「ネス〜見て見て〜」
「ん〜?」
いつものように友人の店でくつろいでいると、後ろから細長い指に包まれたふわふわした何かが目の前に現れた。
「くま…?」
「そ。」
「あっ!もしかしてこないだ言ってた…」
「うん。作った。」
「え〜!天才かお前〜!」
「んふふ。」
彼が作ったぬいぐるみを見ていると、あることに気づいた。
「…なぁ、今気づいたんだけどさ」
「?どうしたっちゃと?」
「こいつら、魁星は赤い目じゃん、オレは緑の目じゃん。で、きたみんは水色の目じゃん。」
「うん。ちゃんとわしらと同じにしとるよ。」
「…赤ってさ、きたみんのカラー、オレンジに近いやん。で、緑って濃淡あるけど魁星のカラーじゃん。…水色は、オレのアクセサリーの色じゃん。」
「…あーね。」
「…」
「…わしら、メンバー好きすぎって事ね。」
「えっ?」
「えっ、違ったと?」
「…いや、オレら出会った時から見た目変わったとか無いから、メンバーのこと好きで色決めたとかじゃないし。」
「あ〜、じゃあ運命ってことか。」
「は!?」
「んふ、照れちゃって」
「いや、なんか、嫌じゃないけど、恥ずい。」
「も〜ネスかわいいんだから〜」
そう言って撫でてくる彼の大きい手は、ぬいぐるみを扱う時のように優しかった。
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