十亀Side
俺は眼帯くんに紫灯を任せて貰えないか
を頼むと了承してくれた
俺は眼帯くんから暴走するまえの
紫灯の状況を聞いたとき。
紫灯は相当キレていて
俺の心配をしていたと言っていた…。
自意識過剰かもしれないが
紫灯は俺の事を何よりも大切に
思ってくれている…。
以前俺が喧嘩についての話題を出したとき
「喧嘩ねぇ、疲れるから
好きじゃないかな」
といって笑う紫灯の瞳はどこか悲しげに
ゆれていた…。いつの日だったか紫灯が
戦友の事を話してくれた時
俺は胸が張り裂けそうだった…。
何故かって?それは…
その話をしている紫灯は声こそ緩やかに
語っているが表情が苦しそうだったからだ
あぁ、分かってたと言うのに なにも
出来なかった 自分が憎い…。
紫灯の綺麗な藤色の髪が
どんどん血の色に染まっていく…
あぁ、嫌だな…
見てるだけ苦しくなる…。
敵1「っ!こ、こいつ…強すぎる…ヅアッ」
敵2「だれも、近付けねぇ…って
あれは獅子頭連の…」
俺は紫灯の元へ向かう…
仮に殴られたとしても構わない…。
『…』ギュー
紫「…」
敵3「お、おい、死神の動きが
とまったぞ!!」
『…しとー、一緒に帰ろうよぉ…』
俺は紫灯の血だらけの頬を撫でる…。
紫「…。」ッー
【紫灯が涙を流す】
敵2「あ、あいつ…ない、て…
一体なにがどうなってやがんだ」
『…しとー戻ってきてよぉ…(泣)』
「…。」
俺が紫灯にそういうと
紫灯その綺麗な双眸から大粒の
涙をながし、その瞳には光が灯し
始めているような気さえした。
紫灯…おねがい…もどってきて…。
俺はそう、願いながら紫灯に語りかける…。
?「…」シュッ、ドガッ
『…!?!』サッパシッ
「…なんで避けるんだよ…。
つうか、オレらの邪魔するんじゃねぇよ」
『…。』
敵「(棪堂がやっと…動いたぞ…)」
あぁ、後、少しで紫灯は元に戻ってた
かもしれないのに…
紫「…。」スッ
紫灯の双眸がまた闇にのまれてしまった…。
棪「…藤咲は…オレの物だ…」ガシッ
紫「…。」
ソイツは紫灯の後ろへいき
紫灯の双眸に手を添え自身の方へやると
首の噛み痕を俺に見せつけるようにして
「…。藤咲はオレと来るんだよ…
残念だったなぁコイツはもう堕ちてんd(((『…。』ヒュッドガッ
おっと、あぶねぇ…人の話しは最後まで
聞くっていわれてねぇのか?」
『…さぁねぇ?覚えてないやぁ
…。それより早く藤咲を返してよぉ』
「くふふ…返してほしければ奪ってみろよ」
ソイツは笑みを浮かべながらそういう…
『…。』シュッドガッ
「くふふ…(あんだけ殴り蹴りしたのに
まだ動けるのか…)」パシッヒュッ
『…っ!!』
全身がいたいなぁ、
体の傷が開いちゃったかぁ…。
やばい、体が言うことを聞かない…
「…。」ヒュッ
【棪堂が蹴りを入れる】
『っぅ、、(ガードが間に合わない)!
て、あれ…?痛くない』
俺は恐る恐る目を開けると紫灯が俺の
目の前でソイツの攻撃を
止めていた
紫「…。」パシッシュッドガッ
棪「っ!!、…」
【紫灯が棪堂の攻撃を止めて
蹴りを入れてぶっ飛ばす】
『な、んで、』
紫「…。」バッ
『…!!』ビクッ
紫灯が俺のほうを向くと
紫「かめちゃ、ん…。」ギュー
『!!っぅ…ヒグッグスッ…しとー(泣)』
紫灯が俺の名前を呼んでくれた…
よかった…戻ってきてくれたんだ…
紫「ただいま…
心配かけてごめんな…」
『おかえり、しとー(泣)
グスッほんとだよぉ、もう戻ってこないかと
思ったじゃんかぁ(泣)』
「ごめんね、亀ちゃん…」ナデナデ
紫灯はそう言いながら俺の頭を撫でて
くれたのだった。
十亀Side 終
コメント
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これが愛の力ってヤツか…