_登龍 side
『って聞いてるー!?』
第2部隊相談室に第2部隊全員が揃っていた。
っていうか集めたの俺だけど。
…というのも、今日は俺が月1で行っている近況報告の日だからだ。
近況報告というのは俺たち第2部隊だけが行っている独自の行事。
これは俺が隊員の向いている仕事や昇格などを考える機会であり、めっちゃくちゃはっちゃめちゃ大事なイベントなのだ。
なのに!!
なーのーに!
第2部隊の隊員は全員やる気なさそうっていうか面倒くさそうっていうか。
ほんと腹立つー!
こっちは昇格考えてるんだけど!?
忍「いやだって俺と子羽さんは絶対来る意味ないじゃないですか」
子「ほんとそーですよー」
ぶーぶーと副隊長たちが文句を言ってくるがガン無視。
全部無視。
うるさいうるさい←
『紅葉ちゃん!!報告!』
忍「どんな神経してたらこのまま続けようと思うんすか」
五「今に始まったことだっけ」
忍「たしかに……」
彩「あっはw」
詩「言われてんぞ隊長」
子「もう早く終わらせようよー!!」
忍「そーっすよ」
『言っとくけどこうなった原因は忍飛三世、お前だからな』
ため息をつく三世(つきたいのはこっちな)
呆れたように言葉を発するこまりちゃん(呆れてるのこっちね)
軽く笑う紅葉ちゃん(俺にも笑う暇を下さい)
肩をすくめるイデアくん(腹立つ)
ばたばたと腕を回して文句を言う子羽ちゃん(文句あるのはこっちだよ)
ちょっとほんとに腹立つな←
一回斬ったら言う事聞くかな??
…まーでもこの子たちが強いのはそうなんだよなぁ。
彩「あー…、wアタシだっけ?アタシはねぇ、ほんといつも通り」
「普通にネツネとちょっとキツめの任務取ってた」
「アタシは昇格とか要らへんから〜」
「まぁそんな器ちゃうけど」
だなんて謙遜してるけど、彼女の実力はかなりのものだ。
だって星月衆でも指折りのネツネちゃんと共闘出来てるんだからねぇ…。
いやぁ性格良いねぇ…。
ちょっとだけ感心してると、紅葉ちゃんは大勢の人がいる密室だと言うのに、何も気にしていないかのように煙草を吸い始める。
やっぱ性格全然よくないわ。
『次、こまりちゃん』
五「私もいつも通りですよー」
「強いて言うなら最近物価が高い」
『だよね!?なんで裏社会までこんな物価高くなってんの』
うんうんと頷くこまりちゃんを見ながらこの子の次のステップを考える。
誰かと組んでくれないかな、そうすれば幅広がるのになぁ〜…。
『次、イデアくん』
詩「あ”…?あぁ…、俺はみちると任務やってた、外交とかそこらへん」
「ってかさ、俺マジで最近ずっと連勤してんだよ」
「そろそろ休みたい」
途中から話が脱線してしまっているイデアくんであったが、まぁ良いでしょう!!
この子、普通に逸材すぎるからやる気さえ出してくれればなぁ〜と思いますね。
やる気なんて出さないでしょうけどッ!!
『子羽ちゃんと三世、報告は…』
子「やらないやらないやらない」
忍「やらへんやらへんやらへん」
忍子「「絶対に」」
こういうときだけ息ぴったりなんだから。
ほんとなんなのこのガキんちょ達は。
『はいほんじゃぁこれを持ちまして、かいさ…、』
詩「っしゃー!!!」
子「やったー!!」
五「いぇーい!」
彩「ふ〜〜!!!」
忍「ちょ、そんな嬉しがったら、」
さ、三世〜〜!!
いい子に育ったねぇ!!
忍「泣き喚いてめんどくさいことになるんで!!」
『おい三世テメェ”“!!!』
忍「うるっさいんですよォいちいち!!!!」
彩「…、んふ、”w」
五「お疲れ様でした〜」
子「解散解散!!」
詩「隊長おっつー」
ほんと舐めてるでしょこの子たち!?
幾ら足立さんが優しいからって…。
忍「、全員伏せて」
騒がしかった部屋の空気が一気に冷える。
全員の目つきが変わり、今から仕事をするモードに切り替わった。
忍者である三世の勘っていうのは物凄く鋭くて、星月衆全員が信用してるみたいな所ある。
そんな三世が伏せてって言ったから全員がばっと地に伏せる。
その刹那に頭上スレスレを弾丸が掠めていき、壁に突き刺さる。
同時に窓ガラスがぱりん、と割れて床にガラスが広がる。
そういう感じね。
『副隊長、どっちでも良いから取り敢えず報告書書いといて』
『んーそだなぁ、こまりちゃんちょっと着いてきて』
『他の人は一応月ノちゃんとかめあちゃんに直接報告して欲しいかな』
「「「「「はい」」」」」
鞘から刀を取り出し、ぱっと袖を払う。
各々が行動を取り始めたのを見てから、窓を蹴破った。
『んじゃあ働きますかねぇ』
コメント
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2番隊かっけ〜‼️‼️‼️しうちゃんたちがクソガキすぎてかわいいな…愛