかってもうわけわからなくなってガン見してしまいました……」
「で、でも最高すぎました……」
「なら良かった」
(っても開けるだけで結局は手で出さないといけないんだけどな)
美桜の両脚を持ち上げゆっくりと身体を押し込んでいく。汗ばむ身体を密着させる。ドクドクと流れの早い心音が身体に響く。
「美桜の心臓の音凄い早い……気持ちいい?」
「はっ、やっ、き、気持ちいい。きもちっ……」
「あー、俺もやばいや。美桜が締め付けてくるから」
「あぁっ、あ、私もっ……イ、イクッ、いぃ……」
キュウキュウと締め付けてくる肉壁が更に深い快楽へと導く。襲いくる快楽に暫くは耐えたがもう無理だ。飲み込まれ美桜の中に流れ込んだ。
抱き寄せて美桜の鼓動を確認し、温かさに安心し、二人で寄り添いながら眠りについた。