テラーノベル
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KAIRYUは首が弱点。
それに気づいたのはつい最近だった。
RANが家のソファで2人でくつろいでいた時に、ふとRANの手が、首に回った。
その時、今までと違った反応があった。
RANはそれに気づいていたがだた
「あ、ごめんごめん」とただ謝った。
ほんのり、KAIRYUの耳が赤くなっていることを確認しながら。
今日は、KAIRYUの帰りが遅い日。
待ちくたびれたRANの元に、帰ってきたKAIRYUは、なにやら楽しそうに今日の仕事の話をしてくいる。
RANは初めはその話に耳を傾けていたものの、途中から目の前にあるKAIRYUの首元に釘付けになってしまい…。
リビングの照明を少し落とした部屋で、時計の針はすでに深い夜を指していた。
一人でソファに座り、KAIRYUの帰りを今か今かと待ちわびていたRAN。
鍵の開く音がして「ただいま〜!」と入ってきたKAIRYUは、遅くなった申し訳なさよりも、今日の仕事がよほど上手くいって楽しかったのか、カバンを置くのもそこそこにRANの隣へ滑り込んできた。
「なぁ聞いてRAN! 今日の撮影な、スタッフさんがめちゃくちゃ褒めてくれてさ〜!SEITOも乗ってきてさ……」
身乗り出して、キラキラとした瞳で今日あった出来事を身振り手振りを交えて楽しそうに語るKAIRYU。
RANも最初は「うんうん、良かったね」「すごじゃん」と優しく微笑みながら耳を傾けていた。
――だが、会話が三分ほど過ぎたあたりから。
RANの視線は、KAIRYUの口元から、ゆっくりと下へと滑り落ちていった。
少し広めの部屋着の襟元から覗く、すべすべとした白い肌。
他のメンバーよりも華奢で華奢な、KAIRYUの「首元」。
(……そうだ。カイリュウ、ここ……弱いんよね)
つい先日、ソファでくつろいでいた時に偶然触れてしまった時のことが脳裏をよぎる。
ほんの少し手が触れただけで、ピクっと跳ね上がるように肩を震わせ、耳の先端まで真っ赤に染めていたあの無防備な反応。
あの時は「ごめんごめん」とトボけて通り過ぎたが、その時からRANの頭の中にはずっとひとつの甘い好奇心が渦巻いていたのだ。
楽しそうに喋り続けるKAIRYUの喉仏が、言葉を発するたびに小さく上下している。
その無防備で滑らかなラインに、RANの瞳の奥が一気に熱を帯びていく。
もう、彼が何の話をしているのかすら頭に入ってこなくなっていた。
「……でな、監督が『今のめっちゃええで!』って……ん? RAN? 聞いてる……?」
返事がおざなりになってきたことに気づいたKAIRYUが、不思議そうに話を止めて顔を覗き込んできた。
「……RAN?」
その瞬間、耐えきれなくなったRANの手が滑るように伸びた。
**ガシッ。**
「……わっ!?」
RANの大きな手が、KAIRYUの白い首筋へ、後ろから包み込むようにそっと回される。
「っ……!? あ……っ」
首筋に温かく大きな掌が触れた瞬間、KAIRYUの言葉がぴたっと途切れた。
背筋にビリッと走った刺激に、KAIRYUの体が小さく跳ね、一瞬で耳の先端から頬にかけて赤みが広がっていく。
「……な、なに……急に……っ」
弱点を突かれた動揺で、さっきまで楽しそうに喋っていた余裕はどこへやら。
急に声が上ずり、潤んだ瞳でRANを見つめ返すKAIRYU。
そんなKAIRYUのあからさま過ぎる反応を至近距離で見つめながら、RANの口元に意地悪で甘い笑みが浮かんだ。
首の後ろに回した手に少しだけ力を込め、ゆっくりと指先で首筋の皮膚をなぞる。
「……ごめん。カイリュウの話、ちゃんと聞いてたよ?」
「ひっ……っ、嘘つけ……っ! 全然聞いてへんかったやろ……っ、手、離して……っ」
「だってさ……待ちくたびれた俺放置してさ、楽しそうに喋ってるから……我慢できなくなっちゃった」
低く囁きながら、RANはゆっくりと顔を近づけ、無防備に晒されたKAIRYUの首筋へと、熱い体温の残る唇をそっと押し当てた。
「んぁっ……!? ら、らん……っダメ……そこっ……!」
首元に降ってきた甘い口づけと、逃がさないように首筋を撫で回すRANの手のひらに、KAIRYUは一瞬で身体の力が抜け、RANの胸元へと崩れ落ちていく。
楽しかった仕事の話はどこかへ吹き飛び、二人の甘く熱い夜が、静かに始まろうとしていた。
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コメント
1件
**リオンからの感想** めっちゃ良かったです……!“弱点”って設定、ただの“可愛い反応”で終わらせず、RANの視点で「知ってしまったが故の甘い好奇心」として描いてるのがニクいですね。帰ってきたKAIRYUが楽しそうに喋ってるほど、逆にRANの視線が首元に釘付けになっていく対比が効いてて、惹き込まれました。あの「仕事の話はどこかへ吹き飛び」でシーンが切り替わる締め方、すごく好みです。2人の距離感がじわじわ縮まる過程が本当に丁寧でした!