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注意書き
この作品は主(金平糖)の妄想純度100%でお送りします。
本人様方には無関係のため、この話を外部に持ち出すことはおやめ下さい。
BLやnmmnに耐性のない方は閲覧をおやめ下さい
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みどり「」
ぺいんと『』
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みどり、ぺいんと
他の街の記憶持ちの2人はバランスを見ながらも警察業務や後輩の育成に尽力してきた
「ぺいんとくん今暇?」
みどりは本署前で他署員と共に輪になって雑談しているぺいんとの袖を引いて声をかける
『大丈夫だよーどうした?』
「釣り行かない?2人で」
“2人で”を耳元で言えば少し間を置いて『いいよ』と返してくれる
この街の警察は別の街とは違って警察車両を私用で使っても、勤務中に釣りをしても怒られない
この街では2人とも上官ではないからこそ監視の目も上官という立場から来る動きにくさも無い。
警察車両に乗って、みどりの運転で2人は息抜きに釣り場へと向かう
「着いた〜釣りしようか」
『やった〜』
海の小波を聴きながら釣り糸を垂らす
この街の人たちみんながギャングや半グレ、警察、救急隊といった忙しい職に就いて元気に働きまわる中、ここは違う世界なのかと思うほどゆっくりと時が流れている感じがする
釣りをゆったり続けながら雑談に花を咲かせる
内容は他の街の話だったり、最近あったことだったり。
警察として忙しく働いているからこそ、こういう休憩は体も心も落ち着くから定期的に必要だ
「たまには息抜きいいよね」
『ね。てかなんで俺と2人なの?』
「え〜……」
少し悩みながらもみどりが口を開く
「この街だったらいっぱいぺいんとくんと会って話せるからさ」
『も〜wごめんね向こうはあんまり起きなくて!』
「大丈夫だけどね?でもやっぱりミンドリーは奥さんとたまにしか会えないの寂しいと思うよ」
さも何も間違ったことは言ってないとでも言うようにみどりは平然と釣りを続ける
街から離れたこの場所はサイレンや銃声といった騒がしさは無く、ぺいんとの心臓は隣にいる男に届くかもしれないというほど大きく拍動する
『くっ……”ぺいんとは”嫁じゃないからね?』
「それは分かってるけど、俺はぺいんくんもぺいんとくんも好きだよ」
いたずらに笑うみどりにぺいんとは更に狼狽えてしまう
確かにいっぱい話しかけてくれて休憩にも連れ出してくれて、気にしてくれているとは感じていたけれどあまりにもド直球なみどりの言葉はぺいんとの心を揺らす
『ちょっと、俺の事好きすぎだってw』
「え、うん。好きだって。ぺいんとくんも知ってるでしょ」
動揺しておちょくるように喋るぺいんとの言葉にもみどりは真っ直ぐと返答する
「ぺいんとくんが闇堕ちするなら全部捨てて一緒に堕ちてもいいくらい好き」
そう言いながらみどりが釣竿を置いてぺいんとと肩が触れるくらい近くに寄り、腰に手を回した
魂ではVCRやストリーマーサーバーくらいでしか関わることが無い2人なのに、みどりからの愛の強さにぺいんとは思わず慄く
ぺいんとも釣竿を置いてみどりの方を向けば仮面に手を添えられる
「仮面も髪型も違う。それも似合うね」
『うぐっ……』
「照れてる?可愛い。ねぇ顔見せてよ」
『やだぁ、///』
ぺいんとは”いやだ”とは口にするものの、腰に手を回されるのも抱き寄せられるのも仮面に触られるのも全く抵抗していない
それこそすっぽりと腕の中に収まるポジションを探しているかのように体を捩る
みどりがぺいんとの仮面を外そうとしたところで急にこちらに向かってくる車の音が聞こえてきた
顔を向けてみれば警察パトカー
きっとシグナルを見て一緒に釣りをしようと来たのだろう。
(もう少しだったのに……)そう思ってしまうのも無理は無い。
仮面の横からちらりと覗くぺいんとの耳は期待しているかのように真っ赤なのだから。
すっと抱き寄せていた腕を離して耳元で囁く
「人来ちゃった。続きはまた今度ね?」
この街でぺいんとは魂までみどりに堕とされるのだろうか。
まだこの騒がしい街は始まったばかり
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