コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
単独任務7日目(昼)
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
「今日で丁度1週間か…」
昨日はいつもより遅く寝た筈だが、何故か少し早く起きてしまったレイナは、ベットの上で少しだらけながら呟いた。
何が1週間目かと言うと、潜入調査を初めてからの日数が、今日で丁度7日目なのだ。かと言って特にすることも無く、市長も今日の昼に帰ってくる為、ボーッとベットの上で天井を見上げる。
そういえば、昨日のアレはなんだったんだろう?
ふと、昨日の夜に図書館で起きたことを思い出す。初めて使う魔法を使い、あの部屋で昔起こった出来事を見たのだが、何故かその途中で頭が痛くなり、呼吸も上手く出来なかった。
「なんか、吸血鬼って単語に反応したような気もするけど…」
ポツリと呟いた時、急に枕元に置いているスマホが揺れ、画面がついた。
「レイナ起きてる〜?」
画面を見ると、白髪の少年が映っている。
「ウミ。久しぶりだね」
「久しぶり。 ナギにレイナが単独任務中って聞いてさ、どんな感じか見に来たの」
ウミはいつも通りの少しおどけた口調で言う。
そんなウミを見て、レイナは何故か、昨日の事を話してみようかと思った。
「進行的には普通だと思う。それで、ちょっと聞いて欲しいことがあって」
「なになに?」
何か面白い話でもすると思ったのだろうか。ウミの目がキラリと光った。
「昨日の夜あった事なんだけどね」
レイナはそう言うと、昨日、図書館で魔法を使ったところから説明を始めた。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
「…成程。つまり、吸血鬼って単語がトリガーで何か起こった、て言う事ね?」
「うん」
「でも、今ボクがこうやって吸血鬼って言っても、何も起こらないよ」
「そこなんだよね…」
2人が、何がきっかけで頭痛と過呼吸は起こるのだろうと考えていると、突然ウミが何かを思い出したかのように言った。
「レイナってさ、記憶を消す魔法があるの知ってる?」
記憶を消す魔法…確か、昨日図書館で読んだ本に記されていたはずだ。
「昨日知った」
「つまり、やったことは無いのね」
「うん」
そう言うと、何故か頭がドクンといった気がした。痛いとかそういうのは無いため、気のせいだと思い、話を続ける。
「じゃ、違うのか…」
ウミは1人で何かをブツブツと呟いたあと、何かを決めたかのように顔を上げた。
「レイナってさ、幼少期の記憶とかなかったよね」
「あ〜…そういえば無かったね」
6歳より前の記憶が無い。特になくてもなんの影響もないため、最近自分自身でも忘れかけてしまっていた。
「大丈夫…?」
ウミが少し引き気味にこちらを見ている。
「特になくても影響がないだけだから。大丈夫」
レイナがそう言うと、ウミはまだ少し引き気味に話を続けた。
「それで、頭痛の話なんだけど、もしかしたら記憶が無くなる前、吸血鬼とかそれ系に関わったことがあるんじゃない?」
「じゃない?って、…私とウミって私の記憶が無くなる前から一緒にいたんじゃなかった?」
「うーん…ボクの知る限りレイナがそういうのに関わっていたことは無かったけど。まぁ、ボクもずっと一緒にいたってわけじゃないし。今の所これが1番無難な考え方なんじゃないかなって」
「まぁ、そうだね」
レイナは取り敢えずそういう事にして、適当に納得する。
その様子を見ながらウミが、少し物寂しそうな顔でレイナに訊いた。
「レイナってさ、記憶を思い出そうとかそういうのは無いの?」
「無いよ?記憶が無くても特に不便なことはないし」
「そっか…」
いきなりどうしたのだろう?どこか悲しそうな顔をしたウミを見てそう思っていると、ライネの寝ているベットからゴソゴソと音が聞こえた。
「同部屋のヒト起きそうだね。じゃ、ボクはもう帰るよ」
「うん。じゃね」
スマホの画面が消えると同時に、後ろでライネがベットから起き上がる音が聞こえる。
自分もそろそろ支度するか
レイナはそう思い、起きたばかりのライネに挨拶をした。
どうも、明日平日よりも早起きなのにこんな時間までスマホ見てる主です。
前回のやつ見返してみると、なんかあとがきの部分かけていませんでした|ω・`)スミマセン
それでは、さよなら〜( ᐙ)/