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心臓の音がドクドクしてて海の波が毎秒毎秒
体に当たるような。
ひたすら、何かを求めてる鼓動が脳内に耳打ちする。
布団の擦れる音だって、イヤホン越しの息の根だって聞き飽きた深夜二時。
丑三つ時に走ってきてよ。
好きならば。
溺れてしまうよ夜の二酸化炭素に。
溶け込めず、合わせれずに朝を迎えてしまう。
─────────
夜遅くにごめん、眠れなくて。
夜23時。恋人に1件の通知を送る。
社会という荒波に揉まれて、上司という気難しい存在と生活する日々は休みの予定が合わない恋人
とともに自分のリフレッシュという名の欲深い休日を減らしていく。
寝てても起きててもいいから、弱音の吐き口が欲しくて息苦しい昼間を聞いてほしかった。
「大丈夫だよ。電話でもする?」
5分たった返信が、誰よりも長く感じた。
自分自身が空っぽだからか中身がすごく詰まってて幸せが滲んだ文言に救われる。
相手はきっと日常生活の一環に過ぎなくて
ただ単に楽しんでいるだけだろう。
愛の重さは比例しないまま1日1日が過ぎていく。
どうしたのと、優しい問いかけから始まる通話。
どうか、終わらないで新しい自分が出来上がるまで終わらないで。
そんな想いは時間が経っても一生伝わらない。
相手が寝落ちた通話、寝息だけが唯一息を吐くのが心地良くさせて生きてるというのを味合わせる。
「いいな、眠れて。好きならさ今からでも走ってきて欲しいのに。」
言ってはいけない一言だってわかってる。
けど心の亀裂がだんだん深くなって、割れるという衝動が抑えきれないほどもう体は黒ずんでるんだ。
「…は、ごめん。めっちゃ寝てた。
どうした、湊大丈夫、?」
「大丈夫、大丈夫、起こしてごめんね陽。」
「嘘つかないでいいから、俺たち恋人じゃん。
気づけなくてごめん、泣かせてごめん」
今、感動するって有名の映画を見ててなんて
嘘がつけたら良かった。
今はそんな余裕もなく、ただ単に心に触れられた言葉を抱きしめて泣くことしかできずに
自分の愚かさに嘆き苦しみ愛することしかできないのだ。
全ては愛のせい。
「会いに来て、今日一緒いたい。」
素直に今まで言いたかった言葉を飾らずにしっかりと伝える。
いつぶりだろうかと振り返る頭とさっぱりした心が青く澄んで、酸素を吸えた気分だ。
「せっかくならドライブする?」
「珍し…陽が夜遊びなんて」
「暖かい服きて待っててすぐ行くから。」
いつもは、夜は寝ようね朝は早く起きて、コーヒーを飲もうみたいな生活をした陽がそんな事を言うなんて珍しかった。
きっと見捨てられる気がしたんだろうか。
夜風にあたって、暖かい格好なんてできなかった。
心の中が、熱くて。
初めて涙をお母さんの手で拭ってもらった時みたいに暖かくてロンTに適当にズボンを履いて
窓を開けて外を眺めるのが1番似合うと思って。
着いたよと着信が来るまでワクワクした独りの時間。
一番好きで続いて欲しくてもっともっとこの気にさせて欲しい。
「着いたよ」
「靴履いて下いく。待ってて」
わくわくの到達点をデジタル機器を通して伝わればいいのに、靴紐を結ぶ時間すら愛しく感じてしまうくらいに今はあなたのことで頭がいっぱいだ。
マンションの5階、エレベーターなんて待てずに階段を駆け足で降る。
逃げるはずないのに、消えてしまう訳でもないのに冷たい夜風を抱きしめながらあなたの所に向かうよ。
「お待たせ…」
上がった息を堪えながら何とか喋ろうとするが普段スポーツなんてしないから言葉が全部詰まってしまう。
「も…ずっと、会いたくて、待つ時間…楽しかったけど、寂しくて…」
「わかったから笑、ゆっくり喋ろう。
まだまだ夜は明けないんだから。」
ふわふわとしたブランケットを肩にかけながら
抱きしめる。夜の暗闇の中で。
街灯しか僕たちのことを見ていない。
まるでスポットライトのようだ。
だんだん暖かくなっていって、ここにていいよと
語りかけるような心音がざわついた心と荒れた息を整え始めた。
「よし、行こっかなんか食べる?
コンビニでも行こっか。」
「肉まん食べたい信号の1個先がいちばん近いよ」
冬の寒い夜、肉まんを食べる。
まるで小説の主人公みたいな仕草だ。
暖房の暖かさが僕たちを包む僕たちが肉だねになっているみたいだ。
深夜のコンビニは見送るような表情をしていた。
昼間は元気そうな顔をしているのに、夜となるとみんな落ち着いてて寂しそうでおばぁちゃん家みたいな顔をする。
もっと笑ってよと言えばプレッシャーになってしまうだろう。
僕だって感じるよ。
そう思いながら店内で欲しいものがないか
探しながら歩く。
適当にこれは美味しいんじゃないか、あれは新作だから気になるとカゴに入れてレジへ向かう。
「追加で肉まんを1つとあんまんを1つください。」
レジ会計の前に頼むというのはタイミングが難しい。だから肉まんを買うのは嫌いだ。
なのに平然とそれができる陽は羨ましい。
僕はいつも声が小さいから届かないまま終わる
届かないまま肉まんと食べる予定だった緑茶だけを買って店内を出る。
いつか自分で言えたらいいのに。
「はい、肉まん。」
「ありがとう、てかいつからそんな甘党になったの?昔は辛いものが正義だ。ってくらい辛いのばっかりだったのに。」
「湊が甘いもの好きだから、俺も好きになってみたくて。湊が好きな物とかやってみたいこととか全部俺も知りたい。ダメ?甘党の俺嫌い?」
「あっそ…笑別にいいと思うよ」
「んっ…肉まん食べる前に甘い口でキスしてくんな、」
「美味しかった?笑」
いつもの陽じゃない、深夜テンションという
スラングが似合う陽の姿は僕を照れさせる。
そのせいで、冷たい返事しかできないのが申し訳ない。
陽は理由とかを話さないタイプで少し寡黙なのに
こんなに喋るのが新鮮で嬉しくてもっと聞いていたい。
食べたいものを食べて、悠々自適に過ごす車内で
陽がそろそろ行こうと切り出した。
海に行く。改めて思い切った提案だなと思いながらペットボトルのお茶を飲む。
「眠かったら寝てていからね」
「うん。これ高速乗る?」
「ん〜ちょっとだけ乗るなんで?」
「この時間に乗ったことないからちょっと楽しみなだけ」
何気ない日常会話。
眠気なんてとっくの昔に無くしてしまった。
今輝いてるのは光の速さですぎてく看板だけ。
だんだん家から離れてくのが、面白くて
淀んだ自分を置いていくみたいに頬に風を当てて。
「やば眠くなって来た…」
「寝てていいよ。あと1.2間は外見てても楽しくないしちょっと細道通るから。」
「うん…ありがと、」
寝るまで赤信号の度手を握ってくれる。
その度、幸福感が増してく。
一瞬でも僕に時間が向けられたみたいで
赤信号という退屈な時間が楽しくなる。
本当に少し寝るだけだったのに気づいたら海に着いていた。時刻は6時半
冬の日の出はまだもう少し先だ。
「おはよう湊」
「おはよ、」
寝ぼけた空気の中で視界なんて良好じゃないし
なのにあなたはかっこいいし
朝から贅沢過ぎる。
「湊キスしてもめっちゃ寝てたよ起きる気配なかったもん」
「は?なにしてんのほんとに!」
知らないところでこんな事するとかほんとにどうにかしてる。本当は顔が見たかっただけなのに、なんでいつもこんなツンってしちゃうんだろう。
どうしても抗えなくて、このままでいいかと納得してる自分も本当に情けない。
「嘘だよ笑そんな性格悪いことしない笑」
「嘘なの…?」
「ん?してほしかった笑?」
返事も聞かないでキスするの?
なんでいつもはハグで終わらせるの?
今日が特別なの?
毎日を特別してよ
「…もっと、」
「言われなくてもわかってる…」
熱い、首も耳も。
陽の体温も。
もういいよ朝日とかどうでもいい。
もっとしてよ、いつもこれくらい一緒にいたいの本当は。愛してるから、愛が停めれなくていつも寂しさに暴走してしまうんだ。
「触んない…でっ、ぁっ…」
「こういうのが欲しかったんじゃないの?
ね、素直になってよもっと。」
心臓の音がドクドクしてて海の波が毎秒毎秒
耳に当たるような。
ひたすら、素直になる時の鼓動はいつもバクバクしてて。
服の擦れる音だって、イヤホン越しの息の根だって聞き飽きた深夜二時。
丑三つ時でも走ってくるんだ
好きならば。
溺れてしまうよ夜の狭間にに。
溶け込めず、合わせれずに朝を迎えてしまう前に
もっと愛の印があればなにか変わるのかな。