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単独任務7日目(夜)

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今日は特に仕事を言いつけられることもなかったので、昼の間はずっと廊下の掃除をしていた。

掃除をしながらも、レイナは昨日の夜図書館で起きたことを2人に伝えるかどうかを考え続け、この際、自分が闇属性の魔女ということも伝える事にし、事前に2人にも図書館に集合と伝えておく。

先に図書館で待っていると、恐らく2人のものであろう足音が聞こえてきた。

「ウィン、図書館で集合って、何か見つけたの?」

階段を下りたすぐ後の場所にいると、ライネの作り出した光で辺りを照らしながら、2人が下りてくる。

「話したい事もあるから、ちょっと着いてきて」

ライネの質問には答えず、まだこれから何を言われるか気になっている様子の2人の前を歩き、昨日魔法を使った場所へと向かう。

「こんなくらい中、ライトも付けずに待ってたのか?」

「それに関しては、これから話すことに関係するから」

目的の棚の前につき、昨日使った呪文の書かれた古代語の本を本棚から抜き出し、2人に見せる。

「?何これ?」

「これって、もしかして古代語の本?」

カイクは出された本の文字に全く見覚えがないようだが、魔法使いであるライネは見たことがあるようだ。

「うん。ライネは、古代語とか読めるの?」

「ううん。私は、師匠…えっと、魔法を教えてくれたヒトがそういう本を持っていたから見たことがあるだけで、全く読めない。ウィンは読めるの?」

「うん。読める。それどころか、ここに書いてある魔法も使える」

「…え?」

レイナは少し緊張しながらも、自分が実は闇属性の魔法使いだったことと、それを隠していた理由を、事前にシール等で顔写真と名前が書かれている欄は隠した免許証を見せながら説明した。

「なるほど…つまり、ウィンは私と同じ魔法使いってことだね?」

同じ魔法使いでは無いカイクには話があまり分からなかったようで、無理矢理納得したように頷いている。

「うん。隠しててごめん」

「別にいいよ。同業者として、こういう依頼を受ける系の仕事があまり儲からないことはよく知ってるし。私もカイクもバイトとかしてるもん」

「にしても、ポーション作ってるって、凄いな」

「もういっその事ここでお互い本名言って、この仕事終わってからも話さない?反対の属性の魔法使い同士、それぞれの魔法教えれると思うし。ポーション高いから知り合いがくれたら嬉しいし 」

「絶対後者の方が目的だよね」

「うん」

「…私は新入りだから、一旦仲間に聞いてみてOK貰えたらいいよ」

「ありがと!」

ライネがレイナの手を掴んでお礼を言っているところに、カイクが少し気まずそうに言った。

「仲良いところ申し訳ないけど、わざわざここに呼んだのは他に言いたいことがあるからだろ?」

「うん」

ライネはレイナから手を離し、元の距離に戻る。レイナはもう一度2人に向き合って、昨日の夜に自分で魔法を使って見た事を話した。

「…それで、途中で私がパニックみたいになって、後半は見れなかったんだけど、もう一度、今度は3人で見た方がいいかなって」

「聞いたところ、吸血鬼って単語がトリガーになって起こったように感じるけど」

「うん。それで2人にお願いがあって」

「どんな?」

「私がパニックを起こしたら、殴ってでもいいから落ち着かせて。それか、もうほっといてその時間に起きたことの続きを見て」

「分かった…」

2人の了承を得ると、レイナは昨日唱えたものと同じ呪文を唱える。

唱え終えると、また、昨日と同じタイミングから始まった。

呪文を唱えている途中、昨日と同じ様に視界が揺らぎ、頭痛がしたが、レイナはもう一度経験していた為慣れていた。ライネもこのような魔法を使った事があるのかダメージは0だったが、カイクはそうもいかないようで、頭と口を抑えて床にうずくまっている。

「気持ち悪っ…」

「まさか本当に来れるなんて…」

そこで、昨日と同じ様に足音と会話が聞こえて来て、本棚が全て消える。

「あっ」

吐き気が治まったのか、辺りを見渡していたカイクが声を上げた。

「どうしたの?」

「後ろ。なんかドアがある」

そう言われて後ろをむくと、昨日は気が付かなかった、床とおなじ材質の木材で出来た引き戸があった。

「本棚で隠れてたっぽいね」

「開けられるかな?」

ライネがそう言って引き戸に手をかけようとするが、そのまま引き戸には触れられずに手が通り抜けてしまった。

「ワンチャン通り抜けられたりしない?」

カイクはそう言いながら扉に歩いていったが、それは出来ないらしく、扉に着く前に何か透明な壁があるかのようにゴツっと音を立ててその場にうずくまる。

「いッッッた」

そんな事をしているうちに、昨日パニックを起こした所まで2人の会話は進んでいたようだ。

「俺のような吸血鬼にとって、昼間何も無く外に出られる様になることは、何よりも大切だからな」

「えぇ、でも、あの子も吸血鬼にならなくてよかったわ。もしそうだったら、あの値段で売れなかったもの」

また2人は吸血鬼という単語を言ったが、何故か今回は何も起こらなかった。

「ウィン、大丈夫?」

ライネが少し心配そうに訊いてくる。

「大丈夫。昨日はここでパニックが起きて、これ以上見れなかったんだよね」

「良かった」

その後も、3人はずっと会話を続ける夫婦を見る。

「ちょっと話し過ぎたな」

「そうね。さっさと今日の分の血をとって戻らないと、使用人に心配されるわ」

「明日も朝から仕事があるしな」

男性がそう言うと、2人はいきなり振り返った。

「!!」

「うわっ」

「…」

認識されない事を理解していても、やはりいきなり振り返られるのは心臓に悪い。

2人は3人のことなんか見えていないので、何も無いように3人の方向、その後ろの扉へと向かっている。

体がぶつからないことを理解していても、自分の体をヒトが通るのは嫌なので、3人は2人の進行方向から避けた。

そのまま2人は後ろの引き戸を開き、その中へと入っていく。

「中見える?」

「真っ暗で無理」

そのまま扉は閉められ、なんの音も聞こえなくなった。

「やっぱり、魔法を使った部屋以外で起きたこととかは全く見えたりしないのか…」

「そろそろ戻る? 」

いくら待っても2人が部屋から出てくる気配がしなかったため、魔法を解き、元の時間軸に戻る。

すると、いきなり身体がズンッと重くなり、目眩がした。どうやら、魔法を使った分の消費がいきなり来たようだ。

「うわっいつの間にかめっちゃ時間たってる」

カイクが自分のスマホを見ながら呟いた為、時間を見せてもらうと、魔法を使った時から3時間たっていた。

3時間も1回しか使ったことの無い魔法をやっていたのなら、この疲れ方も納得だ。

「私ら、30分くらいしかいなかったよね?」

「魔法を使っているあいだは、時間の流れが違うんじゃない?」

2人がそんな会話をしている中、レイナは丁度引き戸があった辺りの本棚に近づく。

本当は引き戸の部屋まで調べたかったが、時間も時間だし、何よりも疲れていた為、3人は明日引き戸について調べる事にし、それぞれの部屋へと戻った。

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レイナは布団に潜ると、最早日課となったメモをする。

画像 日に日にメモに書くことが減ってきている気がするが、気の所為ということにして、レイナはそのままそろそろ充電の切れそうなスマホに充電器を刺し、深い眠りへと落ちた。




書いている時間が時間なので、後半はもう深夜テンションで書き進めていました。

学校の行事みたいなので、土曜日に近くでやっていた祭りにお神輿を担ぐ感じで参加して、その影響で今日まで三連休でしたが、昨日も連続で地区の祭りやったのでなんか休んだ気がしないです…

なのに全く眠くならない。いや、眠気はあるんだけどなんか全く寝られません‎(꒪⌓꒪)授業中はよく眠れるのに…((おい

長々と失礼しました。

それでは、さよなら〜(О﹃О)

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