沈黙──。
俺も瑠斗も黙ったまま、もうどれほどの時間が経っただろう。時計を見れば実際は1分も経っていなかったが、体感的には1時間くらい過ぎてしまったような気がする。
「…あの、裕孝?」
「っ…!」
先に声を出したのは瑠斗だった。
名前を呼ばれただけで過剰に反応してしまい、肩がビクっと震える。
顔を見る勇気がなくて俯いたままでいると、瑠斗が控えめな笑いを含んだ優しい声で俺に言った。
「何かさぁ。今日一日ずっと一緒に遊んで、俺ますます独占欲強くなっちゃったっぽい」
「え…?」
「昼間さ、2人組の女の子に話しかけられたじゃん」
言われて、俺はワンピース姿の彼女達を思い出した。2人とも今風で可愛くて若くて、瑠斗と並ぶと凄く絵になっていた──俺と違って。
「…………」
「あの子達が裕孝と話した***************************
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