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セイカが風呂から出ると部屋にユイが座っていた、背筋を伸ばし後ろ姿さえもカンレイ一の美貌だとわかる、
そしてその美しい後ろ姿からまだ激しく怒っている事も感じた
「ユイ、さっきは..」
「もうあのような振る舞いは辞めてください」
「ああ、わかったよ、城内で女遊びはもうしない本当にすまなかった」
「城の外では女を抱くのですか?」
「ユイ、俺は男だ、それは仕方のない事じゃないか、お前だって男だ、そろそろ一度女を抱いてみてもいいんじゃないか?お前の事はなんでもわかっているつもりだ、まだ抱いた事はないだろ?俺が娼婦なんかじゃない上等な女を見つけてきてやるから」
「兄様!」
振り返ったユイの顔は涙でぐしゃぐしゃだった
「ユ、ユイ、どうしたんだ、ユイ、なぜ泣いている、あの娼婦になにか言われたのか?そうなのか?それなら俺が殺しはしないが懲らしめてやる、俺の大切な可愛い弟を..」
「違います!娼婦なんてどうでもいい!関係ない!兄様、俺は一生女は抱きません」
見つめ合う沈黙がセイカには永遠のように感じた
「わかった、お前はそれでい兄様が悪かった。お前はお前でいい、もう二度と兄様として弟のお前に恥じる行為はしないと誓う
全く!お前は!本当に兄様っ子だな!心配するな女を抱こうが俺にとって一番大切なのはお前だけだ」
ユイはまた頷くだけだった
昼食を食べたらまだ二日酔い気味なのかセイカはまたぐっすり眠ってしまった
ユイは眠っているセイカの顔を一つづつ撫でていった
「このおでこの傷は昔俺が転びそうなのを庇ってできた傷、この瞼は昔俺が泣いているとここに落書きをして笑わせてくれた瞼、この鼻は小さい頃の俺がお漏らしをしていないか一日に何回も何回も嗅いでくれた鼻、この唇は熱い汁をいつもフーフーして冷ましてくれた唇、兄様愛している」
ユイは着物を全て脱いだ、そして眠っているセイカの唇に口づけをした、そしてもう一度口づけをしようとしたその時、セイカが目を覚ましユイの手を掴んだ
「ユイ..なにをしている..」
ユイの頬を涙が伝う
セイカは涙を優しく拭った
「兄様..俺は兄様を愛しています..」
もうこの世界の男も女も引っくるめて我が弟ほどの美しい人間はいない、最早母様の美しさすら超えている..
自分の上に覆い被さるユイに見惚れ好きで抵抗する事を忘れてしまっていた
「やめないか、ユイ、やめなさい!俺たちは実の兄弟だ、それにそもそも男同士だぞ!ほらそこをどくんだ」
「兄様も俺を求めてくれてるはずだよ、だって..ほら硬くなってる..」
ユイの細い指がそこをなぞった時、セイカの中でなにかが爆発した
セイカはユイを下に倒すと今度は自分が上に覆い被さった
「はあ..ユイ..ユイ..なんて美しいんだ、真っ白な肌に可愛い胸に..ユイ、ユイ、俺は、俺はこの前お前が風呂に入ってきた時に良からぬ気持ちを抱いてしまったんだ、だから、だから、娼婦を呼んで..」
「全部わかってる、だからもう言わないで、兄様は俺だけのもの俺も兄様だけのもの..あ、あ、あん、」
ユイの硬くなっているものを触り、
「ここはどうしたらいいんだ?」
「ここはね、多分こうしたら兄様は悦ぶよ」
またユイが上になりセイカの堅いものを優しく愛撫した
「あ!ユイ!凄い、あ、凄い気持ちいい、あ、
ユイ逆さまになってごらん、俺だけが気持ち良くなるのは嫌だ」
ユイは逆さまになりお互いに堅いものを愛撫し始めた、直ぐに逆さまのまま横向きになりした方が男同士は愛撫しやすいと気づいた、全てが初めてばかりで試行錯誤しながら初めての契りはお互いの口内で果てた
裸のセイカに腕枕をされユイは本当に幸せだった、そしてセイカもまた同じように幸せだった、
セイカは女を抱いた事は何度もあったが快楽も幸福度も全くの別物だった、
(これは俺がユイを弟してだけじゃなく本気で愛しているからなんだ..)
セイカの目から涙が伝う、同時にユイの目からも涙が伝う、
二人は見つめ合い涙で微笑みのぐしゃぐしゃな顔で激しく激しく口づけを何度も交わした
父ケイシと母リーシが深く愛し合ったように、セイカとユイもとうとう魂から結ばれた