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シナリオ名「アパート・スケアリー」



推奨人数(KP含めず) 2人〜4人

推定時間 1時間〜

推奨技能 目星・説得・回避・戦闘技能・料理



プレイヤーは、奇妙なアパートを失踪した親友を探しに来た東雲彩(NPC)と共に調査する。

•目的:マンション内を調査し、儀式を成功させてマンションから脱出すること

•重要アイテム:遺書、懐中電灯、マッチ

•主要NPC:東雲彩


プレイヤーは、部屋の順番を自由に選んで探索することができます。探索する部屋の順番により、得られる情報や進行の流れが変わります。



1. イントロダクション


あなた達は町外れに立つボロアパートの調査を依頼された。依頼主は次々と住人が消えていく現状に不安を覚え、あなた達に調査を依頼するに至ったという。報酬100万円という魅力的な条件に惹かれ、あなた達は足を踏み入れる。この先には想像を絶する悪夢が待ち受けていることを、あなた達はまだ知らない。

足を踏み入れた瞬間アパートを取り巻く不気味な雰囲気に背筋が凍る、あなた達はこのマンションには何かがあるという強い確信と共に1歩踏み出した。

その時、あなた達の横から静かで落ち着いた声が聞こえてきた。

「…あの、本日はよろしくお願いします」

振り向くと、そこにいたのは、やや長めの茶髪を後ろで一つ結びにし、澄んだ青色の瞳を持つ女性、東雲 彩だった。彩は、このボロアパートで消息不明となった親友を探すため、自らこの場所に足を踏み入れたという。

彼女は、このアパートに隠された秘密を明らかにしようと強い意志を燃やしており、今回、あなた達と共にこの謎に挑む心強い仲間だ。


このアパートは二階建てであり、周りは塀で囲まれている各階には三つずつの扉が設置されている。内部に足を踏み入れると、古びた木製の床がぎしっと不気味な音を立て、まるでこの場所からの警告のような響きが伝わってくる。空気は重く湿気を帯び、生暖かい風が通路を漂いながら、あなた達の不安を一層煽る。建物全体が異様な雰囲気を漂わせ、これから待ち受ける悪夢への序章を告げるかのようだった。


2. 部屋ごとのシナリオ進行


プレイヤーは、部屋の順番を自由に選んで探索することができます。探索する部屋の順番により、得られる情報や進行の流れが変わります。


目の部屋

モノクロの部屋で暗く中が見えない、よく目をこらさないと何も見ることができない、

強制的に目星をふらせる。

•探索内容:

•一回目目星成功:机の上に懐中電灯が見つかる、つけると周りが見えるようになった。

充電はまだまだある(シナリオの途中で充電が無くなることは無い)

•冷蔵庫に赤い肉の塊があり、食べるとSANチェック(失敗するとSAN値減少)。

↑目星でわかる情報

小さく脈打っており血のような匂いがする

・クローゼット

白色のただのクローゼット、異常なほど大きく人が入れそうなこと以外なんの変哲もない

•ネコ

懐中電灯を持っていると、暗い場所でネコが見つかり、撫でることでSAN値回復。

綺麗な茶色の毛で思わず撫でたくなるような愛らしい見た目、一回目は必ず撫でる

・2回目部屋に目星など降った場合:なんだか見られているような気がする


脳の部屋

赤黒く狭い部屋、机とクローゼットがあり、入ってすぐ彩が机の上に何かがあることに気づいた。

•探索内容:

•遺書が発見される(遺書には儀式のヒント)

↑彩の反応

「やっぱりここで亡くなっていたんですか…絶対にこのマンションの秘密は私たちが暴いてみせます、どうか、安心して眠ってください」

彩が悲しげな、しかし強い決意を感じさせるような声で今は亡き親友へ思いを告げているのをあなた達は静かに見守ることしか出来なかった。

・クローゼット

人が入れそうなくらい異様に大きいクローゼットだ、中に何故かメイド服もある

・部屋に目星か何かを降った場合:壁や床が脈打っているような気がする




手足の部屋

扉を開けた瞬間、4本の手と6本の足をもった禍々しい化け物があなた達の前へ現れた、足元には拳銃が落ちている。

•探索内容:

•化け物が登場。

•戦うか逃げるか選ぶ、目の部屋にまだ入っていない場合強制的に戦うことに、

•逃げる選択:どこに逃げるか選択してもらいクローゼットを選んだ場合逃げられる。クローゼット以外を選んだ場合強制的に戦闘になる

•義足:倒した化け物から手に入れられる、胃の部屋で損傷した部位の修復に使える。

・リボルバー

1d10ダメージ、1ターンに1発打てる、既に2発使われており3発しか打てない

・化け物

大きさはトラックほどある

HP 35 回避 20 命中 70 ダメージ1D4+2

・2回目以降この部屋に来た場合は目星可能

灰色で大きな部屋、物は置いてあった拳銃以外なにも無かったようだ。

廊下から聞き耳をした場合

1回目、獣のような唸り声が聞こえる

2回目、何も聞こえない


胃の部屋

赤黒く壁や床がドロドロしている、まるで体の中にいるような感覚だ、中央に赤いカーペットが敷いてあり、その横には棚がある。

•探索内容:

•カーペット

近くにいくとカーペットが沼のようになり引きずり込まれてしまう、1度行動を選択させたあとDEX、またはSTRで判定を行い成功したら抜け出せる、失敗すれば片足が溶けてしまいSANチェック

•ナイフの発見:沼に手を突っ込むとにナイフを手に入れ、心臓の部屋で使用することで心臓を停止させる別ルートが開かれる。

・棚

赤くて140cm程の高さの棚、調べるとりんごが置いてある


肺の部屋

入った瞬間息苦しくなり、この部屋の酸素が異様に薄いことに気づく、20分以上いたら倒れてしまいそうだ。部屋は赤黒く、そこそこの広さがある、中央には1人の女の子が佇んでいる

•探索内容:

・部屋の中が息苦しく一定時間以上いると倒れる、倒れた場合SANチェック

•NPC

茶髪で赤色の目の小さな女の子、この子は普通に息ができているようだ。すると、可愛らしい声で「リンゴのうさちゃんをちょうだい、くれたらこのマッチを全部あげる」と言ってきた、

〜ウサちゃんリンゴを渡した場合〜

「ありがと!マッチあげるね!」といいマッチを全て渡してくれた

〜ただのリンゴを渡した場合〜

「ウサちゃんじゃないと嫌、マッチちょっとだけ上げる」といい少しだけマッチをくれた

〜説得に成功した場合〜

「しょうがないなあじゃあ全部あげる、」といいマッチを全て渡してくれた

〜マッチを無理やり奪った場合〜

あなた達が少女からマッチを奪うと、少女の顔から急に表情が消え「酷い」と言い放ち、その瞬間壁から手が生えてきてあなた達に襲ってきました。DEXロールに成功した場合無傷、失敗した場合1d4のダメージ

気づいたら女の子は消えていました

•マッチ

少女が持っていたマッチ、なんの変哲もありません


心臓の部屋

赤黒く、壁も床も小さく脈打っているように感じる、部屋の奥に大きな赤い球体と、中央にテーブルがあり、その上に6本のロウソクが置かれている、

・テーブル

6本のロウソクの前にそれぞれ心臓、脳、肺、胃、目、手足、の印が掘られている

・ロウソク

普通のロウソク

・赤色の球体

よく見ると脈を打っている、少し柔らかく弾力性がある(銃で打つと跳ね返される)

•儀式:

•部屋には赤いロウソクが6本、机に6つの印があり、順番通りにロウソクを消していく必要があります。

•ロウソクの順番(喜怒哀楽愛憎):

 1. 喜び(胃の印)

 2. 怒り(手足の印)

 3. 悲しみ(目の印)

 4. 楽しさ(脳の印)

 5. 愛(肺の印)

 6. 憎しみ(心臓の印)

•ロウソクを消す順番を間違えると、急に炎が燃え上がり、儀式が失敗します。

•儀式の成功または失敗によって、結末が異なります。


3. シナリオの結末

•儀式成功:

ロウソクを全て消したその瞬間、周りを取り込んでいた禍々しい赤は白に変わった、この生きたアパートの化け物は儀式によって眠りについたのだ。あなた達は外に放置していた車に乗りこみ、

(全員生存の場合)ようやくここで一息つく。

(死んだ人がいた場合)志半ばで亡くなってしまった仲間の姿を思い出し心を痛ませる。

すると、車の中に人数分の報酬金が置いてあることに気づく。依頼主に電話をするも音信不通。これは後日談だが、あの依頼主は数日前にアパートで消息不明になっており、おそらくあのアパートに取り込まれていたようだ。なら、あの依頼主は一体…?

〜シナリオ終了〜


•儀式失敗:瞬きをしたその瞬間、あなた達の足を床から生えてきた手が掴む、儀式が失敗してしまったのだ。そんな中彩が口を開いた。「私が、私が犠牲になります!絶対に、誰かが生きて帰らないといけないんです!親友の無念を、晴らさないといけないんです!」 

彩を犠牲にするかどうか決める


・彩を犠牲にしないことを選んだ場合:

「み、皆さん…」彩は感動と少しの不安を孕んだ目を伏せる。DEXロール(成功はそのまま逃げる、失敗は1D6、マッチを無理やり奪っていた場合1D8)命からがら逃げ出したあなた達は一目散に出口に向かって逃げ出す。しかし出口付近には沼があるのが見えてきた。DEXロールを降ってください。(成功はそのまま逃げる、失敗はSANチェック+1D6)


(生きて帰れた場合)あなた達は走って、走って、走った。出口が急に遠くなり、アパート内の空間が歪んだように見えた、それでも走り続けたらあなた達はなんとか出口から外に出ることが出来た。外に置いたままの車に乗り込む。バクバク音を鳴らしている心臓に手を当てながら横目に禍々しい空気を纏っているアパートを見る。もうここには来ないという意志を固めあなた達はアクセルを全開に車を運転していった。

〜シナリオ終了〜


・全滅の場合:あなた達は使命を果たせず、志半ばで朽ち果てた。あなた達の死体を食べ、成長をしたこの不気味なボロアパートは、また次の犠牲者が来るのを待ちわびる。

〜シナリオ終了〜


•彩を犠牲にする事を選んだ場合:

「ありがとうございます、皆さん…」嬉しさと達成感、そして恐怖に悲しさ、様々な感情が混ざったその声を聞いたその時、禍々しい空気に床の足、その全てが浄化されたかのように消えていった。その光景に目を奪われていたがふと彩の事を思い出し、急いで彩の方に目を向けると彩の体には赤黒い肉塊が巻きついていた。少しずつ、少しずつその体はこのアパートに呑まれていく。そしてその体は完全にこの世界から消え去った。あなた達は釈然としない気持ちのまま、重い足取りで帰路に着く。去り際アパートの方向から「ありがとう」という声がしたような気がした。

〜シナリオ終了〜


・赤い球体にナイフを使用:(DEXが高い方が手に掴まれるがDEXロールで回避が可能、その後マンションから脱出できる)

あなた達が赤い球体に刃を入れたその時、アパートが大きく揺れだし、鼓膜が破れそうなほどの悲鳴が部屋の中に響いた、この球体はアパートの心臓だったのだ。揺れがようやく静まったころ、あなた達は走ってアパートから逃げ出し、置いておいた車に逃げ込んだ。すると、車の中に人数分の報酬金が置いてあることに気づく。依頼主に電話をするも音信不通。これは後日談だが、あの依頼主は数日前にアパートで消息不明になっており、おそらくあのアパートに取り込まれていたようだ。なら、あの依頼主は一体…?

〜シナリオ終了〜



進行フロー(簡易版)

1.イントロダクション

•プレイヤーと彩の出会い。

•マンションの秘密を探る。

2.部屋ごとのシナリオ進行

•プレイヤーは部屋の順番を自由に選んで探索します。

•目の部屋:ネコ、冷蔵庫の肉、懐中電灯を発見。

•脳の部屋:遺書を発見し、儀式の順番を知る。

•手足の部屋:化け物と戦う、義足と義手を取得。

•胃の部屋:沼に引き込まれる、ナイフを発見。

•肺の部屋:少女と出会いマッチを取得。

•心臓の部屋:儀式を行う(順番通りロウソクを消す)。

3.結末

•儀式成功:脱出成功。

•儀式失敗:彩が犠牲になる、またはアパートに妨害される。


遺書内容


 この遺書は、彩の親友が残した生前に使っていたノートであることに気づく。彩がそれを見つけ、急いで中を確認する。ノートには所々に震えた文字で記述がされており、その最後の数ページが遺書として書かれている。

遺書の本文

「もうすぐ私は死ぬだろう。いや、死ぬというより、消えるのかもしれない。

私たちは、このアパートを怒らせてしまった。

最初はただの怪奇現象だと思っていた。

でも、部屋を進むにつれて違和感は確信に変わった。

アパートの中を歩くたびに、何かが蠢いている。

壁を撫でれば脈打ち、床を踏めば波打つ。

私たちは、アパートの胃の中にいるんじゃないかって冗談で言ったけれど……

冗談じゃなかったんだ。

ここから出る方法を探して、私たちはある“儀式”を見つけた。

儀式には6本のロウソクとマッチ、が必要らしい。

正しい順番でロウソクを消せば、このアパートは眠る。そうすれば、出口が開くかもしれない。

でも、他にもう一つ方法があるらしい。

誰か1人を犠牲にすること。

私たちはそれを選べなかった。

もしこれを読んでいるあなたが生きているなら、このアパートの秘密を、外の人に知らせて。もう、これ以上の犠牲を出さないために、

目は悲しみ、胃は喜び、肺は楽しさに震え、脳は愛しく、手足は怒り、心臓は憎しみに染まっている。

どうか、生きて帰って。」





作者からのあとがき


ちなみに依頼主も少女もネコもアパートの1部で依頼主は探索者達をアパートへ連れ込み、餌にするのが目的でした、報酬金はアパートがお前らなかなかやるやんという感じでご好意で置いてくれました。生存ルートだった場合このシナリオが終わったあとにアパートを壊そうとした人全員が不審な死を迎えるため、アパート周辺が立ち入り禁止となりました。


改変、リプレイ動画投稿などなどOKなのでぜひ試しにやって下さると嬉しいです!

この作品はいかがでしたか?

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コメント

2

ユーザー

あもう待ってすごいKPやりたいんですけど え、使わせていただいても良いでしょうか…(✨ω✨)

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