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待って わかってよ
何でもないから僕の歌を笑わないで
空中散歩のSOS
ぼくはぼくはぼくは
今灰に塗れていく
海の底 息を飲み干す夢を見た
ただ揺らぎの中空を眺める
僕の手を遮った
夢の跡が 君の嗚咽が
吐き出せない泡沫の庭の隅を
光の泳ぐ空にさざめく
文字の奥波の狹間で
君が遠のいただけ
「なんて」
もっと縋ってよ知ってしまうから
僕の歌を笑わないで
海中列車に遠のいた
涙なんて なんて
取り去ってしまってよ行ってしまうなら
君はここに戻らないで
空中散歩と四拍子
僕は僕は僕は
ただ藍に呑まれてく
空の底 灰の中で夢を描いた
今心の奥消える光が
君の背を掻き消した
触れる跡が夢の続きが
始まらない僕はまだ忘れないのに
光に届く 波に揺らめく
夜の奥 僕の心に
君が手を振っただけ