コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
夜「はぁ…」
此の体っていうのは不便だねぇ…
夜「いっそ異能力無効化なんて無くなれば良いのに…」
与「それを云ったらあんたの異能力について本末転倒になッちまうよ?」
夜「ああ、まぁそうなるか」
与「此方としては体を切り刻めるから嬉しいんだけどねぇ…」
わぁ…物騒
今日は与謝野さんが見舞いに来てくれた。
最近の探偵社は少しピリピリしているだとか。
与「最近は、太宰の奪還についての会議ばッかだねぇ…」
やっぱりか…
相手はあのポートマフィアだ。
私がいれば突っ込んで終わりだけど、あいにくこの調子じゃ、ねぇ…
でも一応鏡花ちゃんがいる。
ある程度は作戦を組み立てやすいだろう。
乱歩さんは…やる気次第か。
夜「でも、やっぱ作戦立てると云ったら太宰だから難しいでしょうね」
与「そうさ。国木田も乱歩さんに聞いているンだが、中々やる気にならないらしくてね」
うーん…まぁ、結末を判っているからこうなるか。
夜「でも、探偵社で突っ込む事は必要なんだけどねぇ…ボソッ」
与「何か云ッたかい?」
夜「いえ、何も」
シャリシャリ…
与「ン、剥けたよ」
夜「ありがとうございます」
本当は蜜柑が欲しかったんだけど、あいにく季節じゃ無いから林檎を剥いてもらった
与「アンタも何か良い案はないかい?探偵社でも考えているもンだけど、中々まとまらなくてね…」
夜「ふぁんふぃふぁら……そうしたら、谷崎くんの細雪で隠して敦くんで突っ込めば良いじゃ無いですか。ちなみに一階から行くと面倒くさいんで、鏡花ちゃんから幹部の部屋を教えて貰って賢治君に投げてもらおう…とか?」
カラン…
ナイフが床に落ちた
夜「ど、どうしました??」
与「…アンタ、皆の思ッていた事綺麗にまとめたねぇ…」
夜「あ、そうですか?」
与「それを案として持ッてッて良いかい?」
夜「どうぞ。でも正直乱歩さんが_
乱「却下。」
与「そうかい…」
夜月が云っていた案を云ってみたんだが、”やッぱり”断られちまッたか
乱「…夜月が云ったの?」
与「嗚呼。云ッても乱歩さんは却下すると思うッて本人はお勧めしていなかッたけどね。夜月の云う事はやッぱり当たッたね」
乱「夜月が…」
やっぱり…僕の行動は読んでいたか。
与「乱歩さん?」
乱「いや、何でも無いよ」
そう云いながら社長室に行く
ガチャ
乱「社長」
福「…そうか」
乱歩の表情を読み取ったのか立ち上がる
福「社員全員を会議室に呼んでくれ」
春「わかりました」
__________________________
福「今日、皆を呼んだのは他でも無い_
”太宰を取り返す為だ”
社員全員が頷く
ピリついた空気に変わる
敦「全員呼んだと云う事は…何か助け出す案でも出たのですか?」
福「その通りだ。乱歩、説明してくれ」
乱「了解。正直簡単だ。_
”ポートマフィアの内部に潜入してしまえば良い”
敦「ポートマフィアの内部に…?」
鏡「でも、彼処は入るだけで難しい…」
乱「其処は夜月がどうにかした」
皆の顔が驚く
国「夜月が!?」
谷「動けなかった筈なのにどうやって…」
乱「夜月が一回行方不明になった時があっただろう?その時にはもう行動を呼んでいた」
与「そんな前から呼んでいたとはねぇ…」
乱「順を追って説明する」
「まずはあの時、ポートマフィア内部に盗聴器を置いていった」
「そして太宰が見つける」
”何だこれ…”
「そして太宰は聞き終わったらポートマフィア玄関に捨てるだろう。其処まで有益な情報でも無かったからな」
”はぁ…まぁいいや”
「そしてそれを黒服が見つける」
”これはッ_!?”
「そうしたらポートマフィア首領に報告するだろう。そしたら_
鏡「…そういう事?」
元ポートマフィアの鏡花は理解したようだ
乱「落ちていた場所がポートマフィア玄関とあって_
”其処の警備が厳重になる。”
「そうしたら_
国「…!」
谷「嗚呼…成る程」
敦「え?え?」
敦だけは理解していないようだ
乱「敦、ポートマフィア玄関に警備を全振りしたら内部はどうなる?」
敦「え、あ_
”警備が普段よりは薄くなる…!”
皆が頷く
乱「与謝野さん、夜月が云っていたのはこういう事だろう。」
与「嗚呼。確かに」
福「では、夜月が云っていた構成で行く。実行日は明日だ」
”気を引き締めてかかれ”
ピッ…
社員の心が一つに統一される
会議が終わり_
ポン
肩を叩かれる
敦「国木田さん…」
国「敦、ちょっと来い」