テラーノベル
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「ねえさ、もし俺が死ぬとしてさ」
『前提からおかしくない?』
きれいな景色の中話すことではないだろ。そういうムードじゃなくない?
広い海を崖から見下ろす。きらりと輝く水平線。
夕焼けはぼんやりと、大きくて。オレンジ色に染まった海と空がとてもきれいだった。
『普通、景色の話するだろ。』
「あ、そう?」
きょとんと、これはちがったかー。なんて笑った。
死ぬとか普通にサラッと話してくる弐十くんが未だによくわかんない。普通景色のはなしとかするだろ。
「でさー、もし死ぬとしてさ。
俺にどう死んでほしい?」
『は?』
期待した瞳で見つめるなよ、バカ。まず死ぬとかはあんまり考えるもんではないだろ。勇者って氏にたくないって思うもんじゃないの?
少し考えた。もし、弐十くんが死ぬとするなら。
首をつって死ぬのも観たくない。いつも通り、起こしに言ったら。だらりとカラダが垂れていて。首には縄の跡がくっきりとついているのは見たくない。
火事。真っ黒に焦げてしまった遺体。髪の毛も髪の毛も何もかも燃えて、ようやく身につけていたもので自覚する。そんなエンドも観たくないな。
もう、原型すら残らないのもしんどい。
血まみれ。病気による衰弱。すべて、考えたくない。考えるだけで呼吸が乱れそうだ。
でも、強いて言うなら。
『きれいな、ままかな。』
「ん?どういうこと?」
『なんだろ、傷のこってて欲しくないかも』
「ふーん」
なるべく、きれいな顔のまま死んでほしい。大好きな今の弐十くんのまんま、死んでほしい。
その顔で。その声を最後に聞いてから。
「ね、トルテさん。」
『どうし_っ』
思いっきり、突き飛ばされるように抱きつかれた。
身が宙を浮いた。あれ、落ちてる。身体が軽い。
いつの間にか、繋がれた手。弐十くんの瞳を最後に見た。
「俺は、トルテさんと2人で死にたいな。」
『、っ』
「きれいで、ふたりだよ?しあわせだよ、俺ら。」
ふと書きたくなってしまった。
恋人がぐちゃぐちゃになって、原型すらとどめてない姿より好きな姿のまんま、幸せそうに死んでてほしいです。
ファシネイター聴いてたときにふと思いついたんだよねこれ。その顔のまんま死んでほしいからひらめいたやつ。だから曲パロではないのよ。(曲パロ書けない人)
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