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【ラザー視点】
ラザー「んん……ぁ?ここは…」
フレグダ「オイ!!目覚ましたか!?」
ラザー「ん?って、ここどこだよ!?てか宇宙船がねぇじゃねえかよ!」
フレグダ「あぁ、目を覚ましたら俺とお前だけで、あの2人と宇宙船が無かったんだ。」
ラザー「スティルとリタンが!?」
フレグダ「まぁ、落ち着け。通信機使えば宇宙船ならすぐ見つかる。」
ラザー「それよりここはさっきぶつかってきた星か?岩石惑星でよかったな…」
フレグダ「けどこの惑星、重力が強いな…」
ラザー「そうか?何も感じないけど?」
フレグダ「当たり前だ、宇宙内活動用スーツ着てたら変らねぇよ…」
ラザー「どういうことだ?」
フレグダ「宇宙内活動用スーツは着た場所の重力や空気などのまま活動できるんだ。まぁ、戦闘用のスーツじゃないから傷が少しでも付いたら重力でペシャンコになるかもな。」
ラザー「落ちた時傷付いてなくて良かったな…」
フレグダ「ちょっと待てよ。座標を特定する。」
ラザー「色々持ってんなぁ、」
フレグダ「当たり前だ。お前みたいになんの知識も無く、対策もせんようなガキと一緒にしないでほしいな。」
ラザー「言い方…」
フレグダ「…お、出た。この惑星の座標は…該当なし!?」
ラザー「んだよ、そんな驚いた声出して?」
フレグダ「ここはポリテウルかもしれん…」
ラザー「え!?マジか!?」
フレグダ「この辺りのポリテウル以外の惑星はほぼ全て発見されていて調査済なんだ。」
ラザー「じゃあこの星がポリテウルって事は任務完了じゃないか!?」
フレグダ「あくまでもその可能性があるというだけだ。まだ確定ではない、」
ラザー「それより宇宙探そうぜ!」
フレグダ「あぁ、そうだな。」
【リタン視点】
スティル「ニャ…?」
スティル「シャーーん……ここは…って!?」
リタン「痛たたた…」
スティル「お兄ちゃん!ラザーとあの人がいない!!」
リタン「ホ、ホントか!?」
スティル「宇宙船の方にもいなさそう…」
リタン「あの時に落とされたのかもな…」
スティル「それよりお兄ちゃん…アレ何?」
リタン「え?…な、なんなんだこれは!?」
スティル「大きな塔?が無数に…」
リタン「なんだ?人工物…なのか?」
スティル「お兄ちゃんあれ!」
リタン「道?にしてはボロボロすぎるな…」
リタン「けど、ここからはあまり動かないでおこう…宇宙船はここにある。だから恐らく2人はここに来るはずだ。」
スティル「そうね、ここで待ってま…」
ズボ!!
スティル「ニャ!?ニ゙ャ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!」
リタン「どうした!?って、落とし穴!?」
スティル「お兄ちゃああぁぁぁ…」
リタン「クッ、何でこんなところに…俺も行くしかないか!!待ってろスティル!!」
スティル「ニ゙ャ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!」
ドン!!!
スティル「グヘ!!」
リタン「スティルゥ!!!」
ドン!!
リタン「痛たたた…」
スティル「お兄ちゃん!?なんで来たの!?」
リタン「お前だけを置いておけないからな!」
スティル「シスコン…」
リタン「それよりココは…地下牢の中か?」
スティル「みたいね…一体何なのよこの星は。」
リタン「まぁ、ここから出てラザー達と合流しよう。任務が進まん。」
スティル「そうね、この牢は木製なのね…出れるかしら…って、崩れちゃった…」
リタン「木が朽ちてたんだろうな。」
スティル「という事は何十年も前に作られた物なのね。」
スタスタ…
リタン「それにしても長いな…」
スティル「もう疲れたぁ…ちょっと休憩、座ろ。んしょ…」
カラン、コロン…
スティル「ん?…あ、あ、あぁ…」
リタン「ん?」
スティル「キャア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!」
リタン「ど、どうしたスティル!?」
スティル「お、おに…ちゃ、こ、この牢…のな…か…」
リタン「牢の中?………ッ!?こ、これは…骨!?」
スティル「アワワワワワワ…」
リタン「これは…人骨、なのか?」
スティル「む、無理ぽ…多すぎるわよ…」
リタン「パッと見た感じ、30、50…いや、もっとか…」
スティル「今落ちてきたやつ…バラバラに割れたわよ…」
リタン「この骨も、うん十年もの前の人の骨なのかもな…」
スティル「気味が悪いわ…お兄ちゃん早く行こ!」
リタン「あぁ…ん?」
スティル「どうしたの!早く行こうよ!」
リタン「ちょっと待ってくれ…これは…鉄の板?なにか書いてある!!」
スティル「え!?」
リタン「私達”ヒト”は世界で最も愚かな生物だ。戦争や街の開拓などで環境を破壊し、この星に負荷が溜まっていった。しかしこのような現状を作ってしまった、私達”ヒト”はそれを無視し続けた。
その結果、この星から徐々に生態系は崩れ始め、多くの生物達が絶滅していった。それは私達”ヒト”も例外ではなく、今まで家畜にしていた生物たちも絶滅してしまい、食料が無くなってしまった。水を綺麗にしていた生物も絶滅し川や海は汚水となり水分もまともに取れなくなっていた。
そして私達”ヒト”は自分達の罪を償うべく、この星最悪の牢獄’ケルディロム’にその命が尽きるまで牢の中で収監された。
これを書いている私も、あと少しで命が尽きるだろう。だから最後にこれを残した。”ヒト”は生態系のトップへ立ち、他の生物を滅ぼす力がある。そしてそれは”ヒト”自身も滅ぼすこともある。
もしも、これを読んでいる者がいればこれだけは覚えていてほしい。〝自分の事だけではなく周りを思いやれ〟」
スティル「…この星の生物は絶滅してしまったのね…」
リタン「………自分の事だけではなく周りを思いやれ…か、」
スティル「…………」
リタン「……スティル、出口へ急ごう。2人が帰ってくる。」
スティル「うん…」
【ラザー視点】
ラザー「はぁ、はぁ、どんだけ歩くんだよ!!」
フレグダ「結構飛ばされたんだな…だがあと10kmだ。」
ラザー「なんでそんなに離れてんだよ!!」
フレグダ「知らねぇよ!多分途中で落とされたんだろ!」
ラザー「それにしても、一向に景色が変わらねぇぞ?ずっと砂漠だ。」
フレグダ「この星には生物はいなさそうだな。」
ラザー「んじゃあれも自然にできた物か?」
フレグダ「ん?…アレは!?」
ラザー「なんだよ。」
フレグダ「建築物だ!スゴいぞ!!!この辺りの星に文明があったんだ!!!!」
ラザー「そんな凄いことなのか?」
フレグダ「当たり前だ!文明がある星なんて宇宙を探し回っても滅多に見つけられないんだぞ!!!これはスゴい発見だ!!!この星がポリテウルでなくとも大きな成果だぞ!!」
ラザー「けどすんげぇ古い建元だなこれ」
フレグダ「オイお前!ちょっと待て!?そこに体重かけたら…」
ラザー「んぁ?」
ドンガラガッシャーン!!!
ラザー「イッタァァァ!!!!!!」
フレグダ「何やってんだお前…これは貴重な建築物なんだぞ…それを、それをお前は…」
ラザー「俺は悪くねぇ!!こんなにもろく作った奴が悪い!!」
フレグダ「もろく作ったわけじゃない!!年が経って朽ちてきたんだ!!!そんなことも分からねぇのか!?ったくだからガキは嫌いだ…」
ラザー「だからこんなもろいのか。あ!すげぇ!指刺したら壁に穴空いた!!」
フレグダ「ダァァァァ!!!!ヤメロォォォォォ!!!」
ラザー「うるせぇなぁ、そんな怒鳴るなよな…」
フレグダ「ったく、早く行くぞ!!」
ラザー「なぁ、ところでオッサンのクリスタル能力なんだよ。」
フレグダ「オッサンじゃない。フレグダだ。クリスタル能力はダッシュだ。」
ラザー「んじゃ最初から、それ使えばよかったじゃんか!!」
フレグダ「けど俺が使えた所でお前はどうすんだよ。」
ラザー「おぶってくれ!」
フレグダ「お前さぁ、それが人にものを頼む態度かよ。」
ラザー「知らねぇよ。」
フレグダ「はァ…分かった。じゃあ乗れ。」
ラザー「やりぃ!…ヴ、」
フレグダ「ん?」
ラザー「クセェ…加齢臭…」
フレグダ「置いてくぞ?」
10分後
フレグダ「…もうすぐ着くな。」
ラザー「やっぱ運んでもらうの楽だな。めっちゃ揺れるけど…あとクセェ」
フレグダ「お!2人も居たぞ!!」
スティル「あ!!お兄ちゃん!あれ!」
リタン「おーい!!ここだー!!」
ラザー「スティル!リタン!2人とも良く生きてたな!」
スティル「アンタ達こそよく生きてたわね…」
リタン「フレグダさん、この鉄の板、さっき…かくかくしかじか…」
フレグダ「なんだって!?こんな事があったのか…ありがとう!これは俺が責任を持って本部へ持っていく!」
リタン「お願いします。」
ラザー「それより早く帰ろうぜ!」
フレグダ「あぁ、そうだな…じゃあ皆!宇宙船に乗れ!」
フレグダ「じゃあ行くぞ!エンジン最大出力!!!」
ブォォォォォオン!!!!!
フレグダ「クッ、重力が重くて宇宙船が上がらない…」
スティル「だってあの時も重力で引っ張られてたんでしょ!?」
フレグダ「最初の勢いがあればあとはそのまま行けるはずなんだが…」
ラザー「ウーム…んじゃあ俺の蔓で勢い付けるか?」
スティル「え?」
リタン「どういう事だ?」
ラザー「こうやって…太い蔓を三本宇宙船の下に生やす。その蔓は今宇宙船の重量で押し倒されてるだろ。そして発射すると同時に蔓の弾性を使って吹っ飛ばす!名ずけて、バネ作戦!!」
スティル「ダサ…」
フレグダ「まぁやってみない事には分からないからな…よし!やってみよう!」
ラザー「んじゃあ下に蔓を生やして…いくぞ!オッサン!行ってくれ!!」
フレグダ「オッサンじゃないっつうの!!!!発射まで5.4.3.2.1.」
ラザー「ウオォォォォォ!!!!上げろ!!!蔓!!!!」
ブォォォォォオン!!!!!!!!
リタン「蔓が上がらないか…」
スティル「やっぱり無茶よ!!」
ラザー「クッソ、こうなったら…クリスタル強化だ!!!!!イケェェェェ!!!!」
ギギギギギギ!!!!!ブォォォォォオン!!!!!!!!!!!!
スティル「スッゴイ音してるわよ!!!」
ラザー「ウオォォォォ!!!!!!!イッケェェェェ!!!!!オラァァ!!!!!!」
ギチギチギチギギギギギ!!!!!
フレグダ「緑頭!!!ヤレェェェ!!!!」
ラザー「クッッッ!!!!!!オラァァァァ!!!!!!!」
ギギギギ!!!ドッガァァァァン!!!!シュイーン!!!!!
フレグダ「お!おぉぉ!!!!やった!!!成功だ!!!」
リタン「スゴい!!スゴいぞ!!ラザー!!!」
スティル「よくあのクソ重そうな宇宙船を蔓で上げたわね!!!」
ラザー「はぁ、はぁ、はぁ、あぁ…もう無理だ…」
バタリ…
俺はそのまま気を失った…
6時間後…
ラザー「んぁ?」
フレグダ「お!!目覚ましたか!?」
ラザー「あぁ…体がバキバキだぁ…」
フレグダ「よくやったな…」
ラザー「へへ、ちょっとは見直しただろ?」
フレグダ「…その、前は悪かった!!お前達のことを見下していた。俺は大人なのにも関わらずこんな恥ずかしい真似を…」
ラザー「…お前の事は嫌いだ。謝っても嫌いだ。」
フレグダ「大丈夫だ。別に許してもらおうだなんて思ってないから。」
ラザー「それよりあの星はポリテウルだったのか?」
フレグダ「あぁ、恐らくほぼ十中八九ポリテウルだろうとの事だ。」
ラザー「あと気になったんだけどさ、お化けな惑星って言われてた理由ってなんだったんだ?」
フレグダ「あぁ、それに関しては恐らく星が多かったのが原因だそうだ。」
ラザー「多い?」
フレグダ「あそこら辺は惑星や衛星なんかが無数にあるとこなんだ。その中から探し出すのが難しいという理由でお化けな惑星と言われるようになったらしい。」
ラザー「つまんねぇな…もっとなんかすげぇ理由すげぇ理由があると思ったのに…」
フレグダ「まぁ、それはいいとして…お前が建築物壊した事、本部に報告しといたからな。」
ラザー「あっそー。」
フレグダ「多分ランクダウンだな。」
ラザー「は!?ふざけんなよ!!俺が何したってんだよ!!!」
フレグダ「あ゛!?俺は言ったはずだ!!もたれるなって!!」
ラザー「はぁ!?聞いてませんね!!体重かけるなとしか聞いてませーん!!」
フレグダ「ふざけんなクソガキが!!どっちも同じだ!!!」
スティル「あ!ラザー目覚ましてる!」
リタン「ホントだ!大丈夫かな?」
ラザー.フレグダ「「あーだこーだ!!!!あーだこーだ!!!!」」
スティル「あ、あぁ…」
リタン「あはは…大丈夫そうだね…」
これにて俺の第2の任務は終わった!
次回【足りない物】
おまけ【 キャラ説明 】
名前 «フレグダ»
年齢 «58»
出身 «オロル星»
組織 «フラワー»
クリスタル «スピードアップ»
武器 «片手剣»
好きな事 «タバコを吸う事»
おまけ2【小ネタ】
実はラザーは初期設定では地球の田舎生まれだった!?
Q.なぜ出身地がリミワール星になったの?
A.一番の理由は地球生まれが多すぎる問題です。
今出てきている中で地球生まれのキャラは冷と流星です。この広い宇宙の中で小さな同じ星の人と出会うなんて奇跡にも近いのに、主人公までも地球人となれば密度が高いと感じたのが大きな理由です。
他にもいろいろ理由はあるのですが、それは後ほど…😎