「…レッド」
「レッド!!!」
名前を呼ぶ声で目が覚めた。今が何月何日なのか、何時なのかは分からない。記憶に残っていない。
ブルー「レッド、大変!一大事!またアイツらが攻め込んできやがった!
アイツらっていうのは、私達の首を狙う者…簡単に言うと過激なアンチか、キチガイ。
「お前らだけで対処できないか?」
ブルー「頑張れば行けるかもしれないけど、皆体力消耗してるし…それで全滅なんてしたら……」
全滅、か……はぁ。
「わかった…行ってくる」
ブルー「ありがとう…あ!あと…」
…
話を聞く限り、なんか怪しい奴が1人。
音を出さず、気配を感じない。新しい奴を雇ったのか?
「ふーん。まぁ、適当になんとかしてくるよ」
ブルー「気を付けてよ…」
行ける。今の私は絶好調だ。
……
……
……
「どこだよ…!!!!!!」
完全にしくじった。場所聞くのを忘れてた。
気分も右肩下がりだ。
(待てよ…そもそも室内なのか?)
そういえばアイツらは外から来る。もしや…?
―――――――――――――――
「いよ〜し。…いるな」
けっこう移動して外。よく戦場とかで何故か使われる場所へ到着。
敵の見た目は男。黒いフードを被っている。そして刀。
典型的な悪だな、コレ。こっちには気付いていない。
(バーカ。隙あり過ぎなんだよ)
楽しませてくれるんだろうか
ナイフを手に持ち、気配を消して奴に近付く。思ったより速く距離が狭まる。
このまま首をかっ切れば死ぬのかな、と思うとゾクゾクする
「ばーい」
心の中で呟いた。そのとき
ギィッッッ!
「!」
コイツ受け止めやがった。
そのまま吹っ飛ばされる。
シュバッッ
まぁそんなので屈するわけが無い。
「まだ若いのに凄い力だ。…お前、アイツらの仲間?」
『教えるつもりは無い』
『というか、お前はここのボスなんだな?』
「さぁ?どうだろうね」
『まぁどっちだろうがどうでもいい…
ただ俺は、お前らの首を取れればそれで良い。』
コイツ。思ってた10倍はアホだった。
シュン!!!
「ッとぉ…急に斬撃加えやがって」
あああヤバいコイツ最ッ高…本当に人間か?
……
……
……(時は過ぎ)
……
……
「はーっ…はー…」
クソ、最近運動してなかったのが裏目に出た…。
ザシュッ
あ。
首が飛んだ。思いっきり。
そのまま身体は倒れ込む。
『ふぅ…こちら…〜……任務完了。』
別に痛い訳じゃない。でも人体っていうのはどんな形であれ素直だ、血がドバドバ出る。
『首…首は何処だッ!!』
アイツ…いや、アイツら?もうちょっと私のことを調べてきて欲しかったな。
それはともかく…貧血…………
―――――――――――――――
「レッド〜、勝てた〜…?………!???
あ…な、エッ……」
首がない………
マズイ、とてもマズい!!ッ吐きそう!
とりあえず誰か呼ばないと、いや、まず運ばないとか?いやいやいや…!!!
ヌッ……
え
死体が… 立った……
――――――――――――――
ブルー「グリーーン!!!!!!」
グリーン「何?!!!!!」
ブルーがグリーンを呼んでる。寿命縮ませちゃったかな。
私達に寿命というものは存在しないが。
紹介しとく、アイツはブルー。この中で1番純粋無垢で何も知らない。1番最初に創ったから人生経験も沢山積んでるはずなんだが……忘れっぽい。
そっちはグリーン。目が見えないけど、それが落ち着くらしい。動きは遅いが戦いは得意な方、多分。
ブルー「どうしようどうしよう!レッドが!!レッドがああ!!!」
グリーン「落ち着いて…!!とりあえずどこ?!」
ブルー「こっち!!」
いつもこうだ。盲目って大変なんだな
ブルー「えっと…えっと………」
〜お事情説明中〜
グリーン「なるほど…?でも僕も経験ないから分かんないな…。」
《うーん……》
「ねぇ…うるさいんだけど。静かに出来ないの?」
《!!》
この声は…?
パープル「ホント、お前らはいっつもそう。うるさいし不衛生。周りの配慮もできないし……」
コイツはパープル。喜怒哀楽が激しすぎる奴。
今は怒が勝ってるんだと思う。ほら、めっちゃヒスってる。
ブルー「パープル居たんだ、ごめんね!」
パープル「別に謝ってって言ってる訳じゃないのよ。しかも……あれ、レッド…首は?」
グリーン「実は……」
〜事情説明中〜
パープル「…………は」
ブルー「パープル…?」
パープル「なんで…なんでレッドがそんな目に遭わないとい″け″な″い″の″ッッ!!(泣)」
ほーら喜怒哀楽が激しい。うるさいのはお前だ
ブルー「パープル、おいで…」
グリーン「辛いよね、大丈夫だからね」
パープル「…ッ…どうせだったら…見たかった……」
おい。
これは楽混ざってんだろ。
首が無い私はどうしてもパープルを励ます気になれなかった。
パープルは2人に任せ、私はその場を離れる。
何か一言言えばよかったかもしれないが、あいにく口が無い。
―――――――――――――――
着いた。
橙色の洞窟には、もう1人…1匹刺客がいる。
「…何の用だよ」
そっぽ向いたまま、そいつは言う。
そう、コイツはオレンジ。ほぼ犬、喋る犬。人間には聞こえないからただの犬か。
オレンジ「居るのは分かってんだって」
私だってわかってるよ。
でも何も言えない、言わない。
オレンジ「無視すんなよ!!また腕噛みちぎって…」
そう言って振り返った。
オレンジ「ぇッ……ワアアアアアアア!!????」
お前うるせぇな!
オレンジは飛び跳ねた。それはもう頭をぶつけるほど。
オレンジ「痛ッた………はァ!??お前っ首は!!??」
喋れねェし!
オレンジ「ああ…まぁ……とりあえず、シアター行くか?」
―――――――――――――――
ブルー「レッドぉぉぉぉ!!!どこ行ってたの!!!」
オレンジ「あー、ごめん。コイツ、多分イタズラのつもりで俺の所に来て…」
パープル「お前……レッドに何にもしてないだろうな…?」
オレンジ「してねぇよ死ねよ」
グリーン「まず……レッドの頭を回収しに行こう。」
ブルー「おー!『レッドの頭取り返そう大作戦』〜!」
パープル「楽しそう!僕も協力するよ〜!!」
オレンジ「名前ダサすぎだろ……」
レッド「…」
ENDo〜遠藤〜
このAU(二次創作)の話は続く事はありません、多分
コイツらのイメージ貼っときます
実はコイツら何年か前に考えて想像練った奴なんですよね。
まさかここで出てくるとは思ってもみなかった
コメント
3件
遠藤は面白すぎでしょwwwww(そこ?) モンスターだから首から上無くなっても生きれるのか…すげぇな…… てか寿命縮ませちゃったかなっていったけどレッドさん以外は寿命あるの、?!??!