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1x「くそっ、時間が無い…、」
タイマーの音がカチカチとなっている。
その音とともにどんどん自分に焦りが見えてくる。
“Lost as a killer”
タイマーがゼロになった。
1x「…今回もダメだった。」
周りのサバイバーがロビーに転送されたのを見てから、キラーのアジトへ戻る。
一ガチャッ
1x「ただいまー、」
coolkidd「1xおかえり!」
リビングにいるのはcoolkiddだけのようだ
1x「…なあ他のみんなはどこにいるんだ?」
coolkidd「えーと、Slasherは散歩に行ってて、John Doeは確か自分の部屋にいてーNoliはー…」
1x「そうなのか…coolkiddありがとう」
coolkidd「どういたしまして!」
coolkiddに軽く会釈をし、自分の部屋に戻る
部屋に戻るとすぐさまベッドに座る
…どうして自分は勝てないのだろう
そう思うと自然に涙が出てくる。
周りの部屋に啜り泣く声が聞こえないよう、静かに泣いていた
つもりだったんだが…
-コンコン
1x「…誰だ」
-ガチャッ
John Doe「1x…?大丈夫か、?」
1x「すまない、もしかしてそっちの部屋まで聞こえてたか…?」
John Doe「たまたま部屋の前を通ったもんだから、挨拶でもしようかと思ったんだ…でも…」
John Doeが少し気まずそうに言った。
1x「なんだ、そうなのか。」
1x「…心配かけてすまない、」
John Doe「…一人で抱え込まないようにな、」
-ガチャッ
そういうとJohn Doeは部屋から出て行った。
1x「はぁ…」
自分の情けない姿をメンバーの一人に見られてしまってもっと心が痛くなる。
…
正直こんなことはしたくない。
でも自分の傷ついてる姿を見ないと落ち着けない。
カッターを取り出す。
…カチカチカチカチ
刃の長さをいっぱいまで伸ばすとそっと自分の左腕に当てる
こうでもしないと気持ちが落ち着かないとか…頭おかしいんじゃないか。
そんなことはずっと前から知っている。
カッターの刃が腕にあたる度、すっごく痛くて今にもやめたかった。
でも腕から血が出てくると、そんなこと無かったかのようにまた違う箇所を傷つける。
自分が本当に傷ついてることが少しでも目に見えて嬉しかった。
この傷が自分の生きる希望。そんな気がした
ある程度切って満足したら、事前に用意していた包帯を腕にまく。
血で服が汚れないように巻いただけだ。
血が止まったらすぐに外すさ
そんなことをしていると、お腹が空いてきた
そろそろ夕飯の時間なのだから当たり前か。
みんなが集まるリビングに向かう
Noli「あっ1x。もうご飯できてるぞ。」
1x「そうなのか、」
Noli「冷める前に早く食えよー?」
1x「当たり前だ。」
John Doe「1x。あの、これ」
1x「ん、?」
John Doe「マフラーだ。気に入らなかったら捨ててもらって構わない。」
1x「…! 」
1x「ありがとう、大切に使う。」
そう伝えたらJohn Doeは嬉しそうに微笑んだ
さっきのことを心配してくれたんだろう。
本当に自分が情けない。
coolkidd「ん、1x…その包帯どうしたの?」
1x「あー…。前の試合でちょっと、」
自分で傷つけたからー…なんて言えるわけない。
Slasher「それなら包帯だけだと危険だ。」
Slasher「ちゃんと見てやる。」
1x「ん、ちょっまっ…」
止める間もなく包帯を取られてしまった
Slasher「は、?」
1x「あ、」
Slasher「…。」
Slasher「…すまない、もう少し話を聞いてからにすればよかった。」
1x「いやっ、ごめん、大…丈夫」
冷や汗が止まらない…、まさか包帯を取られるなんて思ってもなかったから。
John Doe「…」
coolkidd「1x…、」
Noli「えっ…」
みんなが自分を哀れむような声がする
今にも逃げ出したい。でも足が動かない、、
気持ち悪い。
こんなんでごめん
色んな感情が頭の中でぐるぐるしてる。
すると突然。自分の身体に温度の感じるものが抱きついてきた。
また1人、また1人と増えていく
それが何なのかはすぐに分かった。
やめろ。
こんなことをされたらまた泣いてしまう。
何回も何回も情けない姿を見られるなんて、
気づいたら自分から涙が出てきていた。
我慢しようとすると胸が痛くなる。
John Doe「さっきも言っただろ?あまり1人で抱え込むなって。」
coolkidd「そうだよ1x!辛い時はたーくさん泣くのがいちばん!!」
1x「ごめん、」
Slasher「お前謝りすぎだ。少しは謝らない努力でもしろよ。」
1x「すまっ…じゃなくてわかった…!」
Noli「まぁ正直な話、こうやってみんなで抱き合うのは悪くねーな?」
1x「…そうだな笑」