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「ようやく落ち着いたわ」「お母さんありがとうございました。ちなみに倒れた原因は何かわかりましたか」「私の推測では、京介君の出来事と持病の発作が同時に発生しただけと思う。京子が目を覚ましたら大きな病院に連れていくわ」「わかりました。ありがとうございます。さあ、京介君。代表がお待ちよ、行きなさい。」京介は軽くうなぐき、代表の部屋に向かった。「多分、あの子も自身のパートナーに会ったんだと思う」「早くないですか。大体、高校卒業する18ぐらいに出会うんじゃないんですか」「そうね、でもタワンの事件やあなたたちがあまり京介君と一緒にいる時間が取れてないから三年も前倒しで出てきたのかもね」京介が代表の部屋の前につくと、鷹がいた。「ご主人様、ご子息様がお見えです」「入れ」鷹が扉越しに言うと、中から代表が答えた。「失礼します」京介が恐る恐る扉を開けると、そこには鷹のお面を被った80代後半の男と先ほどのキツネが居た。「来たな、とりあえず座りなさい」京介は代表の前に置かれた座布団に恐る恐る座った。すると先ほどの鷹が代表の肩に止まり、キツネが隣に来た。「京介、私たち一族は古来より陰で多くの人の命を救っている。そして、京介。ソナタの功績が認められ、普通より三年早くパートナーが下りてきてくれた。わしもそろそろ体に限界を感じていた。よって次の指令からはわしに代わりソナタに行ってもらう。そして、ソナタのコードネームは『九尾』だ。九尾のように、巧みに動きまわり、一人でも多くの人を助けなさい」「御意」そこで京介の夢は途切た。同時刻。「以上で本日の事前職員会議の議題は全て終了しましたが、なにか連絡事項をお持ちの先生はいらっしゃいますか」「私から一点。里臣京介ですが、先日、無事に手術が終了し、意識も回復したそうです。また、本人の意思と医者の意見を合わせ、二日後の木曜日から登校を再開します。そのため、体育祭は予定通り来週の土曜日に開催する方針でお願いします」「ありがとうございました。ほかに連絡事項をお持ちの先生はいませんか。いないようですので、これで終了します」皆、立ち上がり、一礼するとクラス担任の先生方はそれぞれ自身のクラスへと歩みを進めた。