残り5分
剣持(わかんない…、何この問題…?ちゃんと友達から範囲は聞いて勉強してきたのに…)
もしも?
もしも優等生なのに1点も取れなかったら?
もしも優等生なのにできない子って言われたら?
もしも優等生なのに先生から見捨てられちゃったら?
可笑しい…昨日はちゃんと…ちゃんと勉強してきた。勉強してる途中で寝た?まさか…、ノートにはちゃんと1文1文丁寧に書いたはずだったから、範囲が違った?いや、友達から教えてもらったところをちゃんと何回も確認してた。
残り4分
あれから1分考えた、頭には筆算も、公式も、暗算も、なんにも分からなかった。
まずい..1問も解かないのは優等生じゃない、せめて赤点回避…いや、90はとらなきゃ、
残り3分
2分、2分も考えた。浮かび上がってくるのは何もとかないでだした自分の顔と先生とテストの解答用紙。
残り2分
こんなことはしたくなかった…。
残り1分
…
剣持「よし…、」
ぎりぎりだ、さすが俺 … やっぱり最初からこれをすれば良かったんだ、
俺の手は震えていたのにいまじゃそんなことも無い。
残り30秒
ふ ~ ん、まだ解けてない人がいるんだ …
俺は面白かった何故か、何故か、
残り0秒
俺は先生にテスト用紙を出した。
先生 「やっぱり剣持はいつも解けているな 。」
剣持「当たり前ですよ。だって僕、優等生ですから 、 笑」
僕の頬に一瞬水が垂れた。
剣持「それに、カンニングとかしないですし。」
友達「なぁなぁ 剣持ぃ ~ !全部解けたか ?」
剣持「うん、当たり前じゃん?」
友達「んん、、 実は俺今日はすっげ ‐ ! 勉強したから解けたんだぜ !( どや」
剣持「ふ ~ ん、嘘だったり ~ 笑」
友達「嘘じゃねえし !」
今日に限って友達は全部解けていた。正直ありがたい。今日の僕にとっては。
少しの罪悪感と開放感があった。
先生 「剣持くんとモブくん 、少し 。」
友達「あれ ?俺らなんかしたっけ ?」
剣持「さぁ ? 取り敢えず 行こう。」
剣持「先生 、 なんですか ?」
先生「先生もこんなことは言いたくないんだけどね ?君たち二人のどちらかがカンニングをしているんだよ…。」
友達「は?」
先生「勿論、ちゃんと確かめた。でもね ? 文章問題の回答も同じなんだよ 。」
剣持「…」
先生「ほら君 … 。」
剣持「せんせ…r 」
先生「モブくん 。」
モブ 「はッ?証拠ないですよね!?先生 !」
先生「君しかいないんだよ。だって剣持くんはいつも全問といているんだよ?でも君は今日急に全問といた。今までは半分解ければいいくらいだったのに。勉強しても追いつけない君が?」
モブ「そんなの決めつけじゃないですか !」
先生「この話は終わりです。剣持くん、カンニングされて可愛そうですねぇ..でも優等生のあなたがしないと分かっていますからね。」
剣持「…そうですよ。モブくん、最低ですよね。 笑」
先生はそう言って教室を出ていった。
友達「剣持…お前が最低だよ…生きてる価値ねぇよ!二度と話しかけてくんな! ( 泣」
それに引き続きモブくんも出ていった。
剣持「俺の何が悪いの ? 優等生で居れなかったやつが悪いのに。」
一人しかいない教室に僕の声が響いた。
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