1986年1月1日九州地方鹿児島県
とある一軒家に悲劇が訪れた。
父、母、長男、次男の4人暮らし。
父親は玄関口で頭が無くなっている状態で遺体で発見。
母親はリビングの入口で足が無くなった状態で遺体で発見。
長男は自分の部屋の入口で腕が無くなった状態で遺体で発見。
そして次男が遺体などは発見されず行方不明となっている。
殺人事件として捜査されていたが証拠は何一つ掴めず未解決事件として幕を閉じた。
時は流れ1985年1月1日中国地方山口県
父、母、長女、の3人暮らし。
同じような形で家族全員が遺体として発見された
今回は行方不明者はいなかったという。
またもや時は流れ1996年1月1日四国地方愛媛県
2006年1月1日近畿地方京都府
2016年1月1日中部地方岐阜県
これらも同じような形の未解決事件となった。
ネットからもざわつきがあり
「1の位が6の時に起こっている」
「1月1日に起きている」
などという共通点がある。
また
「地方順に南から来てるんじゃないのか」
というコメントもあった。
「なら次は関東地方なのでは」
という。
数々のネットの考察が盛り上がっていたが
2016年の3月程で熱が鎮火した。
2026年にまた盛り上がるのだろうと、
私は思っていた。
そして現在2025年3月30日
今ではネットで異常事件カウントダウンという謎の2026年1月1日までの日数カレンダーが作られている。
こんなにお気楽でいられるなんて信じられない
誰かが死ぬのに。
そう思いつつ私は支度を終えて学校へ行った。
なぜ私はこんな奇妙な未解決事件を細かく説明してるかというと…
学校のせいとでも言っておこう。
私の高校の担任高橋先生。
比較的若くて普通の高校生と同じなんじゃないかという程に見違える姿である。
馴染みすぎてあだ名が「たかちゃん」とか「ハッシー」
とか言われてる。
「はーい、全員課題やってきたかー?」
学校のせい。つまり先生のせい。
【自分の気になっている情報】
というワードでパソコンに作文を書いてくる課題だ。とてもめんどくさい。
「はいはーい!たかちゃん!やるの忘れました!」
この人は学年のバカ天然者で、クラスメイトから絶大な人気をもたらしている。
なにか行動すれば爆笑なんてレベルを超えてくることが多い。
「本当かー?」
「そもそもそんな課題があったんですか〜?」
「じゃぁ後で先生のとこ来なさーい。」
みんながクスクス笑ってる。
さっき課題を忘れていて怒られている人は芽衣(めい)という名前。
怒られた後すぐに私の方へとやってきた。
「なぁ加奈(かな)!お前の課題写させてくれッ!
頼む!このとおり!!」
と机に頭をつけて垂直になるようでならない変な土下座?をお見舞いした。
「全部写しても先生にバレるだけだよ。
自分でやってきなさい。」
私は芽衣の母親であるかのようにいつも振舞っている。
「そこをなんとか!ちょっと内容変えれば分からないっしょ! 」
「えぇ…私まで怒られたら責任取ってよ?」
「なんか欲しいもん買うから!
あ、でも高いのはやめてくれよ..?」
「はいはい分かりました。
断ってもどうせまたお願いしてくるんでしょ?」
「アザーッス!!」
そういって私のパソコンを取って行った。
学校帰りの時間になって家に帰った。
「ただいまー」
私の家の前には大きな坂道があるので自転車で登るのがとても大変なので帰る時は毎日疲れる。
行く時は楽なのに。
「おかえりー
今日のご飯なにがいい?」
「なんでもいいー」
これが帰りのフレーズと言っていいほど毎回言ってる。
「なんでもいい」は聞く人にとっては1番嫌だが
言う人はめちゃくちゃ楽な返事である。
「今日はハンバーグね。」
「はいはーい。」
2階の自分の部屋へと階段を登る。
私の家族は3人で一人っ子なので私の部屋の対にある部屋はただの物置部屋となっている。
私のベッドに飛び込んでスマホをいじった。
そうして数時間か経って母親の声が聞こえる。
「ご飯出来たわよー」
このご飯出来たわよーは出来てないのである。
出来てる1歩前程だろうか。
でも私は1階に降りた。
ご飯の支度をするために降りたのである。
こんな平和な1日が長く続くことはなかった。
これは私の回想だ。
この時に戻りたい。
そう思っている場面に遭遇している…
悲劇は1週間後だった。
学校へ着いてとある不思議なことが起きた。
それは芽衣が居なかった。
欠席をしていたのだ。
「芽衣が欠席!?」とクラス中の話題となった。
芽衣は一度も欠席をしたことがない。
何故そんなことが分かるのか。
単純明快、幼なじみだったから。
芽衣にプリントなどを渡すため、
1番家に近い私が行くことになった。
「はぁ…なんで私が…
芽衣が休むなんて思ってもなかったなぁ…」
芽衣の家に到着してインターホンを鳴らした。
ピンポーン
家のインターホンが聞こえる。
家の中はとても静かそうだ。
芽衣は風邪になると物凄い静かになるのだろうか。
誰も出てこないのでもう一度インターホンを鳴らした。
ピンポーン
…
やはり出てこない。
そっとドアの前に立ってドアノブを触ってみた。
ドアノブが動いた。
鍵がついてないなんておかしいなぁ
と思いつつ家に侵入した。
侵入なのだろうか。
「芽衣ー?いるー?」
誰も返事がない。
芽衣はよっぽど風邪で寝込んでいるのだろうか
でも咳は聞こえないし
ただただ無音の空虚を味わっている。
突然異臭を感じた。
「臭っ..!」
なにか知っているような匂いを感じる…
匂いのある方へと寄ってみた…
そこには芽衣ほ母が倒れ込んでいた。
「きゃぁぁぁぁっ!!」
正確には頭がない状態で死んでいた。
「け..警察に…!」
「あ…あれ…?圏…外?」
圏外なんてありえなかった。
ここは住宅街地なのに電波がないということがあるのだろうか。
「そ…外に行けば…!」
ドアを開けるとそこは真っ暗で何も見えない。
「え…なに..これ…。」
本当に真っ暗で何も見えない。
物の反射すらも分からない状態だ。
「ど…どういう事…?」
咄嗟に頭に言葉が浮かんできた。
「芽衣」
「そうだ..芽衣は..!?」
芽衣の部屋へと足を踏み外しながらも階段を駆け上がり部屋に着いた。
「ここも…真っ暗…だ… 」
「どうなってるの..?」
「私…嫌だ…怖いよ…」
部屋を隈なく探索、脱出方法を試してみたが
どう足掻こうとここから出られなかった。
私は何時間経ったのか分からない。
けど勇気を振り絞って玄関の真っ暗な場所へ行くことにした。
芽衣がどうなったかは分からない。
それでも自分だけでもまずはどうにかしないと
という意志が強かった。
「えいっ…!」
「いてっ」
コンクリートの壁のように厚く固い。
いや、これは壁だ。
「えっ…なんで…!」
「もう出られないの..!?」
他の場所でも試した。
窓から、ベランダから、裏口から。
全部だめだった。
「残るは…芽衣の部屋…」
なぜ芽衣の部屋を1番最後にしたのだろうか。
自分でも分からない。
芽衣の部屋の前に立つだけで安心出来ない気がしていた。
「行く…行く…行く!!」
そう掛け声を出して足を踏み入れた。
壁は無い。
透明化のような道をただ歩いている。
数分経って…
なにか光が見え始めた。
「うっ…眩しい…!」
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