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 俺たちはポリテウルから帰ってきてからすぐにチームの事についての話し合いに入れられた。
ラザー「んで冷、何の話し合いだよ…俺は任務から帰ってきて疲れてんだぞ?」


スティル「アンタは宇宙船でずっと食っちゃ寝してただけでしょ!?あ!それより…」


 テクテクテクテクーー


ラザー「スティル何しに行ったんだ?」


リタン「多分ミラに餌をやりにいったんだ。」


ラザー「ミラ…?」


スティル「おーよしよし!スティルたんが帰ってきましたよー!」


ミラ「ミャオー」


ラザー「動物!?」


冷「なんでこんな所に猫が!?」


スティル「ね…こ?って何?それより!!この子のことここで飼っていいわよね!いいわね!決定!!」


冷「いや、まだいいとは…」


ラザー「コイツ美味いかな?」


スティル「!?絶対食べないでね!?本当に!!!」


ラザー「っていうかいつからそいついたんだよ?」


リタン「ここに来るずっと前から一緒にいるんだ。」


スティル「そうなの!そう!あの日はそう、大雨だったわ…あそこからよ!私たちは深い深い絆で結ば」


ラザー「それより冷!話し合いの内容は?」


スティル「最後まで聞きなさいよ!!」


冷「単刀直入に聞く。俺たちのチームに足りない物はなんだ?」


ラザー「足りない物?」


スティル「人数じゃないの?」


冷「それはそうだ。だがそれ以外にもあるだろ。」


リタン「………は!メインアタッカーか!」


冷「さすがだリタン。」


ラザー「どういうことだよ?」


リタン「チームってのは一緒に戦うことが多いんだ!だからバランスの取れたチームの方がいいんだが、今の俺達にはその中でも最も大切なメインアタッカーがいないって事だ。そうだろ冷?」


冷「リタンには説明しなくてもよかったな。まず、俺はサブアタッカーに該当する。」


スティル「私はどちらかというと、偵察とかサポートかな?」


リタン「俺はタンカーとアタッカーだな。」


ラザー「俺は?」


冷「お前は、援護とサブアタッカーだ。」


スティル「でもそれだったらヒーラーやバッファー、デバッファーも必要じゃない?」


冷「それも大事だが、そんな貴重なクリスタル能力持ってる奴はほぼ他のチームに取られてるだろうから、野良ではほぼ居ないんだ。

だから今はメインアタッカーを優先して入れたいと思ってる。」


ラザー「でもどうやってこんなチームに入れんだよ?リタン達みたいに都合がいい奴なんかそうそういないだろうし。」


リタン「募集したら結構集まるって聞い…」


冷「任務で見つけよう!!!!」


スティル「はへ?」


ラザー「冷?リタンの聞いて…」


冷「任務で探した方が早い、しかもその場で実力も見れる!!」


スティル「それただ単にアンタが任務に行きたいだけじゃ…」


冷「は!…………………そんな事は…………無い………」


ラザー「落ち着いた。」


リタン「ま、まぁいいんじゃないか!冷の言っているように実力は生で見れるからさ!」


冷「じゃあ任務選んでくるな。」


ラザー「なぁそういえば2人は任務行けんのか?」


スティル「ソウルさんが本部の人に連絡してたでしょ、あれのおかげでこれからも任務くれるようになったのよ。」


ラザー「ほへ~」


 10分後


冷「決まった。これに行こう。」


スティル「ん?何何?」


ラザー「害獣駆除?」


冷「そうだ。今回のターゲットは、なんでも別の惑星から来た観光客のペットが抜け出してしまったらしく、そのまま繁殖した、いわば外来種だそうだ。」


リタン「俺やスティルはした事あるから大丈夫だが、ラザーは大丈夫なのか?」


スティル「そうよね。あれ結構大変よ。」


冷「大丈夫だ。ラザーは常に俺と行動させる。」


ラザー「んだよ…そんなにヤバいのか害獣駆除って…」


冷「まぁ、お前なら大丈夫だろ。」


ラザー「どういう意味だよ?」


 任務当日…


 〈宇宙船内〉


ラザー「なぁ冷、今日行く惑星もこの間くらい遠いのか?」


冷「お前達が前行ったのよりは全然近場だ。3時間もあれば着く。」


ラザー「早いな。」


スティル「それよりなんでいろんな任務の中から、一番大変な害獣駆除なんか選んだのよ!」


冷「理由は簡単………脳筋が集まりやすいからだ!」


スティル「いやめっちゃ偏見!?」


ラザー「脳筋?」


冷「害獣駆除は力が必要だからな。メインアタッカーが多いはずだ。」


スティル「…アンタもしかしてメインアタッカーの全員が全員脳筋だと思ってんの?」


冷「え?違うのか?」


スティル「違うに決まってんでしょうが!!」


リタン「あははは…」


ラザー「なぁリタン、脳筋ってなんだ?」


 3時間後…


 〈目的地〉


ラザー「よいしょ!」


スティル「あー疲れたぁ…もう宇宙船乗りたくないー!」


冷「今からが本番だ。気合い入れろ。」


ラザー「ところで今回駆除する奴はどんな奴なんだ?」


冷「いや知らん。」


スティル「知らないのに選んだの!?頭大丈夫!?」


冷「大丈夫だ!紙を見れば分かる……ゴ…ギョルド?」


ラザー「ゴギョルド!?」


スティル「ど、どうしたのよ急に!」


ラザー「ゴギョルドって俺の出身星に居た奴だ!」


冷「そうなのか?」


リタン「じゃあそいつはどんな奴なんだ?」


ラザー「うーん…一言で表すなら危険かな…アイツらは人でも建物でも口に入ればなんでも食べるんだよ。タックルが強力でどんな物でも壊すし、そんな奴が俺の星ではゴロゴロ居た…カオスだよな。」


スティル「凄いやつねゴギョルドって…」


フラワー団員A「皆行くぞ!!!」


スティル「さてと、私達も行きますか!」


冷「あぁ、」


リタン「って、ラザー何をやってるんだ?」


ラザー「ん?あぁ、お前達も石ころ拾っとけよ。ゴギョルド対策になるから。」


スティル「どう使うのよ…」


フラワー団員A「うわぁぁぁ!!!きたぞ!!!」


フラワー団員B「な、なんなんだあの怪物は!?ってうわぁぁぁぁ!!!!」


フラワー団員C「た、助けてくれぇ!!!」


スティル「あ、あれがゴギョルド!?デカすぎでしょ!?」


リタン「ざっと3メートルはあるか?」


冷「おいラザー!本当にあのサイズの奴がお前の星にはゴロゴロいたってのか?」


ラザー「ありゃ普通よりもデカいタイプのゴギョルドだな。流石にあそこまでデカいのは見たことねぇわ。まぁ、ちょっくら行ってきますわ。」


スティル「ちょ、ラザー!?何しに行くのよ!?」


ラザー「まぁ、見てろって!」


フラワー団員C「助けてくれぇぇぇぇ!!!」


ラザー「アンタは引っ込んでな!この石でこうだ!!!」


 ヒュイーン…コロッコロ…


スティル「石を…」


リタン「投げた?」


ゴギョルド「グォアアアァァ!!!!…ア?…ギァァァァァス!!!!」


 ドダドダドダドダ!!!!


冷「石を投げた方に走って行った!?」


ラザー「そしてその隙に、冷!!!コイツの足切ってくれ!!!」


冷「足?」


ラザー「早く!!!」


冷「あぁ、今行く!!」


冷「オラァァ!!」


 ジャキン!


ゴギョルド「ギァァァァァ!!!!!アウガァァァ!!!!」


冷「コイツは足を切ってしまえば何も出来ないんだ!んで、石は進行方向を変える為に使うんだ。コイツは動くものに襲いかかるからな。」


スティル「さ、流石は現地人…」


冷「初めてお前が頼もしいと思ったよ…」


ラザー「この調子で倒して行くぞ!!!」


リタン「それより仲間はどうする?」


ラザー「仲間?」


スティル「スカウトする仲間のことよ!!冷、こんな忙しい任務でいつ誘う時間があるのよ!」


冷「誘うのは帰りでも大丈夫だ。あともう目星は付いてる。」


ラザー「本当か!!誰?」


冷「あそこにいる黒い手袋つけた剣士だ。」


リタン「あの剣士?」


冷「あぁ、あの人は前回の個人戦で俺と当たった相手なんだ。だから実力はわかってるし、お互い顔も知ってる。」


スティル「でもあんまし倒せてなさそうだけど…」


リタン「しかも剣士が2人になると被ってしまうからな…」


冷・リタン・スティル「「「うーむ…」」」


ラザー「なぁ、アイツなんかはどうだ?」


スティル「ん?ってえ゛!?」


???「フンヌ!!フンヌ!!!フン!フン!フンヌォォ!!!!!!!」


スティル「な、なんなのあの子は?」


リタン「掛かってきたゴギョルドを難なく蹴散らしてる…!?」


???「フンヌオオオオ!!!!!!!」


ゴギョルド「グォア!?キャァァァァァ!!!!」


???「逃げないでぇぇぇ!!!!怖くないわよぉぉぉ!!!!今楽にしてあげるからねぇ!!!」


ゴギョルドたち「「ギャァァァァ!!!!」」


ラザー「あとでスカウトしに行こうぜ!」


冷「あ、あぁ…」



 5時間後…



スティル「ハァハァ…もう無理…なんなのよ!!なんでこんなに多いのよ!!!!」


ラザー「コイツら繁殖力もヤバいんだよ!!」


リタン「けどラザーの石投げ作戦で俺たちは今のとこ32体は確保出来たぞ!」


冷「まぁ、なかなかな方ではあるだろうな。」


スティル「これいつになったら終わるのよ!!!」


冷「早くて2日はかかるだろうな。今回のに関してはデカいから見つけやすい。

いちばん厄介なのは小さくて見つけにくい奴のときだ。今回は楽な方だよ。」


スティル「その代わり死ぬ確率は上がるけどね!」


任務リーダー「皆さん宇宙船に帰ってきてください!この辺りのゴギョルドは全部確保出来ました。」


スティル「え!?な、なんで!?早くても2日って?え!?」


冷「一旦戻ろう…」



任務リーダー「えー…今回の任務、実際は2日~6日程だと予想されていましたが、想定よりも早く任務完了となりました。ので、皆さん。帰りましょう!」


 ザワザワザワザワ…


ラザー「よし!んじゃ冷!俺アイツを誘ってくるわ!!」


スティル「けど違う宇宙船みたいよ。」


ラザー「ズコーーー!!!」


リタン「冷の言ってた奴も別だな。」


冷「まぁ今回は諦めよう。メインアタッカーくらい、いつでも見つかるはずだ。」


ラザー「それより腹減ったぁ…」


スティル「私もー。」


リタン「そうだな。今日は冷も疲れてるだろうから外食行くか!」


スティル・ラザー「「賛成!!」」



 4時間後…


〈ストラス・レストランにて…〉


店員「すみません今混み合っておりまして…相席であれば大丈夫なんですけども…」


ラザー「大丈夫でーす。」


冷「ちょ、」


店員「それではお席へご案内します。」


ラザー「それにしてもおっきい店だな!!」


スティル「ホントにね!色んな彫刻とかあったりしてなんか萎縮しちゃうわ…」


店員「この店は約500年前からある店でして、あの伝説のトップ”フレア”様はここの常連客だったと言われているんですよ!」


リタン「フレア様が通われていた店だったんですね!どおりでフレア様の彫刻が多いことだ。」


ラザー「フレア?誰だそれ?」


冷「お前ホントに何も知らないな…」


スティル「まぁ、一言で言うと神のような存在だったんだってさ。」


ラザー「神?」


冷「あぁ、彼女はとてつもない戦闘能力を持ちながら、未来予知もできたらしく、彼女が書いたとされる物語の半数は実際に起こっているらしいんだ。」


ラザー「たとえば?」


冷「たとえば…」


店員「有名なもので言うと、144年前のメラール彗星の予言なんかは、実際にストラスに落下しましたね。」


ラザー「へークリスタル能力が未来予知とか?」


冷「それは無いな。」


ラザー「んでだよ?」


冷「クリスタル能力には色んな物があるが今までに時空を超える能力が現れた事は歴史上無いんだ。まぁ、もしかしたら上の奴らが隠し持っている可能性はあるがな。」


スティル「未来予知とかができたらなんでも都合よく未来変えれちゃうもんね。」


ラザー「なのに未来が分かるってすごいな!」


店員「だから神のような存在と言われているんですよ。」


ラザー「ふーん」


店員「あちらの席ですね、今から聞いてくるのでお待ちください。」


スティル「あそこの人すっごい食べてるわね。皿が山積みよ!?」


リタン「あんなに食べてるの見た事ないな…」


店員「席の方に許可をいただけたのでどうぞ~」


スティル「隣失礼します…って!え!?」


ラザー「?」


スティル「お兄ちゃん!お兄ちゃん!この人…」


リタン「ん?え!?この人もしかして、さっきのゴギョルドを蹴散らしてた…」


???「ムシャムシャ!!バクバク!!」


冷「…………………」


リタン「そ、それにしてもよく食べるな……」


スティル「あのーすみません…」


???「ムシャムシャ!!バクバク!!ガブガブ!!」


スティル「あのー!」


???「ムシャムシャ!!バクバク!!ガブガブ!!カチャカチャ!!」


スティル「あのー!!!」


???「ムシャムシャ!!バクバク!!ガブガブ!!カチャカチャ!!アムアム!!」


スティル「ダメだこりゃ全然聞こえてない…」


ラザー「おい!!!アンタ!!!!」


???「!?ひょっほー!なんべお皿ぶばぶの!?〈ちょっとー!なんでお皿奪うの!?〉」


ラザー「お前が人の話聞かねぇからだ!」


???「返してひてひょー!〈返してよー!〉」


ラザー「じゃあ話聞け!アンタさっきゴギョルドめっちゃ倒してたよな?」


???「うん!それがどうしたの?」


冷「今俺たちはチームを作るために強いメインアタッカーを探していて、そのメインアタッカーの枠に貴方を入れたいと思いっていまして…」


???「そうなの?けど、チームねぇ…」


ラザー「どうしたんだよ?」


???「いや、私色んなチームに入ったんだけどね…よく急に弾かれる事があったのよ…」


スティル「酷い!なんでそんな事…」


???「多分私の食費が原因だと思う…」


スティル「ん?あ、あぁ…いっぱい食べてるもんね…ありえないくらい……」


???「だからさ今はフリーなんだけど…」


ラザー「大丈夫だ!俺に任せろ!!」


リタン「ラザー?」


冷「まさか!?」


ラザー「これを見よ!ジャーン!!インフィニティ食券!!!」


スティル「何それ!?」


リタン「インフィニティ食券!?聞いた事はあったが実物を見たのは初めてだ…」


ラザー「これがあればお前がどれだけ食べようが0ポルカですむ!!どうする?」


???「いくら食べても!? ゴクリ……じゃあお願いしようかな…」


ラザー「よし!決まりだ!!ところで名前聞いてなかったな?」


???「そうだね!私はクラッシュ・パー・サルビア!気軽にクラッシュって呼んで!」


ラザー「俺はラザー。めっちゃ強いぞ!」


冷「お前はまだ弱いだろ…冷だ。」


スティル「私はスティル!女の子が増えるなんて嬉しいわ!」


リタン「兄のリタンだ!よろしく。」



 こうして5人目の仲間を迎え入れたラザー達であった。



 次回【結成!俺たちのチーム!!】


━━━━━━━━━━━━━━━


おまけ【 キャラ説明 】


名前 «クラッシュ・パー・サルビア»


年齢 «16»


出身 «サルビア星»


組織 «フラワー»


クリスタル «帯電»


武器 «ハンマー»


好きな事 «食べること»



おまけ2【ショートストーリー】


 【醤油】


冷「?…ラザーここにあった醤油知らないか?」


ラザー「…」


冷「ラザー?…お前もしかして!?」


ラザー「オェ…」


冷「お前飲んだのか!?この量を!1人で!?死ぬぞ!?」(1Lくらいの量)


ラザー「だって…喉が渇いてたから…」


冷「それでも途中で気づくだろ!?飲めないヤツって!?」


ラザー「宇宙にはさ、色んな食べ物や飲み物あるだろ?だからこれがお前の星では普通なのかなと思ったんだよ!!」


冷「それでよく飲めたな…」


ラザー「ウッ!吐き気が…オロロロロロ✨️✨✨️✨」


冷「お前こんなとこで!?はぁ…病院行くぞ。」

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