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今朝は膝裏攣って6時前に目が覚めたので一瞬だけ朝活見ました。朝活、良いですよね。
「ふぁ…かい〜?」
「おっ遊征、起きとったんけ。」
朝、シェアハウス内の自室で配信準備をしていると、後ろから声が聞こえた。振り向くと、そこにはもうすっかり見慣れた、陽の光と青空を凝縮したような男が立っていた。
「まだ眠そうやんけ、今日はゆっくりでええんやろ?寝とったら?」
「んぅ…かいが起きてるから、おれも起きる…」
「お〜そっか、ほな、ちょっとリビング行こか。」
「…ん」
寝ぼけ眼をこすりながらも、遊征は俺の後に続いてリビングに向かった。
「そこ座ってな。」
そう声をかけ、キッチンへと向かう。
コーヒーの用意をしていると、ソファに座ってた遊征が口を開いた。
「…かいはさ、」
「ん〜?」
「なんで、わざわざ朝活すんの?」
「え?」
「こないだだって、おれが電話しなかったら起きれなかったし、その前に1回寝坊してんじゃん。」
「あ〜その節は本当に…」
「ネスもそうだけど、朝弱いかいがなんで早起きして朝活すんのかなって。」
「…あーなるほどね。」
淹れ終わったブラックコーヒーとカフェオレを手に、遊征の座るソファへ向かい、横に座った。
今日の遊征は脳がまだ起ききってないのだろう、隣に座った僕の右肩に頭を寄せてくる。
「ほら、遊征。カフェオレ淹れたけん、飲んでええからね。」
「…ん」
「ほんで、話戻すんやけど。僕が朝活すんのは、ただ頑張ってるリスナーさん達にエールを送りたいからやね。
別に、他のライバーさん達も朝活やっとうし、僕がわざわざする必要が無いってのも一理あるっちゃけど、それでも、朝から頑張るリスナーさん達に一言、『頑張れ』って言いたいじゃん?ただ、それだけの事なんよ。」
「ふぅん…」
「…あと、お前らとシェアハウスするまで、わし、独り身やったけん、『行ってらっしゃい』って言う機会が無かったんもあるかな。」
「…そっか」
「…ま、今はお前らがおるけん、そんなに寂しくは無いかな。」
「…そっか」
「…ほな、わしはそろそろ準備戻るけん…おわっ」
振り向けば、ソファの後ろから、左肩にラベンダーの猫っ毛が乗っていた。
「…ネスゥ〜?」
「…」
彼は何も言わず、頭をぐりぐりと肩口に押し付ける。
「…かいせい、きょうのあさごはん、ういんなーつけたげる」
「お、マジ?ラッキー」
「ネス、おれも」
「…わかった」
「…んじゃ、かいせい」
そう言うと、2人は顔を上げた。
「「朝活、行ってらっしゃい。」」
「…ふはっ」
「いってきます。」