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#モブさく
時雨 雫
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𝓜𝒚𝒖
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注意点⚠️
・桜くんがモブレに会う描写があります。
・キスシーンあり。
・すおさく&にれさく&モブさくです!(地雷さんは見ないように)
・原作無視してるところもあり。口調が曖昧なのとキャラ崩壊あるかも。
・モブさくがメインです。
・アンチと誹謗中傷は受け付けてません
それでは本編まいります。↓
夕暮れだった。町に来たばかりの桜は、宛先もなく散歩をしているうちに、知らない路地へ入り込んでしまった。
「…あれ?」
見慣れない建物が並び、人通りもほとんどなく、 スマホの地図も電波が不安定で、現在地がうまく表示されない。
どうやら迷子になってしまったようだ…
「ちっ……どこだよ、ここ。」
むしゃくしゃとして頭を抱え込む。
見知らぬ場所に戸惑っていると、突然スマホがなった。
画面には「蘇枋」と書かれている。
電話に出た途端に「桜さん今どこにいるんすか!!」
と、おそらく今、蘇枋の隣にいる楡井が興奮のあまり声を荒らげていた。
「ここどこだかよくわかんねぇんだよ。」
「桜くん。君の周りに何があるのか教えてくれる?それを手がかりに俺らが迎えに行くよ。」
蘇枋の落ち着いた優しい声が聞こえてきた。
こんなときでも蘇枋は冷静で居てくれるため、桜は内心安堵していた。のだが…
「えーっと…なんかよくわかんねぇけど変な建物がいっぱいあるな。なんか街頭もねぇし、薄暗い。あと、人気もねぇし…なんか、ホテルとか書いてあるし…」
「桜くん!今すぐそこに行くから。誰にも見つからないようにして」
桜のいる場所に勘づいた蘇枋が、先程の冷静さを無くし、焦りが伝わる声色で、強く忠告してきた。
「何をそんな焦ってんだ…?そんなに心配しなくても…」
桜は、現在の自分の状況を全くと言っていいほど気付いてなかったのだ。
「桜さん!知らない大人に話しかけられたとしても、対応せずに逃げてくださいっ!」
楡井も、声からも伝わるほどものすごく焦っている。
それもそのはず、今、桜が居る場所は、非常に治安が悪く、ヤクザが多かったり、風俗店もある。高校生が容易に行っては行けないような危険区域。
蘇枋も楡井も、桜が危険な目に遭うことを察して、今、非常に取り乱している。楡井はともかく、いつでも落ち着いた笑みを浮かべる蘇枋でさえ今は全く余裕がなく、目が全く笑っていない。
「蘇枋さん。嫌な予感がします、」
「俺も同感だよ。」
「ねぇ、桜くん。今すぐ_」
ツーツー…
蘇枋が重要なことを言おうとしていた様子だったが、残念ながら途中でスマホの電源が切れてしまった。
「(蘇枋の奴…なんでこんなに今日は様子が変なんだ?)」
何も知らない桜は、危険区域にいるとは思えないほど呑気だった。
なんなら今は早く帰ってオムライスを食べたいという感情で頭いっぱいになっている。
桜は、キョロキョロと辺りを見渡す。すると、人影が見えたのが分かった。
「離してくださいっ!!」
女性の助けを呼ぶ声が聞こえた。気付いた桜は、考える暇もなく、声のした場所まで駆けつけていった。
人気の無い路地で、若い女の人が、4人ほどの若い男達に囲まれていた。
女の人は、腕を掴まれていて今にも泣き出しそうである。
「ねーちゃん。釣れないこと言うなよ」
「俺らと遊ぼーぜ」
「私、急いでいるので…辞めてください! 」
「じゃあさぁ、連絡先だけでも…」
「ごめんなさい!」
「別にいいじゃーん」
「お嬢ちゃん、結構スタイル良くて、目ぇつけてたんだよねぇ」
「俺らに迫られるなんて、君ラッキーぢゃん」
「な?いいでしょ?俺らと、お茶だけでも…
「おい、テメェら何ダセェことしてんだよ!」
様子を見ていた桜は、女性を庇うように前に出た。
「ん?んだよテメェ。変な頭しやがって」
「ホントだ!ウケる〜」
「もしかして、ヒーロー気取り?」
「変なのー猫ちゃんみたーい」
4人の男達は、突然現れた桜をケタケタと嘲笑っていた。
桜はそんなことは気に止めず、先程の若い女性をひっそりと逃がした。
「今すぐ逃げろ」
「でも、それじゃあ貴方は…」
「俺のことはいい。もう捕まんな」
「本当にありがとう」
女性は、パタパタと走り去って行く。
「あーあ…白黒頭のせいで逃げられちゃったじゃーん。」
「顔もいいし、スタイルも良くて、いい女捕まえられたと思ってたのに。」
「どうやって責任取ってくれんの?」
挑発するような目で桜に視線を向ける男達。
「テメェらまじでダセェな」
「はぁ?猫ちゃんが調子乗ってんの?」
桜よりも少し背の高い男が見下ろすように近づいてくる。
「へぇ、変なナリしてるけどよく見たら可愛くて綺麗な顔してんじゃん。」
「まぁそこそこビジュはいいしね」
「はぁ!?可愛いって…//」
「じゃ、さっきの子の代わりにキミにするわ〜」
「何、お前、男イけんの?」
「ま、意外と小さいし。許容範囲かな」
男はそう言ってニヤリと笑みを浮かべた。
その時、いつの間にか桜の背後にいた、別の男が突然桜の鼻と口をハンカチで覆う。
独特な匂いに思わず目眩がした。
「…ッッ!?」
その隙に、桜は、男達に押し倒されてしまった。
桜は必死にもがこうとしたが、口と鼻をハンカチで覆われて息苦しいのと、4人の男に両手両足を押さえつけられ、さすがに4対1で、抵抗出来なかった。
ハンカチに染み込んだ薬のせいなのか分からないが、だんだん体に力が入らなくなり、やがて身動きも取れなくなってきた。
「お前ら…何して…」
「へへっ猫ちゃんにわからせてやろうぜ。」
「年上に向かって悪い口聞いた罰として」
そういっておそらく4人の中のリーダー的存在であろう男は、桜のシャツの中に手を入れてきた。
思考が追いつかない。
脇腹当たりを撫でられる感覚に桜は、思わず身震いがした。
「ひっ…」
「へぇ、可愛い声出せんじゃん…」
「震えてんの?可愛いね♥」
「そんなにビビんなよ。ただのお遊びだって」
男達は下劣な笑みを浮かべて、太ももや背中を撫でてくる。
「ちょっとは抵抗してみたら?猫ちゃん」
男は煽るように見下してきた。
クスクスとした笑い声に飲まれそうになる。
1人の男が、強引に桜の顎を掴むと、口付けをしてきた。
「〜っ!!」
息苦しさに耐えられず呼吸をしようとしたが、キスで塞がれてしまう。
「い、いやっ…けて、…っっん…れい…す、…お…っ」
桜は既にキャパオーバーになり、 抵抗する気力もなくなっていた。
「や、やめて…」
とうとう涙目になってしまった。
あのとき、蘇枋や楡井の忠告をきちんと守っていれば、こんなことにはならなかったのだろうか…?
「(すおっ…楡井…早く助けて…)」
薄れていく意識の中、聞き馴染みのある声が聞こえてきた気がした。
??「君たちが、桜くんを泣かせたのかな?」
コメント
1件
うわぁ…1話から結構重い展開ですね😢💦 桜くんが無防備で迷子になるシーン、蘇枋くんの冷静さが崩れるあの焦り方がすごくリアルで、読んでてこっちまで息が詰まりました。途中で電源切れちゃうのも胸が痛い…。 それでも女性を助けようとする桜くんの優しさ、でもそのせいで自分が標的になっちゃうのが切なすぎる。ラストの「君たちが、桜くんを泣かせたのかな?」の声、続きがすごく気になります! 時雨雫さん、重いテーマを丁寧に描くの本当に尊敬します。続き楽しみにしてます🌙🤍