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すくみ捏造

5 - 年上メインの3人-シェアハウス時空2-朝活の話

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2024年07月16日

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今朝は膝裏攣って6時前に目が覚めたので一瞬だけ朝活見ました。朝活、良いですよね。


「ふぁ…かい〜?」

「おっ遊征、起きとったんけ。」

朝、シェアハウス内の自室で配信準備をしていると、後ろから声が聞こえた。振り向くと、そこにはもうすっかり見慣れた、陽の光と青空を凝縮したような男が立っていた。

「まだ眠そうやんけ、今日はゆっくりでええんやろ?寝とったら?」

「んぅ…かいが起きてるから、おれも起きる…」

「お〜そっか、ほな、ちょっとリビング行こか。」

「…ん」

寝ぼけ眼をこすりながらも、遊征は俺の後に続いてリビングに向かった。

「そこ座ってな。」

そう声をかけ、キッチンへと向かう。

コーヒーの用意をしていると、ソファに座ってた遊征が口を開いた。

「…かいはさ、」

「ん〜?」

「なんで、わざわざ朝活すんの?」

「え?」

「こないだだって、おれが電話しなかったら起きれなかったし、その前に1回寝坊してんじゃん。」

「あ〜その節は本当に…」

「ネスもそうだけど、朝弱いかいがなんで早起きして朝活すんのかなって。」

「…あーなるほどね。」

淹れ終わったブラックコーヒーとカフェオレを手に、遊征の座るソファへ向かい、横に座った。

今日の遊征は脳がまだ起ききってないのだろう、隣に座った僕の右肩に頭を寄せてくる。

「ほら、遊征。カフェオレ淹れたけん、飲んでええからね。」

「…ん」

「ほんで、話戻すんやけど。僕が朝活すんのは、ただ頑張ってるリスナーさん達にエールを送りたいからやね。

別に、他のライバーさん達も朝活やっとうし、僕がわざわざする必要が無いってのも一理あるっちゃけど、それでも、朝から頑張るリスナーさん達に一言、『頑張れ』って言いたいじゃん?ただ、それだけの事なんよ。」

「ふぅん…」

「…あと、お前らとシェアハウスするまで、わし、独り身やったけん、『行ってらっしゃい』って言う機会が無かったんもあるかな。」

「…そっか」

「…ま、今はお前らがおるけん、そんなに寂しくは無いかな。」

「…そっか」

「…ほな、わしはそろそろ準備戻るけん…おわっ」

振り向けば、ソファの後ろから、左肩にラベンダーの猫っ毛が乗っていた。

「…ネスゥ〜?」

「…」

彼は何も言わず、頭をぐりぐりと肩口に押し付ける。

「…かいせい、きょうのあさごはん、ういんなーつけたげる」

「お、マジ?ラッキー」

「ネス、おれも」

「…わかった」


「…んじゃ、かいせい」


そう言うと、2人は顔を上げた。


「「朝活、行ってらっしゃい。」」

「…ふはっ」

「いってきます。」

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