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コメント
12件
一気読みして来ましたー!!神ですね✨ほんまに好きすぎて辛い てかスタンリーはなんなんだろうかわいすぎるんだけど? ゼノ先生かわよなんか語彙力皆無ですみません‥‥まぁなんて言うかえーっと、神でしたまじで、 続き待ってます‥‥
やばいやばいやばいやばい!!!!!ありがとうございますほんと!!!!!!!!!スタゼノ書く人そんなにいないのでめっっちゃ嬉しいです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!語彙力ないですけどとにかくめちゃくちゃ大好きです!!!!!!!
あの約束をしてから一ヶ月ほどたった。
そして久々に雨が降る。
ゼノは昼頃、黄色のレインコートをきて家を出る。
いつもと同じ道を辿り、あの古びた図書館につく。
扉をあけて、たくさんの本棚から数冊選び、
一ヶ月前のあの日、スタンリーと話した窓際の席に座る。
そのままスタンリーを待った。
図書館の窓を伝って、細い筋になって落ちていく。
外は薄暗く、時計を見るたびに針だけが進んでいった。
(……少し、遅いな)
ゼノは本を開いたまま、同じ行を何度も読み返していることに気づいて、そっと閉じた。
集中できない。珍しいことだった。
(“次に雨が降ったら”)
あのとき、そう言ったのは自分だ。
確信なんてなかった。ただ、来る気がしただけ。
椅子から立ち上がり、窓の外を見る。
(……来ないか)
合理的に考えれば、その方が自然だ。
偶然の約束ほど、曖昧なものはない。
ゼノは小さく息を吐き、リュックを背負った。
黄色のレインコートを羽織る。
(そろそろ、帰ろう)
そう思って、扉に手をかけた――そのとき。
「……ッ」
ギィ……と、扉が軋む音がして、同時に外から冷たい空気が流れ込んだ。
「わりぃ……」
聞き覚えのある声。
「……遅れた」
息を少し切らしながら、スタンリーが立っていた。
髪も肩も、雨で少し濡れている。
一瞬、言葉が出なかった。
次の瞬間、ゼノは気づく。
自分が、ひどく安心していることに。
「……来てくれたんだね、スタン」
そう言いながら、自然と微笑んでいた。
スタンリーは視線を逸らし、ぶっきらぼうに言う。
「……射撃の練習しろって親が…」
「言い訳にしては、悪くない」
「……悪かったな」
「ううん」
ゼノは首を振る。
「来た。それだけで、十分だよ」
雨音が、二人の間を包む。
さっきまでの静けさが、嘘みたいに柔らいでいた。
(やっぱり)
ゼノは思う。
(君は、来ると思ってた)
窓の外では、雨がまだ降り続いていた。
でも図書館の中は、少しだけ暖かくなった気がした。