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-彗朔-

33 - 第4章 予知夢 6話 有為転変

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2025年04月07日

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_天邪鬼 side


『は〜〜…、ねむっ!』


春に包まれる今日この頃。春眠暁を覚えず、という言葉の通りについついあくびがでてしまう季節だ。…あとついでに花粉も飛ぶ。ボクは重度の花粉症ってわけじゃないから別に大丈夫だけど。などと呑気なことを考えながら辺りの見回りをする。見回りと言っても、ボクが今歩いている周辺は星月衆の超周辺だから、のこのこと現れるやつは殆ど居ないから平和で、最早散歩の領域……、とか思ってたら普通に居るんだよね、バカが。え嘘でしょほんとに??え、マジで?ボクが知らない内に入ってた隊員とかじゃなくて?いやほんとに他人だな…、なんなら他組織のワッペン付けてるし!!迷子?新人?とかじゃなかったらこんなとこ来なくない!?っていうかなんでボクに気付かないの!?目付いてる!?

まぁそれはともかくとして!


『ねぇそこのオニーサン!』

_「ン…、、?なンですヵア?」


奇妙な話し方をする人間の肩に手を置き、話しかける。いやここまで来てなんですかぁ?って…、、気づくの遅くない?

なんでなんで?ボクの顔、今日盛れてなかった???そうだったら謝るけど。


『ここ星月衆のシマなんだけど』

_「アァ!知ッテますよォ?」

『え??知ってんのにここに居んの!?』

_「ハイ!!貴方は星月衆の幹部ノ…、エェット、茜さンですよネ?」


にぱーっと笑みを浮かべた彼はどう考えても怪しい。なんかのスパイかな。そうなってくると身分は多分結構上のほう。

…ってことは結構戦えることを想定しといたほうが良いよね。


『んじゃあ一旦着いてきて貰って良い?』

_「ンェ?アァ!事情聴取みたイなヤツですヵ?ハァ〜〜イ!」


いやなんかノリ軽いな。


_「おレ憧れテたンですよネェー!」


なんとなく嫌な予感がして、彼の手を拘束する。オニーサンは別になんとも思わないように、にこにこと笑っているだけ。

…うーん、糸目なのかなぁ。っていうかこの人めっちゃ話すじゃん、明るすぎない?


_「アッ、ココが本部ですヵア?素敵ですネ!」

『うん!』

「「あ、こちら”天邪鬼”。ちょっと変なヤツが居たから捕まえてきたよ〜」」

「「えーこちら”蝙蝠”、取り敢えず適当な地下室にどーぞ」」

「「こちら”天邪鬼”、おっけー」」

_「…ゥ~ン…、、なンだか、変ナ匂ィ…、?」


玄関から右に歩き、壁にするりと呪文のようなものを書き連ねる。すると壁がガンッ、と大きな音を鳴らして道ができる。その薄暗い道を歩いて行けば、高い湿度と低めの温度のまるで洞窟のような場所に繋がる。ここは空気が美味しいけど、如何せん血の匂いが染み付いてしまっているからあんまり息は吸いたくないんだよね。


_「ワー!綺麗ナ場所!!おレ、ココに居テ良いンですヵ?」


いや綺麗ではなくない?独特な感性持ってるんだな〜…。


『んじゃ、急ですけど事情聴取始めま〜す』

_「ハァ〜イ」



_緑光 side


『…〜っ!!』


体全身にぞわっと寒気が襲う。あ、これ、本当にダメなやつ。この予言は誰のだ。自分の脳を自らの手で掻き乱すように能力の発動を願う。その期待に答えてくれたかのように、脳内には1つの映像が映る。


『…、茜さん…っ!?』

羅「…あ?んか言ったか?」

筆「茜クンがどうかしたかい?」

神「まぁ考えうるのは予言だね」

ラ「そういえば今さっき、地下室に行くって言ってましたね」

晨「分かった、今すぐ向かウ」

『…、はい、ありがとうございます』


あまりにも冷静すぎる他の皆さんを見て少し、私も落ち着くことが出来た。

…この能力は、人の命のために使えるんだって、証明しなきゃ。

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