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【 携帯用警戒心 】
先日雑談部屋にてアップした女体化茜の小説版です。
■ おやくそく
「あ」
「えっ」
……え??
後輩が女の子になってる。で、しかも着替えてる。生徒会室で、鍵も閉めないで。僕今、女の子の着替えを見……え?
取り敢えずドアを閉めよう、他の人が見たりしたら大変……
「会長。来てたんですね、気づかなくてすみません」
「あっ、うん……いや、いいんだけどさ、んん…?いや良くないよ、……え?なんなの?」
「混乱しすぎですよ。まあそりゃ、びっくりするのも分かりますけど。」
「…確認だけど、元々女の子だったとか言うオチではないよね。」
「違いますよ、今まで僕の何を見てたんですか。…まあ、声と身長以外殆ど何も変わってないし、あれですけども。 」
もごもごと口ごもりながら話す蒼井を見ながら、困惑する頭を必死に回す。
……いや、本当になんなんだ。なんでこの人は女の子になったのにも関わらず、鍵も閉めずに着替えてるの?警戒心という物を何処に置いてきたんだよ。
「……蒼井、いくつか質問していい?」
「はい、答えられる範囲であれば。」
「じゃあ一個目ね。どうして女の子に?」
「アンタの足元に落ちてるそのキショい不思議道具のせいです。もう1回起動すれば治るかと思ったんですが、力使い果たしたらしくまったく動きません。」
「なるほどね。じゃあ二個目ね。なんで生徒会室で着替えてんの」
「まあ中身は変わんない訳ですし……下手に女子更衣室とか行くのもなんか良くない気がしません?」
「そうだね、それは確かに。じゃあ最後、なんで鍵閉めてなかったの?」
「……それはすみません、閉め忘れてて。」
……一番不用心じゃないか。
いや、これがもしわざとだったら本当に不味いけども。
「で、でも大丈夫ですよ。生徒会室出入りする奴の中に僕のことを好きな男なんかいないでしょう」
流石に女の子に負けるほど力がなくなったわけじゃないし、なんて言って蒼井はへらりと誤魔化すように笑う。
いや、いるけど。君の前に、君の事を大好きな男が。僕が理性のある生徒会長様で良かったね、そうじゃなかったら今頃蒼井乱暴されてるよきっと。女の子になって力が弱くなったせいで抵抗も出来ずにぐちゃぐちゃにされちゃうんだ…。そんなことされてたらした奴を殺すけど。
……蒼井って、普通に男のときでも男に好かれてたじゃないか。バレンタインのとき、普通に男にもしつこく言い寄られてたの知ってるよ、僕。
……これは危ない。いや、本当に危ないな。
「……蒼井」
「はい?」
ガシッと強めに細い肩を掴む。蒼井はビクリと体を跳ねさせてから、目を見開いた。
「今後着替える時は、何があっても鍵閉めてね、絶対、約束だよ。分かった?」
「はあ……」
(……そんなにか??)
■ おまけ
※付き合っている輝茜 茜が誘い受けっぽい
おまけなので地の文省略です
※途中から
「……なんかアンタ、妙によそよそしくないです?」
「そ、んなことないよ」
「いやいや、流石に無理がありますって。じゃあいい加減僕と目合わせてくださいよ」
「……」
「ていうか、今更僕の着替え見たとこでなんだって言うんですか、散々見てるでしょう」
「男の体と女の子の体じゃ全然違……あの、別に男の蒼井の体が魅力的じゃないとかじゃないよ、ただ魅力の種類が違って動揺しちゃうだけで」
「妙に早口でちょっとあれですね。……」
「え、なになに近い、どうしたの急に、離れ」
「……っふは、本当に動揺してやんの。いい気味ですね、輝さん。」
「〜〜~っ、あーもうっ!!近いよ、こらっ、離れて!!」
「何で、どうせだったら今のうちに見といた方がいいですよ。ほらほら、っうお……!?」
「ほら、こんなふうに壁に追いやられたら怖いでしょ、だから辞め」
「なんかカコと似たような感じがしていいですね、熊みたいで……なんか怒ってます?ぎゃっ、持ち上げんなどこ運ぶ気だ馬鹿!!」
「…………帰るよ」
▫補足
本編最後のは茜の台詞です。本人、特に反省はしていません。
そしておまけ最後の茜は輝に抱きついてます。かわいいですね。
詳しい設定は雑談部屋にてご覧下さい🌌
コメント
16件
あ、ここで報告することじゃないんですが一応こっちが本垢です!
誘い受け、、、てぇてぇです🫶 ログインできてなかった頃からずっと見てたんですけどアイコン変わってて一瞬戸惑いました笑
茜くんのキャラ的に襲われるのしか見てこなかったけど誘い受けもいいですよねぇ…♡